グレースシラオキ（1984年生、母ニツコーテスコ）

グレースシラオキ（1984年4月20日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のノノアルコ（当時13歳）と交配したニツコーテスコが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（有）中山牧場。戦績は、中央平地16戦3勝2着1回、地方5戦2勝。1987年の根岸ステークス(G3)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

鶴田憲吉厩舎（大井）へ入厩。

2歳（1986年）

9月1日、デビュー戦は堀千亜樹騎手を鞍上に据えて、3歳（大井ダート1000m 晴/良）に出走。馬体重は469kg。7頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。最後は、2着のダイカツダービーに3馬身の差をつけて初白星を挙げた。

9月26日、中3週で迎えた2戦目は、3歳（大井ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で堀千亜樹騎手（1戦1勝）。9頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。3着に終わった。

10月16日、中2週で迎えた3戦目は、2歳戦の小菊特別（大井ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で堀千亜樹騎手（2戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。4着に終わった。

11月4日、中2週で迎えた4戦目は、3歳（大井ダート1500m 内回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で堀千亜樹騎手（3戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。最後は、2着のホーセンヒーロに6馬身の差をつけて2勝目を手中に収めた。

12月8日、中4週で迎えた5戦目は、2歳戦の東京3歳優駿（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で堀千亜樹騎手（4戦2勝）。13頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。8着に敗れた。

3歳（1987年）

2月1日、中7週で馬体重を前走から13kg増やして迎えた6戦目は、蛯沢誠治騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G3のクイーンカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。芝レース及び重賞競走への出走は初となった。12頭立ての11番人気で大外12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。最後は脚色が衰えて12着に終わった。

4月19日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走からさらに10kg増やして迎えた7戦目は、牝馬限定の4歳400万下（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯沢誠治騎手（1戦0勝）。11頭立ての4番人気で大外11番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

7月5日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg絞って迎えた8戦目は、4歳400万下のあさがお賞（福島芝1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で蛯沢誠治騎手（2戦0勝）。11頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい10着に敗れた。

7月25日、中2週で迎えた9戦目は、4歳以上400万下（新潟芝1600m 外回り曇/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で蛯沢誠治騎手（3戦0勝）。11頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では凄まじい末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のキョウエイシラフジに1馬身3/4の差をつけて1着ゴールを果たした。

8月9日、中1週で迎えた10戦目は、4歳以上400万下の越路特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に牝馬ながら54kgの斤量を背負って出走。鞍上は5戦連続で蛯沢誠治騎手（4戦1勝）。9頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びあぐねて5着に敗れた。

8月23日、中1週で迎えた11戦目は、堀井雅広騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下の信濃川特別（新潟芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。10頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で急追したが、勝ったダイナスマイルに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

10月4日、中5週で迎えた12戦目は、牝馬限定3歳G3のクイーンステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で堀井雅広騎手（1戦0勝）。10頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず10着に終わった。

10月17日、中1週で迎えた13戦目は、柴田政人騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（東京ダート1600m 曇/不良）に出走。8頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のキャットオーに4馬身の差をつけて4勝目を収める

11月8日、中2週で迎えた14戦目は、G3の根岸ステークス（東京ダート1400m 晴/稍重）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は蛯沢誠治騎手（5戦1勝）。13頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始6番手を追走。直線では豪快な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のタイガールイスに1馬身3/4の差をつけて重賞ウィナーの称号を獲得した。

12月6日、中3週で迎えた15戦目は、G3のウインターステークス（中京ダート2200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で蛯沢誠治騎手（6戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では鋭い脚を使えず6着に敗れた。

4歳（1988年）

3月20日、約3か月半の休養明けで迎えた16戦目は、大塚栄三郎騎手を鞍上に迎えて、G2のスプリンターズステークス（東京芝1400m 曇/良）に出走。13頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では伸びを欠き9着に終わった。

5歳（1989年）

1月13日、約10か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた17戦目は、ガーネットステークス（中山ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は蛯沢誠治騎手（7戦2勝）。14頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では伸びが鈍く12着に終わった。

1月29日、中1週で迎えた18戦目は、銀嶺ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯沢誠治騎手（8戦2勝）。14頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では決め手が足りず11着に敗れた。

2月18日、中2週で迎えた19戦目は、ハンデG3のフェブラリーハンデキャップ（東京ダート1600m 曇/不良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で蛯沢誠治騎手（9戦2勝）。16頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを15番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい13着に終わった。

3月5日、中1週で迎えた20戦目は、中野栄治騎手を鞍上に迎えて、5歳以上1400万下の千葉ステークス（中山芝1200m 外回り雨/不良）に出走。13頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では決め手に欠いて7着に終わった。

3月19日、中1週で迎えた21戦目は、G2のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は蛯沢誠治騎手（10戦2勝）。12頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず9着に終わった。