カピリナ（2021年生、母ライトリーチューン）

カピリナ（2021年4月25日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「フラダンスの曲名。人と人との絆を意味する。姉レイハリアより連想」。毛色は芦毛。種牡馬のダンカーク（当時15歳）と交配したライトリーチューンが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は谷岡牧場。2025年の函館スプリントステークス(G3)に勝利した他、2025年の愛知杯(牝G3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

田島俊明厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2023年）

12月2日、デビュー戦は戸崎圭太騎手を鞍上に据えて、2歳戦のメイクデビュー中山（中山ダート1800m 晴/良）に出走。馬体重は476kg。16頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では素晴らしい伸び脚で驀進したが、伸びてきたダイヤモンドナイツ決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

3歳（2024年）

1月6日、中4週で迎えた2戦目は、牝馬限定3歳戦の3歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では伸びが続かず、4着に終わった。

2月3日、中3週で迎えた3戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で戸崎圭太騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のエリカポラリスに約12馬身の大差をつけて初勝利を挙げた。

4月21日、約2か月半の間隔を開けて迎えた4戦目は、横山和生騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。先手を取り、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では印象的な伸び脚で驀進したが、エストレヤデベレンに交わされて1馬身1/4差の2着に敗北した。

5月12日、中2週で迎えた5戦目は、3歳1勝クラス（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（3戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では上々の伸びを見せたが、ベルウェザーに3/4馬身交わされて2着に敗北した。

7月13日、中8週で迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（福島芝1200m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（4戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るオンザヴィーナスを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて2勝目をゲットした。

8月18日、中4週で迎えた7戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上2勝クラスの知床特別（札幌芝1200m 晴/良）に牝馬ながら54kgの斤量を背負って出走。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線では速い脚を持続できず、3着に終わった。

10月27日、中9週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた8戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの清津峡特別（新潟芝1200m 晴/良）に牝馬ながら55kgの斤量を背負って出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るイグニションを豪脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけて優勝

12月1日、中4週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた9戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの南総ステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではグイグイと末脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のマイネルレノンに1馬身3/4の差をつけて1番人気に応えた。

4歳（2025年）

2月2日、中8週で迎えた10戦目は、ハンデG3のシルクロードステークス（京都芝1200m 曇/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は戸崎圭太騎手（5戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

3月23日、中6週で迎えた11戦目は、牝馬限定G3の愛知杯（中京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（6戦2勝）。18頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

6月14日、約3か月の間隔を開けて迎えた12戦目は、G3の函館スプリントステークス（函館芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で戸崎圭太騎手（7戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では一気に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のジューンブレアをハナ差振り切って初の重賞タイトルをゲットした。

9月28日、約3か月半の休み明けで迎えた13戦目は、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で戸崎圭太騎手（8戦3勝）。16頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後はガス欠状態になり16着に終わった。