トラックワンダー（2005年生、母マイグローリア）

トラックワンダー（2005年4月16日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋奇跡」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のグラスワンダー（当時10歳）と交配したマイグローリアが19歳のときに産んだ9番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は田上光征。戦績は、中央平地8戦1勝2着1回。主な勝ち鞍は2008年の3歳未勝利。

経歴

デビュー前

藤原辰雄厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2008年）

3月1日、デビュー戦は江田照男騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。馬体重は470kg。16頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。端を奪う形となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、カヴァリーノに交わされて3馬身半差の2着となった。

3月29日、中3週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で江田照男騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。端に立ち、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮やかな末脚を炸裂させて楽々と抜け出し、最後は2着のエアワルツに4馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

8月17日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた3戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の小樽特別（札幌芝1500m 晴/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いが甘くなり、4着に終わった。

9月6日、中2週で迎えた4戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（札幌芝1500m 曇/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。最後は脚色が鈍り8着に敗れた。

10月4日、中3週で迎えた5戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（札幌芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では伸びが劣勢になり8着に敗れた。

4歳（2009年）

10月24日、約13か月の休養明けで馬体重を前走から24kg増やして迎えた6戦目は、丸田恭介騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（福島芝1800m 曇/良）に出走。16頭立ての14番人気で9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず11着に終わった。

11月15日、中2週で迎えた7戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（福島ダート1700m 晴/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で丸田恭介騎手（1戦0勝）。15頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では余力が残っておらず13着に敗れた。

12月27日、中5週で迎えた8戦目は、田中博康騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位には届かず11着に終わった。