タイムレスワールド（1999年生、母サンクレール）

タイムレスワールド（1999年3月6日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のブライアンズタイム（当時14歳）と交配したサンクレールが8歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）千代田牧場。戦績は、中央平地32戦4勝2着3回。主な勝ち鞍は2006年の美浦特別(1000万下)。

経歴

デビュー前

鈴木伸尋厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2001年）

12月2日、デビュー戦は横山典弘騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は436kg。18頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線に入ると、前で粘るバシュアースを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて初白星を挙げた。

3歳（2002年）

1月27日、中7週で迎えた2戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のセントポーリア賞（東京芝1800m 晴/不良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では別次元の末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のシンボリクリスエスをクビ差振り切って勝利を手中に収めた。

3月3日、中4週で迎えた3戦目は、3歳G2の弥生賞（中山芝2000m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は横山典弘騎手（1戦1勝）。11頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず9着に敗れた。

3月17日、中1週で迎えた4戦目は、石崎隆之騎手を鞍上に迎えて、3歳G2のスプリングステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を繰り出したが上位には食い込めず12着に終わった。

5月3日、中6週で迎えた5戦目は、3歳オープンのプリンシパルステークス（東京芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（2戦1勝）。16頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では伸びが劣勢になり16着に敗れた。

9月15日、約4か月半の休養明けで迎えた6戦目は、大西直宏騎手を鞍上に迎えて、3歳G2のセントライト記念（新潟芝2200m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。17頭立ての16番人気で15番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。最後は脚色が鈍り17着に終わった。

10月5日、中2週で迎えた7戦目は、小野次郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（中山芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての8番人気で大外12番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位争いには加われず10着に終わった。

10月27日、中2週で迎えた8戦目は、3歳以上1000万下の錦秋特別（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小野次郎騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸び、5着に入り込んだ。

11月24日、中3週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた9戦目は、D.バルジュー騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下のオリエンタル賞（中山芝2500m 曇/良）に出走。13頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、伸びてきたタニノエタニティ決め手に屈してクビ差の2着となった。

4歳（2003年）

2月1日、中9週で迎えた10戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の大津特別（京都芝2000m 曇/良）に出走。8頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一歩一歩着実に差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のマコトホーシュンを半馬身振り切って3勝目を挙げた。

3月1日、中3週で迎えた11戦目は、4歳以上1600万下の御堂筋ステークス（阪神芝2500m 雨/重）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（1戦1勝）。9頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には届かず4着に敗れた。

4月6日、中4週で迎えた12戦目は、4歳以上1600万下の湾岸ステークス（中山芝2500m 晴/重）に出走。鞍上は小野次郎騎手（2戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では印象的な伸び脚で追い上げたが、勝ったスーパージーンに詰め切れず、5馬身差の2着に敗北した。

5月3日、中3週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の烏丸ステークス（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（2戦1勝）。11頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位争いには参加できず5着に敗れた。

7月12日、中9週で迎えた14戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の松島特別（福島芝2000m 晴/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では脚を伸ばせず5着に敗れた。

8月3日、中2週で迎えた15戦目は、3歳以上1000万下の佐渡特別（新潟芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では強靭な末脚を披露したが、4着に終わった。

8月24日、中2週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の阿賀野川特別（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（2戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線ではキレのいい末脚を繰り出したが、3着に終わった。

10月25日、中8週で迎えた17戦目は、3歳以上1000万下の南武特別（東京芝2400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で柴田善臣騎手（3戦0勝）。11頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では目立つような脚を使えず5着に敗れた。

11月15日、中2週で迎えた18戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の晩秋特別（東京芝2400m 曇/良）に出走。鞍上は小野次郎騎手（3戦0勝）。13頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず6着に敗れた。

12月7日、中2週で迎えた19戦目は、3歳以上1000万下の美浦特別（中山芝2500m 曇/良）に出走。鞍上はD.バルジュー騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

5歳（2004年）

11月6日、約11か月の休み明けで迎えた20戦目は、O.ペリエ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の甲斐路特別（東京ダート2100m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。12頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚勢が鈍り10着に敗れた。

6歳（2005年）

8月7日、約9か月の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた21戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の信濃川特別（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は大西直宏騎手（1戦0勝）。15頭立ての14番人気で5番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では速い脚を使えず14着に終わった。

8月28日、中2週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた22戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の阿賀野川特別（新潟芝2200m 曇/良）に出走。11頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったロングアライブにねじ伏せられて1馬身差の2着となった。

9月19日、中2週で迎えた23戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の兵庫特別（阪神芝2500m 晴/良）に出走。9頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい4着に敗れた。

7歳（2006年）

5月7日、約7か月半の休み明けで迎えた24戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の陣馬特別（東京芝2400m 雨/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（1戦1勝）。12頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では速い脚を使えず10着に終わった。

5月20日、中1週で迎えた25戦目は、4歳以上1000万下の秩父特別（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（3戦1勝）。11頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では末脚が冴えず5着に終わった。

6月4日、中1週で迎えた26戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の稲村ヶ崎特別（東京芝2000m 晴/良）に出走。17頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず7着に敗れた。

8月5日、中8週で迎えた27戦目は、3歳以上1000万下の信濃川特別（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は石橋脩騎手（1戦0勝）。10頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず7着に終わった。

8月27日、中2週で迎えた28戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の阿賀野川特別（新潟芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で石橋脩騎手（2戦0勝）。10頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚に勢いがなく4着に敗れた。

9月30日、中4週で迎えた29戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の九十九里特別（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で石橋脩騎手（3戦0勝）。12頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、4着に終わった。

10月21日、中2週で迎えた30戦目は、3歳以上1000万下の南武特別（東京芝2400m 曇/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（3戦1勝）。14頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず9着に敗れた。

11月5日、中1週で迎えた31戦目は、3歳以上1000万下の北大路特別（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（4戦1勝）。9頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚が残っておらず6着に終わった。

12月3日、中3週で迎えた32戦目は、塚田祥雄騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の美浦特別（中山芝2500m 晴/良）に出走。10頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではきっちりと末脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のピサノパテックに1馬身の差をつけて久方ぶりに勝ち星を挙げた。