アグネスクリッパー（1995年生、母エイリーンズモーメント）

アグネスクリッパー（1995年5月6日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のDeputy Minister（当時16歳）と交配したエイリーンズモーメントが14歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地35戦3勝2着5回、中央障害1戦0勝、地方4戦0勝。1999年の道新杯(オープンハンデ)で3着に入った他、1998年の若草ステークス(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

森秀行厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1997年）

6月8日、デビュー戦は松永幹夫騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（函館芝1000m 曇/良）に出走。馬体重は442kg。8頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には届かず4着に敗れた。

6月14日、連闘で迎えた2戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳新馬（函館芝1200m 晴/良）に出走。12頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では見事な伸び脚で猛追したが、抜け出したエモシオンを差し切れず、2馬身半差の2着となった。

10月11日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた3戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝2000m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では伸びを欠き9着に敗れた。

11月2日、中2週で迎えた4戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝1600m 晴/良）に出走。17頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、6着に終わった。

11月23日、中2週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（東京ダート1400m 晴/重）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は武豊騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では途轍もない末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のビタワークに1馬身1/4の差をつけて未勝利戦を制した。

12月10日、中1週で迎えた6戦目は、2歳G3の北海道3歳優駿（門別ダート1800m 雪/不良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で武豊騎手（2戦1勝）。12頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。9着に敗れた。

3歳（1998年）

1月11日、中4週で迎えた7戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（中山ダート1800m 曇/不良）に出走。13頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では伸びを欠き8着に終わった。

2月14日、中4週で迎えた8戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下のゆりかもめ賞（東京芝2400m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では余力が残っておらず10着に終わった。

3月29日、中5週で迎えた9戦目は、4歳500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（1戦0勝）。13頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く11着に終わった。

4月18日、中2週で迎えた10戦目は、3歳オープンの若草ステークス（阪神芝2200m 曇/良）に出走。鞍上は松永幹夫騎手（1戦0勝）。8頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天賦の勝負根性でゴールまで勇戦し、3着を確保した。

5月10日、中2週で迎えた11戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、3歳G3の京都4歳特別（京都芝2000m 曇/良）に出走。16頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では上がり4位の末脚を見せたが上位争いには参加できず9着に終わった。

6月20日、中5週で迎えた12戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのやまももステークス（阪神芝2000m 晴/稍重）に出走。8頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚に勢いがなく6着に終わった。

7月4日、中1週で迎えた13戦目は、4歳500万下のすいれん賞（阪神芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（2戦0勝）。14頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線ではあとひと押しが足りず、4着に終わった。

4歳（1999年）

1月16日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた14戦目は、5歳以上500万下（中山ダート2400m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり15着に敗れた。

2月20日、中4週で迎えた15戦目は、芹沢純一騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下の下呂特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では見せ場なく12着に敗れた。

3月9日、中1週で迎えた16戦目は、張田京騎手を鞍上に迎えて、マルチステップ特別（浦和ダート1400m 雨/稍重）に出走。9頭立ての3番人気で大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では上がり0位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず4着に敗れた。

4月1日、中2週で迎えた17戦目は、’99フレンドリーサドル特別（1）（船橋ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は武豊騎手（3戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚色がやや鈍り、3着に終わった。

5月4日、中4週で馬体重を前走から13kg増やして迎えた18戦目は、佐渡特別（新潟(地)ダート1700m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（4戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。5着に敗れた。

6月13日、中5週で馬体重を前走からさらに12kg増やして迎えた19戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（函館芝1800m 晴/良）に出走。12頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では末脚に勢いがなく7着に終わった。

6月26日、中1週で迎えた20戦目は、4歳以上500万下の横津岳特別（函館芝2600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（1戦0勝）。9頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、超スローペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて、最後は2着のダンシングターナーを半馬身振り切って久方ぶりに勝利を挙げた。

7月17日、中2週で迎えた21戦目は、4歳以上500万下の八甲田山特別（函館芝2600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で四位洋文騎手（2戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では決め手が足りず8着に敗れた。

8月1日、中1週で迎えた22戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（函館芝2600m 晴/良）に出走。11頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったエアウッズにねじ伏せられて2馬身半差の2着となった。

8月22日、中2週で迎えた23戦目は、4歳以上500万下（札幌芝2600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（1戦0勝）。14頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では逸出した伸びを見せたが、エアウッズに交わされて1馬身差の2着となった。

9月5日、中1週で迎えた24戦目は、4歳以上500万下の積丹特別（札幌芝2600m 曇/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（3戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く6着に敗れた。

9月12日、連闘で迎えた25戦目は、菊沢隆仁騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの道新杯（札幌芝2600m 晴/良）に48kgの軽斤量で出走。7頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見所を作れず3着に終わった。

10月17日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた26戦目は、4歳以上500万下（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（5戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では末脚にキレが無く4着に敗れた。

10月31日、中1週で迎えた27戦目は、4歳以上500万下の蔵王特別（福島芝2600m 曇/良）に出走。鞍上は芹沢純一騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではいいところがなく4着に敗れた。

11月6日、連闘で迎えた28戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の西郷特別（福島芝2600m 晴/良）に出走。8頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く5着に敗れた。

12月5日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた29戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の彦島特別（小倉芝2600m 曇/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、3着に終わった。

12月18日、中1週で迎えた30戦目は、千田輝彦騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（小倉芝2600m 曇/良）に出走。16頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったワイズシチーにねじ伏せられて2馬身差の2着となった。

5歳（2000年）

1月30日、中5週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた31戦目は、5歳以上500万下（小倉芝2600m 曇/良）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では逸出した伸び脚で猛進したが、伸びてきたゼンノクリーク決め手に屈してハナ差の2着に甘んじた。

2月12日、中1週で迎えた32戦目は、5歳以上500万下の遠賀川特別（小倉芝2600m 晴/良）に出走。鞍上は芹沢純一騎手（2戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では見せ場を作れず6着に敗れた。

3月19日、中4週で迎えた33戦目は、5歳以上500万下の渥美特別（中京芝2500m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で芹沢純一騎手（3戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚が続かず、4着に終わった。

5月13日、中7週で迎えた34戦目は、5歳以上500万下（福島芝2600m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で芹沢純一騎手（4戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では終いが甘くなり、3着に終わった。

6月3日、中2週で迎えた35戦目は、5歳以上500万下（東京芝2300m 曇/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。ハナを切り、緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきっちりと終いの脚を伸ばして、最後は2着のダンスゲイリーをクビ差振り切って3勝目をマークした。

12月24日、約7か月の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた36戦目は、4歳以上900万下の江坂特別（阪神芝2500m 晴/良）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（2戦0勝）。16頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は失速してしまい15着に終わった。

6歳（2001年）

1月13日、中2週で迎えた37戦目は、4歳以上900万下の睦月賞（京都芝2400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（3戦0勝）。14頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では末脚が振るわず9着に終わった。

3月3日、中6週で迎えた38戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下の淡路特別（阪神芝2500m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。11頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚を失くしてしまい10着に終わった。

3月17日、中1週で迎えた39戦目は、4歳以上900万下の千里山特別（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（1戦0勝）。10頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。端に立つ形となり、後続との差を2馬身以上キープして、ゆったりとしたペースで馬群を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後はバテてしまい10着に終わった。

5月4日、中6週で迎えた40戦目は、出津孝一騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（東京障害芝→ダート2950m 晴）に出走。14頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。5着に終わった。