フレスコバンクール（2020年生、母アースグリーン）

フレスコバンクール（2020年4月21日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「爽やかな(西)+勝者(仏)」。毛色は鹿毛。種牡馬のキタサンブラック（当時8歳）と交配したアースグリーンが13歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は栃木県、生産者は恵比寿興業株式会社那須野牧場。主な勝ち鞍は2024年の馬い!いざなみ淡路玉ねぎたべて記念(一般C1四五)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、恵比寿興業那須野牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、KRジャパンによって1,430万円で落札された。

武藤善則厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2022年）

9月24日、デビュー戦は武藤雅騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山ダート1800m 曇/不良）に出走。馬体重は494kg。16頭立ての8番人気で大外16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮し、3着に入った。

11月5日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた2戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（東京ダート1600m 曇/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では出色の末脚を披露したが、3着に終わった。

11月27日、中2週で迎えた3戦目は、C.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（東京ダート1600m 晴/稍重）に出走。16頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を発揮したが、3着に終わった。

12月24日、中3週で迎えた4戦目は、2歳未勝利（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は横山武史騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を披露したが、4着に終わった。

3歳（2023年）

8月12日、約7か月半の休み明けで馬体重を前走から26kg増やして迎えた5戦目は、3歳未勝利（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山武史騎手（2戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず8着に敗れた。

8月19日、連闘で馬体重を前走から14kg絞って迎えた6戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラスの富良野特別（札幌芝2000m 曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。16頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では末脚が冴えず15着に終わった。

4歳（2024年）

6月25日、約10か月半の休養明けで馬体重を前走から11kg戻して迎えた7戦目は、山口達弥騎手を鞍上に迎えて、馬い!いざなみ淡路玉ねぎたべて記念（船橋ダート1500m 曇/重）に出走。12頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では鮮烈な末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のビービーラドンに1馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

7月21日、中3週で迎えた8戦目は、スターマイン特別（船橋ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で山口達弥騎手（1戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、やや遅いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のアルアインオアシスに8馬身の差をつけて単勝一倍台の評価に応えた。

8月30日、中5週で迎えた9戦目は、夏の大三角賞（船橋ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で山口達弥騎手（2戦2勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のビッグリュウオーに約11馬身の大差をつけて断トツの支持に応えた。