ファベル（2019年生、母ポウリナズラヴ）

ファベル（2019年2月17日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「職人(ラテン語)。父の最後の最高後継者になって欲しい」。毛色は鹿毛。種牡馬のディープインパクト（当時17歳）と交配したポウリナズラヴが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者はパカパカファーム。主な勝ち鞍は2022年の3歳未勝利。

経歴

デビュー前

ワラウカドにて総額9,500万円（9.5万×1000口）で一口馬主が募集された。

友道康夫厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2022年）

4月3日、デビュー戦は福永祐一騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（阪神芝2400m 外回り曇/良）に出走。馬体重は438kg。18頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったスワヤンブナートに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

5月1日、中3週で迎えた2戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神芝2400m 外回り曇/稍重）に出走。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、3着に終わった。

5月28日、中3週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（中京芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

7月10日、中5週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（小倉芝2600m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したサンセットクラウドにアタマ差届かず2着に甘んじた。

7月31日、中2週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（新潟芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で福永祐一騎手（3戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、驚異的な末脚を弾けさせて、最後は2着のストライクファイアに1馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

11月20日、約3か月半の休養明けで迎えた6戦目は、西村淳也騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラスの磐梯山特別（福島芝2600m 曇/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では印象的な伸び脚で驀進したが、伸びてきたマイネルメサイア決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

4歳（2023年）

4月1日、約4か月半の休み明けで迎えた7戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、勝ったサンライズエースに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

4月29日、中3週で迎えた8戦目は、4歳以上1勝クラス（京都芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡康太騎手（1戦0勝）。7頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のケンハービンジャーを半馬身振り切って単勝一倍台の期待に応えた。

7月16日、約2か月半の間隔を開けて迎えた9戦目は、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの長久手特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤岡康太騎手（2戦1勝）。18頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では迫力十分の伸び脚で猛追したが、逃げるサンライズロナウドにクビ差届かず2着に甘んじた。

8月12日、中3週で迎えた10戦目は、坂井瑠星騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの西部日刊スポーツ杯（小倉芝2000m 晴/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚勢がやや衰え、3着に終わった。

5歳（2024年）

4月28日、約8か月半の休養明けで迎えた11戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上2勝クラスの陣馬特別（東京芝2400m 晴/良）に出走。8頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと押しが利かず、3着に終わった。