スズカルビー（2005年生、母トーワルビー）

スズカルビー（2005年4月17日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋母名の一部」。毛色は鹿毛。種牡馬のキングヘイロー（当時10歳）と交配したトーワルビーが19歳のときに産んだ12番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）村本牧場。戦績は、中央平地18戦3勝、地方3戦0勝2着1回。主な勝ち鞍は2009年の3歳以上500万下。

経歴

デビュー前

1歳のとき、村本牧場から「北海道セレクションセールサラブレッド1歳」に上場され、永井啓弐によって682.5万円で落札された。

大橋勇樹厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2007年）

7月15日、デビュー戦は太宰啓介騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（小倉芝1200m 小雨/重）に出走。馬体重は424kg。10頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい4着に敗れた。

9月1日、中6週で迎えた2戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（小倉芝1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で太宰啓介騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず9着に敗れた。

9月16日、中1週で迎えた3戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神芝1400m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず16着に敗れた。

3歳（2008年）

3月13日、約6か月の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた4戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、3歳戦のたんぽぽ賞（笠松ダート1400m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では終いが甘くなり、3着に終わった。

3月30日、中1週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（阪神芝1600m 外回り小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で酒井学騎手（1戦0勝）。18頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始17番手を追走。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず7着に敗れた。

5月14日、中5週で迎えた6戦目は、3歳戦の若鮎賞（笠松ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で酒井学騎手（2戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、抜け出したトーホウベルサイユを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着に敗北した。

6月9日、中3週で迎えた7戦目は、鬼束亮騎手を鞍上に迎えて、3歳戦のペチュニア賞（金沢ダート1500m 晴/良）に出走。11頭立ての3番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

6月28日、中2週で迎えた8戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。端を奪い、リードを2馬身以上確保して、少々速いペースで一団を引っ張る。先頭のまま5馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のメイショウタマヒメに9馬身の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

7月19日、中2週で迎えた9戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（小倉ダート1700m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（2戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、リードを2馬身以上確保して、ミドルペースでレースを牽引。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい10着に敗れた。

10月19日、約3か月の休養明けで迎えた10戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で熊沢重文騎手（3戦1勝）。12頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は垂れてしまい10着に敗れた。

11月8日、中2週で迎えた11戦目は、3歳以上500万下（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で熊沢重文騎手（4戦1勝）。16頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が衰えて14着に終わった。

4歳（2009年）

2月14日、約3か月半の休み明けで迎えた12戦目は、芹沢純一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下の香春岳特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では伸びが鈍く13着に終わった。

2月28日、中1週で迎えた13戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（小倉芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で芹沢純一騎手（1戦0勝）。16頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では全く伸びず9着に終わった。

3月28日、中3週で迎えた14戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（5戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、リードを2馬身以上保って、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈のガッツで渋太く末脚を持続させて、最後は2着のラフレッシュブルーに1馬身1/4の差をつけて勝利を手に入れた。

4月11日、中1週で迎えた15戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（6戦2勝）。16頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚勢が衰えて15着に敗れた。

6月20日、中9週で迎えた16戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で熊沢重文騎手（7戦2勝）。15頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、後続との差を2馬身以上保って、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天稟のガッツでゴールまで力走し、3着に入った。

7月12日、中2週で迎えた17戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で熊沢重文騎手（8戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。先頭に立ち、ややハイペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮やかな末脚を炸裂させて、最後は2着のキャトルキャールに3馬身の差をつけて制した。

9月27日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた18戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下の夕月特別（阪神芝2000m 晴/良）に出走。11頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、緩いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず9着に終わった。

10月31日、中4週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた19戦目は、渡辺薫彦騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の飯坂温泉特別（福島ダート1700m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。15頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では末脚が振るわず15着に終わった。

11月15日、中1週で迎えた20戦目は、3歳以上1000万下（京都ダート1900m 晴/稍重）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（9戦3勝）。11頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、少し遅いペースで一団を先導。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。直線では余力が残っておらず11着に敗れた。

11月29日、中1週で迎えた21戦目は、3歳以上1000万下の北國新聞杯（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（10戦3勝）。12頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では速い脚を使えず12着に終わった。