ブラウンラチェット（2022年生、母フォエヴァーダーリング）

ブラウンラチェット（2022年4月8日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「形としては永久機関のようにみえる、思考実験上の装置を指す用語」。毛色は鹿毛。種牡馬のキズナ（当時12歳）と交配したフォエヴァーダーリングが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2024年のアルテミスステークス(牝G3)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

手塚貴久厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2024年）

9月16日、デビュー戦はC.ルメール騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山芝1800m 曇/良）に出走。馬体重は438kg。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のミライヘノハナに1馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

10月26日、中5週で迎えた2戦目は、牝馬限定2歳G3のアルテミスステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（1戦1勝）。11頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るミストレスを自慢の末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて重賞初挑戦初制覇を成し遂げた。

12月8日、中5週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた3戦目は、牝馬限定2歳G1の阪神ジュベナイルフィリーズ（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。G1級競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続でC.ルメール騎手（2戦2勝）。18頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では末脚がパッとせず16着に敗れた。

3歳（2025年）

4月13日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から16kg戻して迎えた4戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 外回り雨/稍重）に出走。18頭立ての8番人気で大外18番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始17番手を追走。直線では決め手に欠いて9着に敗れた。

5月25日、中5週で迎えた5戦目は、D.レーン騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 曇/良）に出走。18頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら11番手で通過。直線では目立つような脚を使えず7着に敗れた。

10月19日、約5か月の休み明けで迎えた6戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G1の秋華賞（京都芝2000m 曇/良）に出走。18頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では末脚がパッとせず18着に終わった。