グレートバニヤン（2016年生、母フェアリーバニヤン）

グレートバニヤン（2016年3月11日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「インド、コルカタの世界最大のバニヤンツリー」。毛色は鹿毛。種牡馬のダイワメジャー（当時15歳）と交配したフェアリーバニヤンが14歳のときに産んだ9番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は松浦牧場。主な勝ち鞍は2020年の4歳以上1勝クラス。

経歴

デビュー前

1歳のとき、松浦牧場から「北海道セレクションセールサラブレッド1歳」に上場され、ノーザンファームによって3,564万円で落札された。

キャロットクラブにて総額3,600万円（9万×400口）で一口馬主が募集された。

牧田和弥厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2018年）

6月3日、デビュー戦は松若風馬騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は512kg。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり5着に敗れた。

9月9日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた2戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神ダート1800m 曇/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。9頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、少し遅いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうひとつ伸びを欠き、3着に終わった。

9月22日、中1週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（阪神ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。端を取り切り、ややハイペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚勢がやや鈍り、3着に終わった。

11月18日、中7週で迎えた4戦目は、川又賢治騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（福島ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮やかな末脚を爆発させて、最後は2着のマンボカリエンテをクビ差振り切って未勝利勝ちを決めた。

12月16日、中3週で迎えた5戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。12頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は一杯になって10着に敗れた。

3歳（2019年）

2月23日、中9週で馬体重を前走から18kg増やして迎えた6戦目は、3歳500万下のくすのき賞（小倉ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で北村友一騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚にキレが無く6着に敗れた。

9月15日、約7か月の休養明けで迎えた7戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバテてしまい8着に敗れた。

10月6日、中2週で迎えた8戦目は、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（東京ダート1600m 曇/稍重）に52kgの軽斤量で出走。13頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では堅調な伸びを見せたが、ネオブレイブに半馬身交わされて2着に敗北した。

11月17日、中5週で迎えた9戦目は、西村淳也騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（福島ダート1700m 晴/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、ややハイペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はスピードが落ちてしまい12着に敗れた。

12月1日、中1週で迎えた10戦目は、R.ムーア騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（中京ダート1400m 晴/良）に出走。14頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天稟の勝負根性でゴールまで力走し、3着に入った。

4歳（2020年）

1月25日、中7週で迎えた11戦目は、4歳以上1勝クラス（京都ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線では脚色がやや鈍り、4着に終わった。

2月16日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた12戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（京都ダート1400m 小雨/重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが続かず、3着に終わった。

3月7日、中2週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた13戦目は、4歳以上1勝クラス（中京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は岩田望来騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では勢いよく末脚を伸ばして、最後は2着のキタノユウキをアタマ差振り切って1着ゴールを果たした。

10月11日、約7か月半の休み明けで迎えた14戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラス（京都ダート1400m 晴/重）に出走。16頭立ての9番人気で15番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後はバタバタになってしまい16着に終わった。

5歳（2021年）

1月11日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から26kg増やして迎えた15戦目は、4歳以上2勝クラスの尾頭橋特別（中京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は岩田望来騎手（2戦1勝）。15頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚を伸ばせず9着に終わった。

1月16日、連闘で迎えた16戦目は、4歳以上2勝クラス（中京ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は北村友一騎手（2戦0勝）。14頭立ての6番人気で大外14番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天稟の闘志でゴールまで力走したが、4着に終わった。

3月14日、中7週で迎えた17戦目は、4歳以上2勝クラスの伊良湖特別（中京ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で北村友一騎手（3戦0勝）。15頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では目立つような脚を使えず12着に敗れた。

4月10日、中3週で迎えた18戦目は、4歳以上2勝クラス（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は松若風馬騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず14着に終わった。

6月13日、中8週で迎えた19戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの恵那特別（中京ダート1200m 小雨/稍重）に出走。15頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚色が悪くなり14着に終わった。

12月19日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた20戦目は、C.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの高砂特別（阪神ダート1200m 晴/稍重）に出走。15頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びあぐねて8着に終わった。

6歳（2022年）

1月29日、中5週で迎えた21戦目は、藤井勘一郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラス（中京ダート1400m 晴/良）に出走。13頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。最後は脚が止まってしまい13着に敗れた。

2月13日、中1週で迎えた22戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラス（阪神ダート1400m 小雨/良）に出走。16頭立ての12番人気で13番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、勝ったワンダーイチョウにねじ伏せられて2馬身半差の2着となった。

4月3日、中6週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた23戦目は、4歳以上2勝クラス（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では余力が残っておらず13着に敗れた。

2022年4月6日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。