タツパーシヴ（2007年生、母イブキパーシヴ）

タツパーシヴ（2007年3月31日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋母名の一部」。毛色は芦毛。種牡馬のYes It's True（当時11歳）と交配したイブキパーシヴが15歳のときに産んだ5番仔が本馬である。戦績は、中央平地30戦4勝2着6回、中央障害3戦0勝。主な勝ち鞍は2011年のアカシヤ特別(1000万下)。

経歴

デビュー前

鮫島一歩厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2009年）

11月28日、デビュー戦は安藤勝己騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は470kg。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではスパッとキレる脚で猛追したが、勝ったイッツアチャンスに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

12月13日、中1週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（阪神ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では詰めが甘くなり、3着に終わった。

3歳（2010年）

2月13日、中8週で迎えた3戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京ダート1000m 晴/重）に出走。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

3月13日、中3週で迎えた4戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、4着に終わった。

8月1日、約4か月半の休み明けで迎えた5戦目は、3歳未勝利（函館ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

8月15日、中1週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（2戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではシャープな伸び脚で猛進したが、アテンボーイにアタマ差交わされて2着に甘んじた。

8月29日、中1週で迎えた7戦目は、3歳未勝利（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で横山典弘騎手（3戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では目を引く伸び脚で追い上げたが、抜け出したアルアラビアンにクビ差届かず2着に甘んじた。

9月5日、連闘で迎えた8戦目は、3歳未勝利（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で横山典弘騎手（4戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では迫力十分の伸び脚で追い上げたが、抜け出したペガサスダンディーにハナ差届かず2着に甘んじた。

10月3日、中3週で迎えた9戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。端を奪い、かなり遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のニシノフィリアに5馬身の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

4歳（2011年）

4月16日、約6か月半の休み明けで迎えた10戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（小倉ダート1700m 曇/良）に出走。13頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではグイグイと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のカロルバンダムを3/4馬身振り切って久々の実戦をモノにした。

5月21日、中4週で迎えた11戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（1戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、超スローペースで馬群を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線ではあとひと押しが利かず、3着に終わった。

6月4日、中1週で迎えた12戦目は、4歳以上1000万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（1戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後はバテてしまい16着に敗れた。

7月2日、中3週で迎えた13戦目は、3歳以上500万下（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（2戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では目を引く伸び脚で猛進したが、勝ったトミケンプライマリにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

7月17日、中1週で迎えた14戦目は、3歳以上500万下（函館ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で吉田隼人騎手（3戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではもうひと伸びが足りず、3着に終わった。

7月31日、中1週で迎えた15戦目は、3歳以上500万下（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で吉田隼人騎手（4戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るステキナシャチョウを次元の違う末脚で交わし去り、最後は5馬身の差をつけて1番人気に応えた。

8月21日、中2週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下のオホーツクハンデキャップ（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で吉田隼人騎手（5戦2勝）。13頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、伸びてきたバックトゥジエース決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

9月25日、中4週で迎えた17戦目は、3歳以上1000万下のアカシヤ特別（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で吉田隼人騎手（6戦2勝）。13頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では不屈の闘争本能で渋太く末脚を持続させて先頭に立ち、最後は2着のテーオーストームをハナ差振り切って勝利を手中に収めた。

5歳（2012年）

4月8日、約6か月半の休養明けで迎えた18戦目は、4歳以上1600万下の梅田ステークス（阪神ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で吉田隼人騎手（7戦3勝）。15頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は一杯になって14着に敗れた。

4月28日、中2週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた19戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の春光ステークス（東京ダート1600m 晴/稍重）に出走。16頭立ての15番人気で15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では末脚にキレが無く11着に終わった。

8月25日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から12kg絞って迎えた20戦目は、鮫島良太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の宮崎ステークス（小倉ダート1700m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての14番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず9着に終わった。

9月8日、中1週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた21戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の西宮ステークス（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。8頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず8着に終わった。

11月17日、中9週で迎えた22戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の花園ステークス（京都ダート1800m 雨/不良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で佐藤哲三騎手（1戦0勝）。16頭立ての16番人気で14番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを16番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず14着に終わった。

12月15日、中3週で迎えた23戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の摩耶ステークス（阪神ダート1800m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての14番人気で10番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では脚を伸ばせず15着に終わった。

6歳（2013年）

2月2日、中6週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた24戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の白嶺ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての16番人気で14番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天資の勝負根性でゴールまで力戦し、5着を確保した。

3月17日、中5週で迎えた25戦目は、柴田大知騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の下総ステークス（中山ダート1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての15番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では伸びが劣勢になり15着に終わった。

9月17日、約6か月の休養明けで迎えた26戦目は、田村太雅騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（中山障害芝→ダート2880m 晴）に出走。10頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。9着に敗れた。

10月19日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた27戦目は、障害3歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 曇）に出走。鞍上は2戦連続で田村太雅騎手（1戦0勝）。14頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。9着に終わった。

11月17日、中3週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた28戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の錦秋ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は江田照男騎手（1戦0勝）。13頭立ての11番人気で大外13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚に勢いがなく6着に終わった。

12月14日、中3週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた29戦目は、森一馬騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の摩耶ステークス（阪神ダート1800m 晴/稍重）に52kgの軽斤量で出走。14頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では切れる脚を使えず12着に終わった。

7歳（2014年）

1月26日、中5週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた30戦目は、障害4歳以上未勝利（中京障害芝3000m 曇/良）に出走。鞍上は田村太雅騎手（2戦0勝）。14頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。10着に敗れた。

2月10日、中1週で馬体重を前走から14kg絞って迎えた31戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の白嶺ステークス（東京ダート1600m 晴/不良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は江田照男騎手（2戦0勝）。15頭立ての14番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚が残っておらず7着に終わった。

2月16日、連闘で迎えた32戦目は、黛弘人騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の門司ステークス（小倉ダート1700m 晴/稍重）に52kgの軽斤量で出走。15頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい9着に終わった。

3月21日、中4週で迎えた33戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の下総ステークス（中山ダート1800m 晴/稍重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は江田照男騎手（3戦0勝）。16頭立ての15番人気で13番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が鈍り13着に終わった。