モズライジン（2012年生、母グランプリオーロラ）

モズライジン（2012年3月24日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋雷神」。毛色は芦毛。種牡馬のクロフネ（当時14歳）と交配したグランプリオーロラが12歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は目黒牧場。2016年の名古屋大賞典(Jpn3)で3着に入った他、2016年のBSN賞(オープンハンデ)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

矢作芳人厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2015年）

3月8日、デビュー戦は松岡正海騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山ダート1800m 小雨/重）に出走。馬体重は474kg。16頭立ての11番人気で15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では出色の末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

3月21日、中1週で迎えた2戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/重）に出走。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のタムロミラクルをアタマ差振り切って初白星を挙げた。

4月25日、中4週で迎えた3戦目は、3歳500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（1戦1勝）。13頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るヒデノインペリアルを次元の違う末脚で3/4馬身差し切って勝利を手中に収めた。

5月17日、中2週で迎えた4戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの青竜ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。12頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず6着に終わった。

5月24日、連闘で迎えた5戦目は、中谷雄太騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの鳳雛ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。10頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位には割り込めず4着に敗れた。

7月18日、中7週で迎えた6戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下のインディアトロフィー（中京ダート1900m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で中谷雄太騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを先頭で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、メイショウソレイユに半馬身交わされて2着に敗北した。

8月16日、中3週で迎えた7戦目は、3歳以上1000万下の西部日刊スポーツ杯（小倉ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で中谷雄太騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではビュッとキレる脚で追い上げたが、逃げるメイショウワコンを差し切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

8月29日、中1週で迎えた8戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の麒麟山特別（新潟ダート1800m 晴/不良）に出走。鞍上は4戦連続で中谷雄太騎手（3戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では圧倒的な末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のスマートボムシェルに2馬身半の差をつけて1着ゴールを果たした。

11月28日、約3か月の休み明けで迎えた9戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の晩秋ステークス（東京ダート2100m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で中谷雄太騎手（4戦1勝）。16頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では鮮烈な末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のアポロケンタッキーをハナ差振り切って勝利を手に入れた。

12月20日、中2週で迎えた10戦目は、ベテルギウスステークス（阪神ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で中谷雄太騎手（5戦2勝）。11頭立ての4番人気で大外11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位には割り込めず6着に敗れた。

12月26日、連闘で迎えた11戦目は、ハンデ戦でオープンの師走ステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で中谷雄太騎手（6戦2勝）。16頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で猛進したが、伸びてきたサンマルデューク決め手に屈して半馬身差の2着となった。

4歳（2016年）

2月27日、中8週で迎えた12戦目は、総武ステークス（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で中谷雄太騎手（7戦2勝）。15頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では天稟の闘志でゴールまで力走したが、4着に終わった。

3月17日、中2週で迎えた13戦目は、Jpn3の名古屋大賞典（名古屋ダート1900m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は9戦連続で中谷雄太騎手（8戦2勝）。12頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では圧巻の末脚を繰り出したが、3着に終わった。

3月27日、中0週で迎えた14戦目は、ハンデG3のマーチステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で中谷雄太騎手（9戦2勝）。15頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では脚を伸ばせず9着に敗れた。

6月26日、約3か月の休み明けで迎えた15戦目は、3歳以上1600万下の花のみちステークス（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は11戦連続で中谷雄太騎手（10戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では末脚に勢いがなく8着に敗れた。

7月9日、中1週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の白川郷ステークス（中京ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は12戦連続で中谷雄太騎手（11戦2勝）。15頭立ての4番人気で13番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では見事な伸び脚を見せたが、勝ったピオネロにねじ伏せられてクビ差の2着に惜敗した。

8月13日、中4週で迎えた17戦目は、ハンデ戦でオープンの阿蘇ステークス（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は13戦連続で中谷雄太騎手（12戦2勝）。13頭立ての3番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、メイショウスミトモに交わされて1馬身差の2着に敗北した。

8月27日、中1週で迎えた18戦目は、ハンデ戦でオープンのBSN賞（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は14戦連続で中谷雄太騎手（13戦2勝）。14頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では卓抜な伸び脚で急追したが、勝ったピオネロに詰め切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

10月8日、中5週で迎えた19戦目は、3歳以上1600万下の平城京ステークス（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は15戦連続で中谷雄太騎手（14戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で驀進したが、勝ったタムロミラクルにねじ伏せられて3/4馬身差の2着に敗北した。

11月6日、中3週で迎えた20戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の晩秋ステークス（東京ダート2100m 晴/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のレッドサバスに1馬身3/4の差をつけて人気に違わぬ実力を証明した。

11月20日、中1週で迎えた21戦目は、丸田恭介騎手を鞍上に迎えて、福島民友カップ（福島ダート1700m 晴/稍重）に出走。15頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

12月15日、中3週で迎えた22戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、Jpn2の名古屋グランプリ（名古屋ダート2500m 晴/重）に出走。12頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚が続かず、4着に終わった。

12月29日、中1週で迎えた23戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、G1の東京大賞典（大井ダート2000m 晴/重）に出走。G1級競走への出走は初となった。14頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず6着に敗れた。

5歳（2017年）

1月22日、中2週で迎えた24戦目は、G2の東海ステークス（中京ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は中谷雄太騎手（15戦2勝）。16頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず11着に敗れた。

5月7日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた25戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の新潟大賞典（新潟芝2000m 外回り晴/稍重）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい16着に終わった。

6月10日、中4週で迎えた26戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのアハルテケステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず6着に終わった。

6月24日、中1週で迎えた27戦目は、坂井瑠星騎手を鞍上に迎えて、大沼ステークス（函館ダート1700m 晴/良）に出走。14頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

8月12日、中6週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた28戦目は、ハンデ戦でオープンの阿蘇ステークス（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は中谷雄太騎手（16戦2勝）。13頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では今一つ伸び切れず6着に敗れた。

8月26日、中1週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた29戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのBSN賞（新潟ダート1800m 晴/重）に出走。15頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位には届かず8着に敗れた。

9月17日、中2週で迎えた30戦目は、ラジオ日本賞（中山ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は中谷雄太騎手（17戦2勝）。16頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。最後はタレてしまい10着に終わった。

10月22日、中4週で迎えた31戦目は、野中悠太郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのブラジルカップ（東京ダート2100m 雨/不良）に出走。16頭立ての8番人気で大外16番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では見せ場を作れず12着に敗れた。

6歳（2018年）

2月21日、約4か月の休養明けで迎えた32戦目は、柏木健宏騎手を鞍上に迎えて、S2の金盃（大井ダート2600m 曇/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、5着に終わった。

12月25日、約10か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた33戦目は、服部茂史騎手を鞍上に迎えて、金盃トライアル（大井ダート2600m 晴/稍重）に出走。15頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず11着に終わった。

7歳（2019年）

2月6日、中5週で迎えた34戦目は、瀧川寿希也騎手を鞍上に迎えて、地方重賞の金盃（大井ダート2600m 曇/重）に出走。15頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切り、5着に入り込んだ。

4月9日、中8週で迎えた35戦目は、S3のブリリアントカップ（大井ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は服部茂史騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く15着に終わった。

5月22日、中5週で迎えた36戦目は、和田譲治騎手を鞍上に迎えて、S1の大井記念（大井ダート2000m 晴/重）に出走。16頭立ての15番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始8番手を追走。最後はガス欠状態になり14着に終わった。

7月15日、中7週で迎えた37戦目は、山本聡哉騎手を鞍上に迎えて、文月特別（盛岡ダート1600m 晴/良）に出走。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のハイパーチャージに9馬身の差をつけて断然人気に応えた。