キョウワジャンヌ（2008年生、母アサカフジ）

キョウワジャンヌ（2008年3月15日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋仏の英雄ジャンヌ・ダルク」。毛色は栗毛。種牡馬のハーツクライ（当時7歳）と交配したアサカフジが14歳のときに産んだ8番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）協和牧場。戦績は、中央平地13戦3勝2着1回。2011年の秋華賞(牝G1)で2着に入った他、2012年のヴィクトリアマイル(牝G1)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

飯田明弘厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2010年）

9月25日、デビュー戦は飯田祐史騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（阪神芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は466kg。13頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線ではぐんぐんと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のメイショウマオに1馬身1/4の差をつけて初勝利を挙げた。

11月6日、中5週で迎えた2戦目は、牝馬限定2歳G3のファンタジーステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で飯田祐史騎手（1戦1勝）。17頭立ての8番人気で15番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では脚が上がってしまい15着に敗れた。

12月11日、中4週で迎えた3戦目は、2歳500万下（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で飯田祐史騎手（2戦1勝）。14頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では切れ味鋭い末脚を繰り出し、3着に入り込んだ。

3歳（2011年）

1月22日、中5週で迎えた4戦目は、3歳500万下のかささぎ賞（小倉芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で飯田祐史騎手（3戦1勝）。15頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、4着に終わった。

6月4日、約4か月半の休養明けで迎えた5戦目は、3歳500万下（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で飯田祐史騎手（4戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天稟の勝負根性でゴールまで力走したが、3着に終わった。

6月11日、連闘で迎えた6戦目は、3歳500万下のあずさ賞（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で飯田祐史騎手（5戦1勝）。18頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり7着に終わった。

7月16日、中4週で迎えた7戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下の鹿ケ谷特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で飯田祐史騎手（6戦1勝）。18頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では豪脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のアマファソンを半馬身振り切って勝利を手に入れた。

8月13日、中3週で迎えた8戦目は、3歳以上1000万下のエクセル浜松開設記念（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で飯田祐史騎手（7戦2勝）。15頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では驚異的な末脚を弾けさせて前にいた11頭をごぼう抜きし、最後は2着のレッドストラーダに2馬身の差をつけて優勝

9月18日、中4週で迎えた9戦目は、牝馬限定3歳G2のローズステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で飯田祐史騎手（8戦3勝）。14頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張り、3着に入った。

10月16日、中3週で迎えた10戦目は、牝馬限定3歳G1の秋華賞（京都芝2000m 晴/稍重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は10戦連続で飯田祐史騎手（9戦3勝）。18頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線ではしぶとく伸び続けたが、抜け出したアヴェンチュラを捕まえ切れず、1馬身1/4差の2着となった。

11月20日、中4週で迎えた11戦目は、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は11戦連続で飯田祐史騎手（10戦3勝）。18頭立ての14番人気で大外18番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では見所を作れず18着に終わった。

4歳（2012年）

4月7日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた12戦目は、牝馬限定G2の阪神牝馬ステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で飯田祐史騎手（11戦3勝）。17頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では末脚を伸ばせず12着に敗れた。

5月13日、中4週で迎えた13戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G1のヴィクトリアマイル（東京芝1600m 晴/良）に出走。18頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。