デルカイザー（2011年生、母シェリール）

デルカイザー（2011年2月7日）は、日本の競走馬。馬名の意味は「皇帝（独）。神聖ローマ帝国最後の皇帝フランツより。父名より連想」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のキングカメハメハ（当時10歳）と交配したシェリールが12歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地26戦4勝2着4回。主な勝ち鞍は2016年の3歳以上1000万下。

経歴

デビュー前

1歳のとき、ノーザンファームから「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、グローブエクワインマネージメントによって9,030万円で落札された。

藤沢和雄厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2013年）

6月16日、デビュー戦は内田博幸騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1600m 曇/重）に出走。馬体重は472kg。14頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を披露したが、3着に終わった。

7月7日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（福島芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを11番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには絡めず6着に敗れた。

10月20日、約3か月半の休み明けで迎えた3戦目は、2歳未勝利（東京芝2000m 雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で内田博幸騎手（2戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では豪脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のスパーブデイに1馬身3/4の差をつけて初勝利を挙げた。

11月16日、中3週で迎えた4戦目は、2歳G3の東京スポーツ杯2歳ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で内田博幸騎手（3戦1勝）。15頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい11着に終わった。

3歳（2014年）

2月10日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から18kg増やして迎えた5戦目は、G.ブノワ騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のゆりかもめ賞（東京芝2400m 晴/稍重）に出走。16頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では強靭な末脚を披露し、5着に入り込んだ。

4月5日、中7週で迎えた6戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のアザレア賞（阪神芝2400m 外回り曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。9頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天稟のガッツでゴールまで力走したが、3着に終わった。

4月26日、中2週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた7戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の新緑賞（東京芝2300m 晴/良）に出走。11頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

8月9日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg戻して迎えた8戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟芝1800m 外回り曇/稍重）に出走。11頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るレインボーラヴラヴを半馬身差し切って勝利を手中に収めた。

9月21日、中5週で迎えた9戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳G2のセントライト記念（新潟芝2200m 晴/良）に出走。18頭立ての15番人気で15番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず最後はクラリティシチーと並んで11着同着となった。

10月13日、中2週で迎えた10戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下のレジェンドトレーナーズカップ（東京芝2400m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦0勝）。10頭立ての3番人気で大外10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では余力が残っておらず8着に敗れた。

4歳（2015年）

3月15日、約5か月の休み明けで迎えた11戦目は、D.バルジュー騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の中京スポーツ杯（中京芝1600m 曇/良）に出走。14頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では脚が残っておらず10着に敗れた。

12月13日、約9か月の休み明けで迎えた12戦目は、3歳以上500万下（中山芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（2戦0勝）。16頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入った。

5歳（2016年）

1月9日、中3週で迎えた13戦目は、4歳以上500万下（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（3戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

1月23日、中1週で迎えた14戦目は、4歳以上500万下（中山芝2000m 小雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（4戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず5着に敗れた。

2月21日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた15戦目は、4歳以上500万下（東京芝1800m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で柴田善臣騎手（5戦0勝）。16頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では弾けるように急駛したが、勝ったデルフィーノに詰め切れず、1馬身3/4差の2着となった。

3月6日、中1週で迎えた16戦目は、菊沢一樹騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中山芝2000m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、勝ったソールインパクトに詰め切れず、1馬身差の2着となった。

4月23日、中6週で迎えた17戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京芝2000m 曇/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のマコトギンスバーグをクビ差振り切って久々に白星を挙げた。

5月8日、中1週で迎えた18戦目は、4歳以上1000万下（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（1戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では決め手が足りず6着に敗れた。

5月29日、中2週で迎えた19戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の青嵐賞（東京芝2400m 晴/良）に出走。13頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始7番手を追走。直線では鋭い脚を使えず11着に敗れた。

10月1日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた20戦目は、3歳以上1000万下の習志野特別（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（1戦1勝）。13頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見せ場を作れず7着に敗れた。

10月23日、中2週で迎えた21戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（東京芝1600m 曇/良）に出走。12頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず8着に敗れた。

12月3日、中5週で迎えた22戦目は、R.ムーア騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。13頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、伸びてきたグレーターロンドン決め手に屈してハナ差の2着となった。

12月24日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた23戦目は、V.シュミノー騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（阪神芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。14頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では一寸刻みに前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のサイモンラムセスを半馬身振り切って4勝目を手にした。

6歳（2017年）

3月5日、中9週で迎えた24戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の武庫川ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で急追したが、抜け出したタイセイサミットに半馬身届かず2着となった。

5月7日、中8週で迎えた25戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の湘南ステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

6月11日、中4週で迎えた26戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の多摩川ステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。11頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く10着に敗れた。