ブランドキャロル（1989年生、母パイオニアシロー）

ブランドキャロル（1989年4月15日）は、日本の競走馬。牝馬。毛色は栗毛。種牡馬のニシノエトランゼ（当時10歳）と交配したパイオニアシローが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道勇払郡鵡川町、生産者は（株）西山牧場。戦績は、中央平地26戦2勝2着1回。主な勝ち鞍は1992年の4歳以上500万下(牝)。

経歴

デビュー前

矢野幸夫厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1991年）

11月30日、デビュー戦は鹿戸雄一騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山ダート1200m 曇/稍重）に出走。馬体重は446kg。11頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではスパッと切れる脚で追い上げたが、勝ったベンチャーキングに詰め切れず、約11馬身差の2着となった。

12月14日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で鹿戸雄一騎手（1戦0勝）。6頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚を伸ばせず4着に敗れた。

3歳（1992年）

1月5日、中2週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた3戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で鹿戸雄一騎手（2戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では天性の闘争本能でゴールまで力闘したが、5着に終わった。

1月26日、中2週で迎えた4戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で鹿戸雄一騎手（3戦0勝）。11頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く9着に終わった。

3月29日、中8週で迎えた5戦目は、4歳未勝利（中山ダート1200m 雨/重）に出走。鞍上は5戦連続で鹿戸雄一騎手（4戦0勝）。16頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では末脚が冴えず8着に終わった。

5月31日、中8週で迎えた6戦目は、4歳未勝利（東京ダート1600m 晴/不良）に出走。鞍上は6戦連続で鹿戸雄一騎手（5戦0勝）。16頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では鋭さ光る末脚を披露し、3着に入った。

6月14日、中1週で迎えた7戦目は、小林淳一騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（東京ダート1600m 曇/良）に50kgの軽斤量で出走。16頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず6着に敗れた。

7月5日、中2週で迎えた8戦目は、大西直宏騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（福島芝1800m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。13頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

7月26日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた9戦目は、坂本勝美騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（新潟ダート1700m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。10頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

8月9日、中1週で迎えた10戦目は、4歳未勝利（新潟ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で坂本勝美騎手（1戦0勝）。12頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず5着に敗れた。

8月30日、中2週で迎えた11戦目は、4歳未勝利（新潟ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で坂本勝美騎手（2戦0勝）。7頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。ハナに立ち、かなりのスローペースで集団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では見せ場を作れず4着に敗れた。

9月27日、中3週で迎えた12戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（中山ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で坂本勝美騎手（3戦0勝）。12頭立ての5番人気で大外12番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のトリプルミラーに1馬身半の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

11月7日、中5週で迎えた13戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（東京ダート1600m 曇/良）に出走。16頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

12月6日、中3週で迎えた14戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のビークエストに4馬身の差をつけて2勝目を奪取した。

4歳（1993年）

1月9日、中4週で迎えた15戦目は、5歳以上900万下（中山ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は坂本勝美騎手（4戦1勝）。16頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを12番手で通過。直線では決め手に欠いて11着に終わった。

1月31日、中2週で迎えた16戦目は、5歳以上900万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（2戦1勝）。16頭立ての12番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず8着に終わった。

2月14日、中1週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の早春賞（東京ダート1600m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は鹿戸雄一騎手（6戦0勝）。13頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位には食い込めず7着に終わった。

8月7日、約6か月の休養明けで迎えた18戦目は、4歳以上500万下（新潟ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は大西直宏騎手（1戦0勝）。12頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず8着に終わった。

8月22日、中1週で迎えた19戦目は、4歳以上500万下（新潟ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で大西直宏騎手（2戦0勝）。12頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら6番手で通過。最後は脚勢が衰えて11着に終わった。

11月27日、約3か月の休み明けで迎えた20戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は鹿戸雄一騎手（7戦0勝）。14頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では天稟の闘志でゴールまで力走し、5着に入り込んだ。

12月11日、中1週で迎えた21戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で鹿戸雄一騎手（8戦0勝）。16頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張り、4着に入った。

5歳（1994年）

1月6日、中3週で迎えた22戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で鹿戸雄一騎手（9戦0勝）。16頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く10着に敗れた。

1月31日、中3週で迎えた23戦目は、5歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で鹿戸雄一騎手（10戦0勝）。14頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では見所を作れず10着に終わった。

2月19日、中2週で迎えた24戦目は、5歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で鹿戸雄一騎手（11戦0勝）。11頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始9番手を追走。直線では伸びが劣勢になり10着に終わった。

3月12日、中2週で迎えた25戦目は、5歳以上500万下（中山ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は6戦連続で鹿戸雄一騎手（12戦0勝）。16頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では末脚が振るわず10着に敗れた。

4月2日、中2週で迎えた26戦目は、5歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/不良）に出走。鞍上は7戦連続で鹿戸雄一騎手（13戦0勝）。16頭立ての14番人気で15番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では末脚が振るわず11着に終わった。