ベンガン（2017年生、母ジョリーダンス）

ベンガン（2017年3月5日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「かかって来い(西)」。毛色は芦毛。種牡馬のオルフェーヴル（当時9歳）と交配したジョリーダンスが17歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は錦岡牧場。戦績は、中央平地30戦1勝2着3回、地方8戦3勝2着2回。主な勝ち鞍は2021年の一般C15。

経歴

デビュー前

堀宣行厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2020年）

4月18日、デビュー戦はD.レーン騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（中山芝1600m 外回り雨/不良）に出走。馬体重は456kg。15頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では脚を伸ばせず9着に敗れた。

7月18日、約3か月の休養明けで迎えた2戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（福島芝1200m 曇/稍重）に出走。16頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず7着に敗れた。

4歳（2021年）

1月27日、約6か月半の休養明けで迎えた3戦目は、大畑雅章騎手を鞍上に迎えて、一般C19（名古屋ダート1400m 晴/不良）に出走。ダート戦への出走は初となった。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、で集団を引っ張る。先頭のまま5馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のマシェリイに約16馬身の大差をつけて初勝利を挙げた。

2月10日、中1週で迎えた4戦目は、矢田川特別（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で大畑雅章騎手（1戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は脚色が悪くなり10着に敗れた。

2月22日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた5戦目は、一般C23（名古屋ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で大畑雅章騎手（2戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、後続との差を2馬身以上確保して、で集団を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が衰えて5着に敗れた。

3月10日、中1週で馬体重を前走から5kg戻して迎えた6戦目は、一般C15（名古屋ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で大畑雅章騎手（3戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鬼脚を爆発させて突き抜け、最後は2着のトーホウビビアンに4馬身の差をつけて1番人気に応えた。

4月7日、中3週で迎えた7戦目は、一般C16（名古屋ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は5戦連続で大畑雅章騎手（4戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナを奪い、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味の強い精神力で最後まで奮闘したが、ヘヴンプレミアに交わされて2馬身半差の2着に敗北した。

4月21日、中1週で迎えた8戦目は、一般C15（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で大畑雅章騎手（5戦2勝）。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では迫力のある伸びを見せたが、セイウンシェリーに交わされて4馬身差の2着に敗北した。

8月4日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から11kg増やして迎えた9戦目は、加藤聡一騎手を鞍上に迎えて、一般C13（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚を伸ばせず4着に敗れた。

8月18日、中1週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた10戦目は、一般C12（名古屋ダート1400m 小雨/不良）に出走。鞍上は大畑雅章騎手（6戦2勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のメモリーメガトンに5馬身の差をつけて断然の支持に応えた。

10月30日、中9週で迎えた11戦目は、藤懸貴志騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（新潟芝1000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての11番人気で14番ゲートからスタート。6着を確保した。

12月11日、中5週で迎えた12戦目は、3歳以上1勝クラス（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤懸貴志騎手（1戦0勝）。13頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。最後は垂れてしまい13着に終わった。

5歳（2022年）

2月13日、中8週で迎えた13戦目は、菅原明良騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（小倉芝1200m 小雨/稍重）に出走。18頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では弾けるような伸び脚で追い上げたが、抜け出したバトーデュシエルを差し切れず、1馬身1/4差の2着となった。

2月26日、中1週で迎えた14戦目は、亀田温心騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラスの合馬特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての9番人気で大外18番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位には食い込めず9着に敗れた。

4月17日、中6週で迎えた15戦目は、泉谷楓真騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラスの医王寺特別（福島芝1200m 晴/良）に出走。15頭立ての8番人気で16番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではパワフルな末脚を発揮し、3着に入った。

5月14日、中3週で迎えた16戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（中京芝1200m 晴/重）に出走。14頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では目を引く伸び脚で追い上げたが、抜け出したセリシアにクビ差届かず2着に甘んじた。

5月28日、中1週で迎えた17戦目は、4歳以上1勝クラス（新潟芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は泉谷楓真騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では切れ味抜群の末脚を繰り出したが、3着に終わった。

8月14日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から12kg増やして迎えた18戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラスの筑紫特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは17番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位争いには加われず11着に敗れた。

9月4日、中2週で迎えた19戦目は、3歳以上1勝クラス（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦0勝）。15頭立ての7番人気で16番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず7着に敗れた。

10月29日、中7週で迎えた20戦目は、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚にキレが無く7着に終わった。

11月12日、中1週で迎えた21戦目は、3歳以上1勝クラス（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は藤懸貴志騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では迫力満点の伸び脚で猛追したが、抜け出したイールテソーロにハナ差届かず2着に甘んじた。

12月10日、中3週で迎えた22戦目は、3歳以上1勝クラス（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は岩田望来騎手（1戦0勝）。18頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では一完歩ずつ確実に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のイラーレをクビ差振り切って4勝目を獲得した。

6歳（2023年）

2月18日、中9週で迎えた23戦目は、4歳以上2勝クラスの紫川特別（小倉芝1200m 小雨/稍重）に出走。鞍上は亀田温心騎手（1戦0勝）。18頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、17番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を発揮し、5着に入り込んだ。

3月4日、中1週で迎えた24戦目は、4歳以上2勝クラス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は岩田望来騎手（2戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず7着に敗れた。

4月23日、中6週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた25戦目は、丸田恭介騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラスの福島中央テレビ杯（福島芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では伸びあぐねて7着に敗れた。

7月1日、中9週で迎えた26戦目は、3歳以上2勝クラスの知多特別（中京芝1200m 晴/重）に出走。鞍上は岩田望来騎手（3戦1勝）。11頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後はバタバタになってしまい10着に敗れた。

7月22日、中2週で迎えた27戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの郡山特別（福島芝1200m 晴/良）に出走。15頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではパワフルな末脚を繰り出し、5着に入り込んだ。

8月12日、中2週で迎えた28戦目は、3歳以上2勝クラスの新発田城特別（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（1戦0勝）。18頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦し、4着に入り込んだ。

9月3日、中2週で迎えた29戦目は、3歳以上2勝クラスの飯豊特別（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で内田博幸騎手（2戦0勝）。13頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず5着に敗れた。

11月11日、中9週で迎えた30戦目は、佐々木大輔騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの飯坂温泉特別（福島芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では伸びを欠き7着に終わった。

12月17日、中4週で迎えた31戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの桑名特別（中京芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張り、4着に入った。

7歳（2024年）

1月7日、中2週で迎えた32戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラス（京都芝1200m 晴/良）に出走。12頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天資の勝負根性でゴールまで力戦し、4着に入り込んだ。

1月27日、中2週で迎えた33戦目は、4歳以上2勝クラスの周防灘特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は佐々木大輔騎手（1戦0勝）。10頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走したが、3着に終わった。

3月24日、中7週で迎えた34戦目は、4歳以上2勝クラス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（3戦0勝）。13頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では鋭い脚を使えず11着に終わった。

4月13日、中2週で迎えた35戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚にキレが無く5着に終わった。

7月21日、約3か月半の休み明けで迎えた36戦目は、3歳以上2勝クラスの九州スポーツ杯（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は藤懸貴志騎手（3戦0勝）。18頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では切れる脚を使えず11着に終わった。

10月12日、約3か月の間隔を開けて迎えた37戦目は、横山和生騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラス（京都芝1200m 晴/良）に出走。17頭立ての16番人気で10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは17番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位争いには参加できず14着に終わった。

10月19日、連闘で迎えた38戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの宝ケ池特別（京都芝1600m 外回り雨/稍重）に出走。9頭立ての8番人気で大外9番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では速い脚を使えず6着に終わった。

2020年7月23日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。