マテンロウコマンド（2022年生、母ダイアナヘイロー）

マテンロウコマンド（2022年4月24日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「摩天楼+指揮する、率いる」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のドレフォン（当時9歳）と交配したダイアナヘイローが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は岡田牧場。2025年の兵庫チャンピオンシップ(Jpn2)に勝利した他、2025年の北海道スプリントカップ(Jpn3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、駒秀から「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、寺田千代乃によって4,510万円で落札された。

長谷川浩大厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2024年）

6月1日、デビュー戦は横山典弘騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は462kg。11頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く10着に敗れた。

10月6日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から36kg増やして迎えた2戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。11頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天賦の勝負根性でゴールまで勇戦したが、4着に終わった。

10月13日、連闘で迎えた3戦目は、2歳未勝利（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山武史騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

11月3日、中2週で迎えた4戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都ダート1400m 晴/重）に出走。13頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るダブルシルバーを次元の違う末脚で交わし去り、最後は7馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

3歳（2025年）

1月12日、中9週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた5戦目は、3歳1勝クラス（中京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（1戦1勝）。16頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鮮やかな末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のピエマンソンをクビ差振り切って2勝目をマークした。

3月16日、中8週で迎えた6戦目は、3歳オープンの昇竜ステークス（中京ダート1400m 小雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で松山弘平騎手（2戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では猛烈な末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のハグに1馬身1/4の差をつけて3勝目を収める

5月1日、中6週で迎えた7戦目は、3歳Jpn2の兵庫チャンピオンシップ（園田ダート1400m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で松山弘平騎手（3戦3勝）。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では驚異的な末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のハッピーマンに2馬身の差をつけて重賞初挑戦初制覇を達成した。

8月14日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた8戦目は、3歳Jpn3の北海道スプリントカップ（門別ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で松山弘平騎手（4戦4勝）。8頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線では目覚ましい伸び脚で猛追したが、抜け出したヤマニンチェルキを差し切れず、1馬身差の2着に敗北した。

10月4日、中6週で迎えた9戦目は、グリーンチャンネルカップ（東京ダート1600m 曇/良）に57kgの斤量を背負って出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は6戦連続で松山弘平騎手（5戦4勝）。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではシャープな伸び脚で驀進したが、勝ったオメガギネスにねじ伏せられて4馬身差の2着に敗北した。

11月15日、中5週で迎えた10戦目は、G3の武蔵野ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で松山弘平騎手（6戦4勝）。16頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は力尽きて10着に終わった。