スマイルモーメント（1989年生、母カミノスマイル）

スマイルモーメント（1989年3月29日）は、日本の競走馬。牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のスプレンデイドモーメント（当時6歳）と交配したカミノスマイルが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（有）上山牧場。戦績は、中央平地13戦2勝。1991年のシクラメンステークス(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

瀬戸口勉厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1991年）

7月14日、デビュー戦は加用正騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（小倉芝1000m 晴/良）に出走。馬体重は430kg。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、少々速いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪脚を炸裂させて、最後は2着のコガネセンガンを半馬身振り切って初白星を挙げた。

9月29日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた2戦目は、2歳オープンのききょうステークス（中京芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で加用正騎手（1戦1勝）。9頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。最後は脚を失くしてしまい7着に終わった。

10月12日、中1週で迎えた3戦目は、牝馬限定3歳500万下のりんどう賞（京都芝1400m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で加用正騎手（2戦1勝）。10頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、ややスローペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が鈍り8着に敗れた。

11月16日、中4週で迎えた4戦目は、3歳500万下の3歳抽せん馬特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で加用正騎手（3戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。逃げを打ち、ミドルペースでレースを進める。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では少しずつ前との差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のハードファミリーをハナ差振り切って1着ゴールを果たした。

12月7日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた5戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのシクラメンステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。9頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、平均ペースで集団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では天性の負けん性を発揮してゴールまで力闘し、3着を確保した。

3歳（1992年）

1月6日、中3週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳オープンのKBS京都紅梅賞（京都芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は加用正騎手（4戦2勝）。16頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では伸びあぐねて7着に終わった。

2月9日、中4週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳オープンのエルフィンステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で加用正騎手（5戦2勝）。12頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。端をきり、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はガス欠状態になり8着に終わった。

2月22日、中1週で迎えた8戦目は、3歳オープンのバイオレットステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で加用正騎手（6戦2勝）。12頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して2番手で通過。最後は脚色が鈍り11着に終わった。

3月7日、中1週で迎えた9戦目は、増井裕騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンのアネモネステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で1番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では脚が上がってしまい16着に終わった。

3月22日、中1週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた10戦目は、田島信行騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2の報知杯4歳牝馬特別（阪神芝1400m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての15番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり4位の末脚を繰り出したが上位には届かず8着に終わった。

4月12日、中2週で迎えた11戦目は、牝馬限定3歳オープンの忘れな草賞（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で田島信行騎手（1戦0勝）。16頭立ての15番人気で大外16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では末脚にキレが無く11着に終わった。

8月29日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた12戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の耶馬渓特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての14番人気で11番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを11番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず7着に終わった。

9月19日、中2週で迎えた13戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の芦屋川特別（阪神芝1200m 晴/良）に出走。14頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く14着に終わった。