グランドエスケープ（2021年生、母リクエストアワー）

グランドエスケープ（2021年5月8日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「壮大な脱出劇」。毛色は鹿毛。種牡馬のマジェスティックウォリアー（当時16歳）と交配したリクエストアワーが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は浜本牧場。主な勝ち鞍は2024年の3歳未勝利。

経歴

デビュー前

1歳のとき、浜本牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場されたが主取りとなった。

藤沢則雄厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2023年）

10月22日、デビュー戦は荻野琢真騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟ダート1800m 曇/重）に出走。馬体重は462kg。15頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では強靭な末脚を発揮したが、4着に終わった。

11月4日、中1週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で荻野琢真騎手（1戦0勝）。11頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では決め手に欠いて5着に敗れた。

11月18日、中1週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（福島ダート1700m 晴/不良）に出走。鞍上は3戦連続で荻野琢真騎手（2戦0勝）。15頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では末脚に勢いがなく8着に敗れた。

12月9日、中2週で迎えた4戦目は、2歳未勝利（中京ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で荻野琢真騎手（3戦0勝）。10頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず5着に終わった。

12月28日、中2週で迎えた5戦目は、2歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で荻野琢真騎手（4戦0勝）。16頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味のタフネスで最後まで奮戦したが、伸びてきたクロダブシ決め手に屈して半馬身差の2着となった。

3歳（2024年）

1月21日、中2週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（小倉ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は6戦連続で荻野琢真騎手（5戦0勝）。16頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では切れ味光る末脚を披露し、3着に入った。

3月23日、中8週で迎えた7戦目は、水口優也騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神ダート1800m 雨/不良）に出走。13頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、トモジャザーンに交わされて7馬身差の2着となった。

4月7日、中1週で迎えた8戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で水口優也騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。先頭に立ち、ややハイペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では驚異的な末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のベラジオラオウに3馬身の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

6月23日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg減らして迎えた9戦目は、3歳以上1勝クラス（函館ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で水口優也騎手（2戦1勝）。10頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、少し緩いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では自慢の末脚を弾けさせて、最後は2着のパフをアタマ差振り切って2勝目を手中に収めた。

7月14日、中2週で迎えた10戦目は、3歳以上2勝クラスの駒場特別（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で水口優也騎手（3戦2勝）。14頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では見所を作れず9着に敗れた。

8月18日、中4週で迎えた11戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの大通公園特別（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。14頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、やや緩いペースで馬群を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は減速してしまい9着に終わった。

9月1日、中1週で迎えた12戦目は、3歳以上2勝クラスのフィリピントロフィー（札幌芝2000m 晴/稍重）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で大野拓弥騎手（1戦0勝）。15頭立ての15番人気で6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では脚が上がってしまい15着に終わった。