イスカンダル（2001年生、母ライトフアンタスティック）

イスカンダル（2001年4月5日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「小説『イスカンダルと伝説の庭園』の主人公より」。毛色は栗毛。種牡馬のエンドスウィープ（当時10歳）と交配したライトフアンタスティックが16歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は鮫川啓一。戦績は、中央平地14戦2勝2着4回。主な勝ち鞍は2004年の3歳以上500万下。

経歴

デビュー前

1歳のとき、鮫川啓一から「北海道セレクションセールサラブレッド1歳」に上場されたが主取りとなった。2歳のとき、鮫川啓一から「北海道トレーニングセールサラブレッド2歳」に上場され、ノーザンファームによって2,205万円で落札された。

松田国英厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2003年）

9月13日、デビュー戦は福永祐一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神ダート1200m 晴/稍重）に出走。馬体重は440kg。12頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では迫力のある伸び脚で猛追したが、抜け出したグローバルボンバーを捕まえ切れず、クビ差の2着に惜敗した。

9月27日、中1週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では上々の伸びを見せたが、勝ったアドマイヤホープにねじ伏せられて3馬身差の2着に敗北した。

10月11日、中1週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で福永祐一騎手（2戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では伸びを欠き7着に敗れた。

11月9日、中3週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた4戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（東京ダート1400m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではキレのいい末脚を発揮したが、3着に終わった。

12月7日、中3週で馬体重を前走から16kg戻して迎えた5戦目は、C.スミヨン騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。8頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦したが、3着に終わった。

12月13日、連闘で迎えた6戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、些か速いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では目を引く伸びを見せたが、アサクサムスタングに交わされて2馬身半差の2着に敗北した。

12月27日、中1週で迎えた7戦目は、2歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（1戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではもうひとつ伸びを欠き、5着に終わった。

3歳（2004年）

3月6日、中9週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた8戦目は、村山明騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず6着に敗れた。

4月25日、中6週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた9戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京ダート1600m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で驀進したが、勝ったスヴァローグにねじ伏せられて1馬身差の2着に敗北した。

5月16日、中2週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた10戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都ダート1800m 雨/不良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、少し速いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では自慢の末脚を爆発させてあっさりと抜け出し、最後は2着のタイグレートに5馬身の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

5月30日、中1週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた11戦目は、3歳500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では速い脚を使えず6着に敗れた。

7月11日、中5週で迎えた12戦目は、3歳以上500万下（函館ダート1700m 雨/不良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（2戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では伸びが劣勢になり12着に敗れた。

7月24日、中1週で迎えた13戦目は、3歳以上500万下（函館ダート2400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（3戦0勝）。10頭立ての5番人気で大外10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るアサカユウジーンを交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて先頭ゴールを果たした。

9月4日、中5週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた14戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の阿寒湖特別（札幌芝2600m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。14頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では切れる脚を使えず13着に終わった。