フサイチエブロス（1991年生、母ドラマチツクレデイ）

フサイチエブロス（1991年4月7日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のエブロス（当時5歳）と交配したドラマチツクレデイが15歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）高野牧場。戦績は、中央平地25戦3勝2着2回。主な勝ち鞍は1996年の4歳以上500万下。

経歴

デビュー前

大根田裕也厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1993年）

11月13日、デビュー戦は安藤賢一騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝1400m 曇/稍重）に出走。馬体重は438kg。11頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚を持続できず、4着に終わった。

11月27日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で安藤賢一騎手（1戦0勝）。9頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚色がやや衰え、3着に終わった。

12月19日、中2週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（中京ダート1000m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で安藤賢一騎手（2戦0勝）。13頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったマルブツキラメキに詰め切れず、4馬身差の2着となった。

3歳（1994年）

1月8日、中2週で迎えた4戦目は、4歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で安藤賢一騎手（3戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の強靭な心肺能力でしぶとく走り抜いたが、勝ったマルブツワールドに詰め切れず、約10馬身差の2着に敗北した。

1月29日、中2週で迎えた5戦目は、4歳未勝利（阪神ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で安藤賢一騎手（4戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、ハイペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮やかな末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のフサイチストームに1馬身3/4の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

3月12日、中5週で迎えた6戦目は、4歳500万下（中京芝1200m 雨/良）に出走。鞍上は6戦連続で安藤賢一騎手（5戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では終いの伸びを欠き、4着に終わった。

4歳（1995年）

7月23日、約16か月半の休み明けで迎えた7戦目は、植野貴也騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（小倉芝1200m 曇/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。17頭立ての9番人気で16番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では速い脚を持続できず、5着に終わった。

8月12日、中2週で迎えた8戦目は、金折知則騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（小倉芝1200m 晴/重）に54kgの軽斤量で出走。18頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では天資の負けじ心を発揮してゴールまで力戦したが、6着に終わった。

8月27日、中1週で迎えた9戦目は、西浦勝一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（小倉芝1200m 晴/稍重）に出走。13頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では目の覚めるような末脚を炸裂させて、最後は2着のアインノーブルをクビ差振り切って久々に勝ち星を挙げた。

9月3日、連闘で迎えた10戦目は、4歳以上500万下の九重特別（小倉芝1200m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で西浦勝一騎手（1戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではもうひと伸びが足りず、4着に終わった。

9月23日、中2週で迎えた11戦目は、4歳以上500万下の深草特別（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で西浦勝一騎手（2戦1勝）。18頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではゴールまでじわりじわりと伸び、4着に入った。

10月15日、中2週で迎えた12戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で西浦勝一騎手（3戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では見所を作れず12着に敗れた。

10月21日、連闘で迎えた13戦目は、小屋敷昭騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の長岡特別（新潟芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では末脚が続かず、6着に終わった。

11月25日、中4週で迎えた14戦目は、4歳以上500万下の清洲特別（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小屋敷昭騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではいい脚を見せられず10着に敗れた。

12月2日、連闘で迎えた15戦目は、4歳以上500万下（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で小屋敷昭騎手（2戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚に勢いがなく6着に敗れた。

12月16日、中1週で迎えた16戦目は、4歳以上500万下（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は西浦勝一騎手（4戦1勝）。16頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天性の闘争本能でゴールまで力闘し、5着を確保した。

5歳（1996年）

6月1日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた17戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（中京芝1200m 曇/良）に出走。18頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を繰り出し、4着に入った。

6月30日、中3週で迎えた18戦目は、5歳以上500万下（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（1戦0勝）。14頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、5着に終わった。

7月21日、中2週で迎えた19戦目は、4歳以上500万下（小倉芝1700m 曇/良）に出走。鞍上は小屋敷昭騎手（3戦0勝）。14頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを先頭で通過。直線ではぐいぐいと終いの脚を伸ばして、最後は2着のビートライバルを半馬身振り切って3勝目を挙げた。

8月24日、中4週で迎えた20戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の日南特別（小倉芝2000m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で小屋敷昭騎手（4戦1勝）。10頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい3着に入り込んだ。

9月22日、中3週で迎えた21戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の兵庫特別（阪神芝2500m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で小屋敷昭騎手（5戦1勝）。9頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では脚を伸ばせず8着に終わった。

10月12日、中2週で迎えた22戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の清滝特別（京都芝1800m 外回り曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で小屋敷昭騎手（6戦1勝）。10頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり7着に終わった。

11月10日、中3週で迎えた23戦目は、4歳以上900万下の醍醐特別（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で小屋敷昭騎手（7戦1勝）。15頭立ての15番人気で1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを12番手で通過。直線では全く伸びず14着に終わった。

11月24日、中1週で迎えた24戦目は、岸滋彦騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下の豊明特別（中京芝2000m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。7頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず6着に終わった。

12月14日、中2週で迎えた25戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の猪名川特別（阪神芝2000m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は植野貴也騎手（1戦0勝）。12頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では全く伸びず10着に終わった。