ミラクルピッチ（2009年生、母ラウドヴォイス）

ミラクルピッチ（2009年3月16日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「奇跡の投球」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のマイネルラヴ（当時14歳）と交配したラウドヴォイスが19歳のときに産んだ9番仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は土居牧場。戦績は、中央平地29戦2勝2着1回。主な勝ち鞍は2013年の4歳以上500万下。

経歴

デビュー前

1歳のとき、土居忠吉から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場されたが主取りとなった。

柴崎勇厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2011年）

8月14日、デビュー戦は江田照男騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は442kg。18頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、6着に終わった。

8月28日、中1週で迎えた2戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（新潟芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は一杯になって14着に敗れた。

10月1日、中4週で迎えた3戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では圧倒的な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のヨシールプリンセスに1馬身1/4の差をつけて初勝利を挙げた。

11月5日、中4週で迎えた4戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳G3のファンタジーステークス（京都芝1400m 外回り小雨/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。17頭立ての16番人気で6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では脚が残っておらず14着に終わった。

3歳（2012年）

9月8日、約10か月半の休養明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた5戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず8着に終わった。

10月8日、中3週で迎えた6戦目は、3歳以上500万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（1戦0勝）。18頭立ての9番人気で15番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張り、4着に入った。

10月20日、中1週で迎えた7戦目は、宮崎北斗騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の寺泊特別（新潟芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではいいところがなく7着に敗れた。

11月10日、中2週で迎えた8戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（福島芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味の強い精神力で最後まで奮闘したが、伸びてきたサニーヘイロー決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

11月17日、連闘で迎えた9戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で丸山元気騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、4着に終わった。

4歳（2013年）

1月20日、中8週で迎えた10戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、3着に終わった。

2月9日、中2週で迎えた11戦目は、4歳以上500万下（東京ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚勢が悪くなり15着に敗れた。

4月7日、中7週で迎えた12戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（福島ダート1150m 雨/不良）に出走。16頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではぐいぐいと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のクラウンカイザーをクビ差振り切って久しぶりに美酒を浴びた。

5月4日、中3週で迎えた13戦目は、4歳以上1000万下（東京ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（1戦1勝）。16頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では脚が残っておらず13着に終わった。

7月6日、中8週で迎えた14戦目は、3歳以上500万下の郡山特別（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（2戦1勝）。16頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く6着に敗れた。

8月11日、中4週で迎えた15戦目は、杉原誠人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入った。

8月31日、中2週で迎えた16戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟ダート1200m 曇/稍重）に出走。15頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では天性の負けじ心を発揮してゴールまで力闘したが、5着に終わった。

9月17日、中1週で迎えた17戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では速い脚を持続できず、5着に終わった。

5歳（2014年）

4月5日、約6か月半の休養明けで迎えた18戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で田辺裕信騎手（2戦0勝）。16頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚色が衰えて10着に敗れた。

8月2日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた19戦目は、伴啓太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（新潟ダート1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。15頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はバタバタになってしまい12着に終わった。

9月7日、中4週で迎えた20戦目は、3歳以上500万下の雷光特別（新潟芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（3戦0勝）。18頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。8着に敗れた。

6歳（2015年）

1月18日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた21戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は吉田豊騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では脚を伸ばせず6着に終わった。

2月7日、中2週で迎えた22戦目は、4歳以上500万下（小倉ダート1000m 曇/重）に出走。鞍上は丸山元気騎手（2戦0勝）。13頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では切れる脚を使えず5着に敗れた。

2月21日、中1週で迎えた23戦目は、4歳以上500万下（小倉ダート1000m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で丸山元気騎手（3戦0勝）。14頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず7着に敗れた。

3月14日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた24戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（4戦0勝）。16頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では伸びあぐねて7着に終わった。

4月25日、中5週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた25戦目は、4歳以上500万下（福島ダート1150m 晴/良）に出走。鞍上は丸山元気騎手（4戦0勝）。15頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では今一つ伸び切れず7着に敗れた。

5月23日、中3週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた26戦目は、4歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は杉原誠人騎手（1戦0勝）。16頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では伸びあぐねて8着に終わった。

7月4日、中5週で迎えた27戦目は、3歳以上500万下（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（3戦1勝）。16頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

7月19日、中1週で迎えた28戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（4戦1勝）。13頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では鋭い脚を使えず7着に敗れた。

7歳（2016年）

1月24日、約6か月半の休養明けで迎えた29戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は宮崎北斗騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい9着に終わった。