ショウナンバシット（2020年生、母ギエム）

ショウナンバシット（2020年2月14日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名+バシッと決める」。毛色は鹿毛。種牡馬のシルバーステート（当時7歳）と交配したギエムが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2023年の若葉ステークス(オープン)に勝利した他、2023年のすみれステークス(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、ノーザンレーシングから「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、国本哲秀によって2億8,600万円で落札された。

須貝尚介厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2022年）

11月20日、デビュー戦は福永祐一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1800m 外回り曇/稍重）に出走。馬体重は502kg。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では稲妻のような末脚を発揮したが、3着に終わった。

12月18日、中3週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のストーンヘンジに2馬身半の差をつけて未勝利戦を制した。

3歳（2023年）

1月14日、中3週で迎えた3戦目は、3歳1勝クラス（中京芝2200m 小雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で福永祐一騎手（2戦1勝）。6頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではグイグイと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のマイネルエンペラーに1馬身3/4の差をつけて2勝目を掴み取った。

2月25日、中5週で迎えた4戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのすみれステークス（阪神芝2200m 晴/良）に出走。6頭立ての2番人気で1番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、伸びてきたシャザーン決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗れた。

3月18日、中2週で迎えた5戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの若葉ステークス（阪神芝2000m 曇/稍重）に出走。8頭立ての2番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るラスハンメルを次元の違う末脚でハナ差だけ差し切って優勝

4月16日、中3週で迎えた6戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 晴/重）に出走。G1級競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張り、5着を確保した。

5月28日、中5週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた7戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（1戦0勝）。18頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、17番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを15番手で通過。直線では末脚が振るわず16着に終わった。

9月24日、約4か月の休養明けで迎えた8戦目は、3歳G2の神戸新聞杯（阪神芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続でM.デムーロ騎手（2戦0勝）。13頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず7着に終わった。

10月22日、中3週で迎えた9戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続でM.デムーロ騎手（3戦0勝）。17頭立ての15番人気で16番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず11着に終わった。

11月26日、中4週で迎えた10戦目は、G1のジャパンカップ（東京芝2400m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続でM.デムーロ騎手（4戦0勝）。18頭立ての12番人気で15番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では伸びを欠き11着に終わった。

4歳（2024年）

1月21日、中7週で迎えた11戦目は、横山和生騎手を鞍上に迎えて、G2のアメリカジョッキークラブカップ（中山芝2200m 外回り曇/不良）に出走。12頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバテてしまい9着に終わった。

2月24日、中4週で迎えた12戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの仁川ステークス（阪神ダート2000m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では末脚を伸ばせず9着に終わった。

3月17日、中2週で迎えた13戦目は、G2の阪神大賞典（阪神芝3000m 曇/稍重）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（5戦0勝）。15頭立ての11番人気で大外15番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して7番手で通過。直線では切れる脚を使えず10着に終わった。

5月4日、中6週で迎えた14戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、メトロポリタンステークス（東京芝2400m 晴/良）に出走。8頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見せ場なく4着に敗れた。

6月30日、中7週で迎えた15戦目は、佐々木大輔騎手を鞍上に迎えて、巴賞（函館芝1800m 曇/良）に出走。16頭立ての9番人気で大外16番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり4位タイの末脚を繰り出したが上位には割り込めず8着に終わった。

8月3日、中4週で迎えた16戦目は、札幌日経オープン（札幌芝2600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で佐々木大輔騎手（1戦0勝）。12頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では一完歩ずつ確実に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のフルールに2馬身の差をつけて久方ぶりに美酒を浴びた。

9月1日、中3週で迎えた17戦目は、ハンデ戦でオープンのタイランドカップ（札幌芝2600m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で佐々木大輔騎手（2戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のゴールデンスナップをアタマ差振り切って5勝目を掴み取った。

11月3日、中8週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた18戦目は、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で佐々木大輔騎手（3戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は垂れてしまい14着に敗れた。