ミスティックベル（2004年生、母Pulsatilla）

ミスティックベル（2004年3月1日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「神秘的な鐘」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のDynaformer（当時19歳）と交配したPulsatillaが10歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地8戦2勝、地方1戦0勝。2006年の北海道2歳優駿(G3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

藤沢和雄厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2006年）

8月27日、デビュー戦は北村宏司騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌芝1500m 晴/良）に出走。馬体重は520kg。14頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

9月3日、連闘で迎えた2戦目は、2歳未勝利（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のマイネルドナールに7馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

9月9日、連闘で迎えた3戦目は、2歳オープンのコスモス賞（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で北村宏司騎手（2戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では見所を作れず5着に敗れた。

10月26日、中6週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた4戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、2歳G3の北海道2歳優駿（札幌(地)ダート1700m 晴/良）に出走。ダート戦及び重賞競走への出走は初となった。13頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

11月25日、中3週で馬体重を前走から16kg戻して迎えた5戦目は、塚田祥雄騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンの京都2歳ステークス（京都芝2000m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。10頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では決め手に欠いて5着に敗れた。

3歳（2007年）

2月25日、約3か月の休養明けで迎えた6戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の水仙賞（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。10頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線ではいいところがなく8着に敗れた。

12月23日、約10か月の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた7戦目は、青木芳之騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後は脚色が悪くなり13着に敗れた。

4歳（2008年）

3月2日、中9週で迎えた8戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中山芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張り、4着に入った。

3月16日、中1週で迎えた9戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（阪神芝2200m 晴/良）に出走。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、ゆったりとしたペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のマイネルオレアに5馬身の差をつけて単勝一倍台の評価に応えた。