ヒガサビジン（2007年生、母サクラスギ）

ヒガサビジン（2007年2月10日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「日傘美人」。毛色は鹿毛。種牡馬のオペラハウス（当時19歳）と交配したサクラスギが9歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）福満牧場。戦績は、中央平地3戦0勝、地方26戦3勝2着5回。主な勝ち鞍は2011年の3歳以上C1一。

経歴

デビュー前

坂本勝美厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2010年）

1月17日、デビュー戦は江田照男騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（中山ダート1800m 晴/良）に出走。馬体重は462kg。16頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では伸びを欠き9着に終わった。

9月5日、約7か月半の休養明けで迎えた2戦目は、平野優騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟ダート1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい6着に終わった。

10月3日、中3週で迎えた3戦目は、丸田恭介騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。13頭立ての8番人気で大外13番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず9着に終わった。

10月24日、中2週で馬体重を前走から18kg増やして迎えた4戦目は、桑野等騎手を鞍上に迎えて、一般C4七（金沢ダート1300m 曇/良）に出走。9頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず4着に敗れた。

10月31日、連闘で迎えた5戦目は、一般C4十（金沢ダート1300m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で桑野等騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では矢のような伸び脚で猛追したが、勝ったアイディンワルツに詰め切れず、5馬身差の2着に敗北した。

11月7日、連闘で迎えた6戦目は、一般C4五（金沢ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で桑野等騎手（2戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。他馬と併走しながら先頭に立ち、でレースを引っ張る。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、3着に終わった。

11月23日、中1週で迎えた7戦目は、一般C4五（金沢ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で桑野等騎手（3戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では見せ場を作れず5着に敗れた。

12月7日、中1週で迎えた8戦目は、一般C4五（金沢ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は5戦連続で桑野等騎手（4戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線では天性の負けじ魂を発揮してゴールまで力闘したが、3着に終わった。

12月21日、中1週で迎えた9戦目は、一般C4四（金沢ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は6戦連続で桑野等騎手（5戦0勝）。9頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったフジマサキングダムにねじ伏せられて1馬身差の2着となった。

4歳（2011年）

1月3日、中1週で迎えた10戦目は、一般C4四（金沢ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は7戦連続で桑野等騎手（6戦0勝）。7頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには参加できず4着に敗れた。

1月27日、中2週で馬体重を前走から15kg減らして迎えた11戦目は、木村健騎手を鞍上に迎えて、4歳以上C3二（園田ダート1400m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では逸出した伸び脚で追い上げたが、抜け出したブルーアラビアンにアタマ差届かず2着に甘んじた。

2月11日、中1週で迎えた12戦目は、4歳以上C3二（園田ダート1400m 雪/重）に出走。鞍上は2戦連続で木村健騎手（1戦0勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線に入ると、前で粘るエリモヴィクトリーを別次元の末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて待望の初白星を挙げた。

3月9日、中3週で迎えた13戦目は、中越豊光騎手を鞍上に迎えて、4歳以上C2二（園田ダート1400m 曇/重）に出走。12頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず6着に敗れた。

3月23日、中1週で迎えた14戦目は、4歳以上C2二（園田ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で中越豊光騎手（1戦0勝）。11頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり最後はレオソニックと並んで5着同着となった。

4月13日、中2週で迎えた15戦目は、4歳以上C2二（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で中越豊光騎手（2戦0勝）。10頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位には割り込めず4着に終わった。

4月28日、中1週で迎えた16戦目は、4歳以上C2二（園田ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は木村健騎手（2戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では豪快な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のディアキングサンをクビ差振り切って2勝目を手中に収めた。

5月26日、中3週で迎えた17戦目は、4歳以上C2一（園田ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は中越豊光騎手（3戦0勝）。9頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始9番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい6着に終わった。

6月9日、中1週で迎えた18戦目は、有馬澄男騎手を鞍上に迎えて、4歳以上C2一（園田ダート1400m 曇/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず4着に敗れた。

6月23日、中1週で迎えた19戦目は、4歳以上C2一（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で有馬澄男騎手（1戦0勝）。9頭立ての3番人気で大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

7月7日、中1週で迎えた20戦目は、兵庫馬事畜産特別（園田ダート1700m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で有馬澄男騎手（2戦0勝）。9頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始8番手を追走。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず4着に敗れた。

7月21日、中1週で迎えた21戦目は、田中学騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定戦のすもも賞（園田ダート1400m 曇/稍重）に出走。9頭立ての3番人気で大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、抜け出したメグチャンを捕まえ切れず、1馬身差の2着となった。

8月4日、中1週で迎えた22戦目は、3歳以上C1（園田ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中学騎手（1戦0勝）。12頭立ての6番人気で大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず5着に敗れた。

8月18日、中1週で迎えた23戦目は、3歳以上C1二（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田中学騎手（2戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

9月1日、中1週で馬体重を前走から11kg増やして迎えた24戦目は、下原理騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C1一（園田ダート1400m 曇/稍重）に出走。12頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では見所を作れず7着に敗れた。

9月14日、中1週で迎えた25戦目は、たますだれ賞（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は中越豊光騎手（4戦0勝）。11頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘し、4着に入り込んだ。

9月29日、中1週で迎えた26戦目は、3歳以上C1一（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は下原理騎手（1戦0勝）。12頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では一歩一歩確実に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のテイクチャージをアタマ差振り切って3勝目を挙げた。

11月3日、中4週で馬体重を前走から13kg増やして迎えた27戦目は、3歳以上B2（園田ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は中越豊光騎手（5戦0勝）。12頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位には食い込めず8着に終わった。

11月16日、中1週で迎えた28戦目は、3歳以上B1 B2（園田ダート1230m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で中越豊光騎手（6戦0勝）。8頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではビュッと切れる脚で追い上げたが、抜け出したアスカタンに3/4馬身届かず2着となった。

11月30日、中1週で迎えた29戦目は、りんどう賞（園田ダート1230m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で中越豊光騎手（7戦0勝）。12頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず6着に敗れた。