ヘラクレスバイオ（2003年生、母ダルーゼット）

ヘラクレスバイオ（2003年2月3日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「ギリシャ神話の英雄＋冠名」。毛色は鹿毛。種牡馬のバチアー（当時6歳）と交配したダルーゼットが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地22戦3勝2着1回、地方5戦0勝。主な勝ち鞍は2008年の4歳以上1000万下。

経歴

デビュー前

当歳のとき、ノーザンファームから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、バイオによって2,415万円で落札された。

鶴留明雄厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2006年）

5月13日、デビュー戦は池添謙一騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（京都ダート1200m 雨/重）に出走。馬体重は560kg。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい15着に敗れた。

6月18日、中4週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた2戦目は、3歳未勝利（京都芝1600m 晴/稍重）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（1戦0勝）。18頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。端に立つ形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩確実に末脚を伸ばして、最後は2着のスズカダークに2馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

7月9日、中2週で馬体重を前走からさらに12kg減らして迎えた3戦目は、3歳以上500万下の洛北特別（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で池添謙一騎手（2戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。敢然と端をきり、遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では伸びが続かず、3着に終わった。

8月5日、中3週で迎えた4戦目は、3歳以上500万下のタイランドカップ（小倉芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で池添謙一騎手（3戦1勝）。10頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は脚色が鈍り7着に敗れた。

10月21日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた5戦目は、3歳以上500万下（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で池添謙一騎手（4戦1勝）。18頭立ての4番人気に推されて17番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では速い脚を持続できず、5着に終わった。

12月17日、中7週で迎えた6戦目は、塚田祥雄騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の犬山特別（中京芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は脚勢が衰えて11着に敗れた。

4歳（2007年）

1月14日、中3週で迎えた7戦目は、田村太雅騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず11着に敗れた。

2月4日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた8戦目は、橋本美純騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の鳥栖特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚に勢いがなく9着に敗れた。

8月25日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走からさらに34kg減らして迎えた9戦目は、3歳以上500万下の門司特別（小倉芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で橋本美純騎手（1戦0勝）。15頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では伸びあぐねて15着に終わった。

9月30日、中4週で馬体重を前走から20kg戻して迎えた10戦目は、荻野琢真騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神ダート1400m 曇/重）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての15番人気で大外16番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではスパッと切れる脚で猛進したが、勝ったマルブツバンダリーにねじ伏せられてクビ差の2着となった。

10月13日、中1週で迎えた11戦目は、3歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で荻野琢真騎手（1戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では稲妻の如き末脚を発揮したが、4着に終わった。

10月28日、中1週で迎えた12戦目は、船曳文士騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。15頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では異次元の末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のマイグローリアスに2馬身半の差をつけて久々に勝ち星を挙げた。

11月18日、中2週で迎えた13戦目は、長谷川浩大騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の宝ケ池特別（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。17頭立ての14番人気で14番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始3番手を追走。直線では見所を作れず9着に終わった。

11月23日、連闘で迎えた14戦目は、3歳以上1000万下の円山特別（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は船曳文士騎手（1戦1勝）。16頭立ての9番人気で15番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線では切れ味光る末脚を披露し、5着に入り込んだ。

12月8日、中1週で迎えた15戦目は、3歳以上1000万下の摂津特別（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で船曳文士騎手（2戦1勝）。14頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず12着に終わった。

5歳（2008年）

1月26日、中6週で迎えた16戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1400m 曇/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で船曳文士騎手（3戦1勝）。16頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではやや伸びを欠き、5着に終わった。

2月17日、中2週で迎えた17戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1400m 晴/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で船曳文士騎手（4戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

3月23日、中4週で迎えた18戦目は、4歳以上1000万下（阪神ダート1400m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は5戦連続で船曳文士騎手（5戦1勝）。16頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では圧倒的な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のゼンノグッドウッドに1馬身1/4の差をつけて3勝目をマークした。

3月30日、連闘で迎えた19戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の心斎橋ステークス（阪神芝1400m 小雨/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は田村太雅騎手（1戦0勝）。18頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では見せ場を作れず14着に終わった。

5月10日、中5週で迎えた20戦目は、4歳以上1600万下の高瀬川ステークス（京都ダート1400m 雨/稍重）に出走。鞍上は船曳文士騎手（6戦2勝）。16頭立ての14番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位には食い込めず14着に終わった。

5月24日、中1週で迎えた21戦目は、吉永護騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下のフリーウェイステークス（東京芝1400m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。18頭立ての18番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位争いには参加できず10着に終わった。

6月1日、連闘で迎えた22戦目は、高橋亮騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の名古屋城ステークス（中京ダート1700m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず14着に終わった。

7月21日、中6週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた23戦目は、今野忠成騎手を鞍上に迎えて、ガーナ共和国盃（船橋ダート1600m 曇/良）に出走。11頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が衰えて6着に敗れた。

8月13日、中2週で迎えた24戦目は、オーガスト賞（大井ダート1600m 内回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で今野忠成騎手（1戦0勝）。11頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では脚が残っておらず8着に敗れた。

6歳（2009年）

1月15日、約5か月の休み明けで迎えた25戦目は、坂井英光騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦のガーネット特別（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。12頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では伸びが鈍く8着に敗れた。

2月6日、中2週で迎えた26戦目は、如月特別（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で坂井英光騎手（1戦0勝）。12頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず5着に終わった。

4月1日、中7週で迎えた27戦目は、アンデルセン特別（船橋ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は今野忠成騎手（2戦0勝）。11頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では天稟の闘志でゴールまで力走したが、4着に終わった。