サルビア（2018年生、母リップスポイズン）

サルビア（2018年1月28日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「花名。赤いサルビアの花言葉は燃ゆる思い」。毛色は栗毛。種牡馬のダイワメジャー（当時17歳）と交配したリップスポイズンが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。主な勝ち鞍は2020年のりんどう賞(1勝クラス牝)。

経歴

デビュー前

当歳のとき、ノーザンレーシングから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、岡浩二によって2,376万円で落札された。

鈴木孝志厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2020年）

7月26日、デビュー戦は福永祐一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟芝1400m 曇/良）に出走。馬体重は462kg。15頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のグレナディアガーズを半馬身振り切って初白星を挙げた。

10月11日、約2か月半の間隔を開けて迎えた2戦目は、牝馬限定2歳1勝クラスのりんどう賞（京都芝1400m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦1勝）。6頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線に入ると、前で粘るウインスーリールを異次元の末脚で交わし去り、最後は5馬身の差をつけて断然の支持に応えた。

11月7日、中3週で迎えた3戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳G3のKBS京都賞ファンタジーステークス（阪神芝1400m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。12頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は失速してしまい10着に敗れた。

12月13日、中4週で迎えた4戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳G1の阪神ジュベナイルフィリーズ（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての14番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚がパッとせず8着に終わった。

3歳（2021年）

2月13日、中8週で迎えた5戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G3のデイリー杯クイーンカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではいいところがなく7着に終わった。

3月20日、中4週で迎えた6戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、3歳G3の中日スポーツ賞ファルコンステークス（中京芝1400m 曇/良）に出走。15頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではあとひと押しが利かず、4着に終わった。

5月29日、中9週で迎えた7戦目は、3歳重賞の葵ステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（2戦2勝）。17頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず8着に敗れた。

8月14日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から16kg増やして迎えた8戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの新発田城特別（新潟芝1400m 雨/稍重）に出走。17頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

9月5日、中2週で迎えた9戦目は、3歳以上2勝クラスの飯豊特別（新潟芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は池添謙一騎手（1戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始3番手を追走。直線では脚勢がやや鈍り、4着に終わった。

10月2日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた10戦目は、3歳以上2勝クラス（中京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（3戦2勝）。13頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったブルースピリットにねじ伏せられて3/4馬身差の2着に敗北した。

4歳（2022年）

5月29日、約8か月の休み明けで馬体重を前走から20kg戻して迎えた11戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラス（中京芝1400m 晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では持ち味の忍耐力で最後まで崩れずに走り抜いたが、勝ったエピローグにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着に敗北した。

6月18日、中2週で迎えた12戦目は、D.レーン騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの相模湖特別（東京芝1400m 曇/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はガス欠状態になり7着に敗れた。

8月13日、中7週で迎えた13戦目は、3歳以上2勝クラスの新発田城特別（新潟芝1400m 雨/稍重）に出走。鞍上は福永祐一騎手（4戦2勝）。13頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

9月4日、中2週で迎えた14戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの飯豊特別（新潟芝1400m 晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では天稟の負けじ心を発揮してゴールまで力走したが、5着に終わった。

12月4日、約3か月の休み明けで迎えた15戦目は、今村聖奈騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上2勝クラス（阪神ダート1400m 曇/稍重）に52kgの軽斤量で出走。ダート戦への出走は初となった。15頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では末脚がパッとせず14着に敗れた。

12月18日、中1週で迎えた16戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの有松特別（中京芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではキレのある末脚を繰り出したが、5着に終わった。

5歳（2023年）

1月15日、中3週で迎えた17戦目は、牝馬限定の4歳以上2勝クラス（中京芝1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は福永祐一騎手（5戦2勝）。12頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、4着に終わった。

2023年3月24日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。