ヴァンフレーシュ（2010年生、母ティエッチグリーン）

ヴァンフレーシュ（2010年4月4日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「風の矢（仏）」。毛色は鹿毛。種牡馬のサクラバクシンオー（当時21歳）と交配したティエッチグリーンが15歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地11戦2勝。2012年のカンナステークス(オープン)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

高橋文雅厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2012年）

6月24日、デビュー戦は吉田豊騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（福島芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は472kg。15頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天賦の負けん気を発揮してゴールまで勇戦し、3着に入った。

8月12日、中6週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（新潟芝1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた11頭をごぼう抜きし、最後は2着のモグモグパクパクに1馬身1/4の差をつけて初勝利を挙げた。

9月17日、中4週で迎えた3戦目は、2歳オープンのカンナステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉田豊騎手（2戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、後続との差を2馬身以上キープして、速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま5馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の粘り腰で末脚を持続させて、最後は2着のシーブリーズライフに2馬身の差をつけて2勝目を手に入れた。

11月10日、中7週で迎えた4戦目は、I.メンディザバル騎手を鞍上に迎えて、2歳G2の京王杯2歳ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始7番手を追走。最後は脚勢が鈍り16着に敗れた。

12月22日、中5週で迎えた5戦目は、2歳オープンのクリスマスローズステークス（中山芝1200m 外回り雨/稍重）に出走。鞍上は吉田豊騎手（3戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では全く伸びず7着に敗れた。

3歳（2013年）

5月12日、約4か月半の休養明けで迎えた6戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの葵ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではあとひと押しが足りず、5着に終わった。

6月16日、中4週で迎えた7戦目は、3歳G3のユニコーンステークス（東京ダート1600m 曇/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は吉田豊騎手（4戦2勝）。15頭立ての14番人気で8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は失速してしまい15着に終わった。

8月10日、中7週で迎えた8戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の新潟日報賞（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（5戦2勝）。18頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。逃げを打ち、リードを2馬身以上確保して、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚が止まってしまい11着に敗れた。

9月29日、中6週で迎えた9戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の道頓堀ステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は一杯になって11着に敗れた。

4歳（2014年）

6月21日、約9か月の休み明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた10戦目は、3歳以上1000万下の相模湖特別（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は吉田豊騎手（6戦2勝）。13頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、ややスローペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天資の負けん気を発揮してゴールまで力戦し、3着を確保した。

5歳（2015年）

1月24日、約7か月の休み明けで迎えた11戦目は、4歳以上1000万下の初霞賞（中山ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（7戦2勝）。16頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は脚が止まってしまい16着に終わった。