バンドシェル（2021年生、母ハッピーオーキッド）

バンドシェル（2021年3月17日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「シェル型の野外音楽堂」。毛色は鹿毛。種牡馬のバンドワゴン（当時10歳）と交配したハッピーオーキッドが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡平取町、生産者は雅牧場。主な勝ち鞍は2023年のメイクデビュー京都(新馬)。

経歴

デビュー前

西村真幸厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2023年）

10月9日、デビュー戦は菅原明良騎手を鞍上に据えて、2歳戦のメイクデビュー京都（京都芝1400m 曇/重）に出走。馬体重は458kg。17頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では圧倒的な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のサリュエをクビ差振り切って初白星を挙げた。

11月4日、中3週で迎えた2戦目は、2歳G2の京王杯2歳ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で菅原明良騎手（1戦1勝）。12頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

12月17日、中5週で迎えた3戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、2歳G1の朝日杯フューチュリティステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。17頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して4番手で通過。最後は脚が止まってしまい12着に終わった。

3歳（2024年）

3月16日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた4戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位争いには加われず4着に敗れた。

4月6日、中2週で迎えた5戦目は、J.モレイラ騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、抜け出したモンシュマンを捕まえ切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

6月9日、中8週で迎えた6戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（京都芝1200m 曇/稍重）に出走。13頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線に入ると、前で粘るイツモニコニコを鬼脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて1着ゴールを果たした。

7月21日、中5週で迎えた7戦目は、3歳以上2勝クラスの九州スポーツ杯（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（1戦1勝）。18頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張ったが、6着に終わった。

10月12日、約3か月の間隔を開けて迎えた8戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラス（京都芝1200m 晴/良）に57kgの斤量を背負って出走。17頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、17番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では素晴らしい伸び脚で急追したが、抜け出したオックスリップを差し切れず、1馬身差の2着に敗北した。

11月23日、中5週で迎えた9戦目は、C.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラス（京都芝1200m 曇/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では目立つような脚を使えず8着に敗れた。

4歳（2025年）

1月26日、中8週で迎えた10戦目は、4歳以上2勝クラス（中京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は松山弘平騎手（2戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず8着に敗れた。

3月8日、中5週で迎えた11戦目は、4歳以上2勝クラス（阪神芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は鮫島克駿騎手（1戦0勝）。11頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず5着に敗れた。

4月6日、中3週で迎えた12戦目は、4歳以上2勝クラス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で鮫島克駿騎手（2戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では鮮やかな末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のイツモニコニコを3/4馬身振り切って勝利を手中に収めた。

5月4日、中3週で迎えた13戦目は、丹内祐次騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの淀ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。13頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではビュッと切れる脚で追い上げたが、抜け出したヤマニンアルリフラを捕まえ切れず、1馬身1/4差の2着となった。

6月1日、中3週で迎えた14戦目は、4歳以上3勝クラスの渡月橋ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は鮫島克駿騎手（3戦1勝）。14頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では速い脚を使えず9着に敗れた。

8月24日、約3か月の間隔を開けて迎えた15戦目は、角田大和騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの長篠ステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず4着に敗れた。

9月27日、中4週で迎えた16戦目は、3歳以上3勝クラスの道頓堀ステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は鮫島克駿騎手（4戦1勝）。16頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず6着に敗れた。

11月23日、中7週で迎えた17戦目は、3歳以上3勝クラスの醍醐ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で鮫島克駿騎手（5戦1勝）。16頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切り、4着に入った。