ワンダーファング（1996年生、母ラブリースター）

ワンダーファング（1996年3月11日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のフオテイテン（当時12歳）と交配したラブリースターが18歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）信岡牧場。戦績は、中央平地12戦3勝2着1回、中央障害5戦1勝。1999年のスプリングステークス(G2)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

領家政蔵厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1998年）

11月8日、デビュー戦は高橋亮騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都ダート1400m 晴/良）に出走。馬体重は460kg。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のゴールデンベルに1馬身3/4の差をつけて初勝利を挙げた。

12月12日、中4週で迎えた2戦目は、3歳500万下（阪神芝1600m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で高橋亮騎手（1戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したタイクラッシャーを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着に敗北した。

12月26日、中1週で迎えた3戦目は、2歳G3のラジオたんぱ杯3歳ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で高橋亮騎手（2戦1勝）。11頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。最後は一杯になって8着に終わった。

3歳（1999年）

1月17日、中2週で迎えた4戦目は、4歳500万下（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で高橋亮騎手（3戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く8着に敗れた。

1月31日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた5戦目は、清山宏明騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下のこぶし賞（京都芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では強烈な末脚を弾けさせて、最後は2着のマルカキャンディに3馬身の差をつけて2勝目を手にした。

2月28日、中3週で迎えた6戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のアーリントンカップ（阪神芝1600m 晴/良）に出走。14頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く9着に敗れた。

3月21日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた7戦目は、3歳G2のスプリングステークス（中山芝1800m 雨/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で大外16番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、後続との差を2馬身以上保って、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では異次元の末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のタイクラッシャーに2馬身半の差をつけて重賞初制覇を果たした。

6月6日、約2か月半の間隔を開けて迎えた8戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で幸英明騎手（2戦1勝）。18頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、ゆったりとしたペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は垂れてしまい9着に終わった。

4歳（2000年）

1月23日、約7か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた9戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、G2のアメリカジョッキークラブカップ（中山芝2200m 外回り曇/良）に出走。14頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、超スローペースで馬群を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は失速してしまい9着に敗れた。

2月6日、中1週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた10戦目は、ハンデG3の小倉大賞典（小倉芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は清山宏明騎手（1戦1勝）。16頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後はガス欠状態になり13着に敗れた。

3月5日、中3週で迎えた11戦目は、ハンデG3の中京記念（中京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で清山宏明騎手（2戦1勝）。14頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では見せ場なく11着に終わった。

3月19日、中1週で迎えた12戦目は、ハンデ戦でオープンの東風ステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は江田照男騎手（1戦0勝）。15頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後はタレてしまい14着に敗れた。

7月29日、約4か月半の休み明けで迎えた13戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（小倉障害芝2900m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、2着のフジノプライアムに5馬身の差をつけて順当に勝利した。

8月26日、中3週で迎えた14戦目は、豊国ジャンプステークス（小倉障害芝2900m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（1戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。5着に敗れた。

9月16日、中2週で迎えた15戦目は、J・G3の阪神ジャンプステークス（阪神障害芝3170m 雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で熊沢重文騎手（2戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。5着に敗れた。

9月30日、中1週で迎えた16戦目は、林満明騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上オープン（阪神障害芝→ダート3140m 曇）に出走。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。4着に敗れた。

12月24日、約3か月の間隔を開けて迎えた17戦目は、植野貴也騎手を鞍上に迎えて、三木ホースランドパークジャンプステークス（阪神障害芝3900m 晴/良）に出走。12頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。競走中止となった。