アルカザン（2005年生、母サラトガデュー）

アルカザン（2005年4月27日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋火山」。毛色は鹿毛。種牡馬のダンスインザダーク（当時12歳）と交配したサラトガデューが17歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）シンコーファーム。戦績は、中央平地11戦2勝。2007年の京都2歳ステークス(オープン)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、シンコーファームから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場されたが主取りとなった。

昆貢厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2007年）

10月28日、デビュー戦は池添謙一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。馬体重は500kg。10頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のスリーラスカルをクビ差振り切って初白星を挙げた。

11月23日、中3週で迎えた2戦目は、2歳オープンの京都2歳ステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（1戦1勝）。9頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では鋭く末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のダノンイサオをクビ差振り切って2勝目を奪取した。

3歳（2008年）

2月17日、約3か月の間隔を開けて迎えた3戦目は、3歳G3のきさらぎ賞（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で池添謙一騎手（2戦2勝）。15頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始7番手を追走。直線では速い脚を使えず6着に敗れた。

3月23日、中4週で迎えた4戦目は、3歳G2のスプリングステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で池添謙一騎手（3戦2勝）。16頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、5着に終わった。

5月3日、中5週で迎えた5戦目は、3歳G2の青葉賞（東京芝2400m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で池添謙一騎手（4戦2勝）。16頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では全く伸びず7着に敗れた。

4歳（2009年）

2月15日、約9か月半の休養明けで迎えた6戦目は、4歳以上1600万下の飛鳥ステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で池添謙一騎手（5戦2勝）。9頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚を伸ばせず8着に敗れた。

2月28日、中1週で迎えた7戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の御堂筋ステークス（阪神芝2400m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい11着に終わった。

3月22日、中2週で迎えた8戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の但馬ステークス（阪神芝2000m 雨/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、些か速いペースで集団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は一杯になって12着に終わった。

4月25日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた9戦目は、4歳以上1600万下のメルボルントロフィー（京都芝2000m 小雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で四位洋文騎手（2戦0勝）。16頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、粘り切れず6着に敗れた。

5歳（2010年）

5月22日、約13か月の休み明けで馬体重を前走から14kg絞って迎えた10戦目は、柴原央明騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の赤倉特別（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、後続を5馬身以上離して、非常に遅いペースでレースを牽引。先頭のまま5馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が鈍り12着に終わった。

6月5日、中1週で迎えた11戦目は、4歳以上1000万下の大山崎特別（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（3戦0勝）。11頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では息の長い末脚を披露し、3着に入り込んだ。