ワンダーレジスト（1984年生、母アーリイスター）

ワンダーレジスト（1984年4月26日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のトウシヨウボーイ（当時11歳）と交配したアーリイスターが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は林孝輝。戦績は、中央平地29戦5勝2着7回。1987年の桜花賞(牝G1)で3着に入った他、1987年のサンケイスポーツ賞4歳牝馬特別(牝G2)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

湯浅三郎厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1987年）

1月5日、デビュー戦は湯窪幸雄騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（京都芝1400m 小雨/稍重）に出走。馬体重は456kg。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では矢のような伸び脚で急追したが、抜け出したセンチュリーゲールにアタマ差届かず2着に甘んじた。

1月17日、中1週で迎えた2戦目は、4歳新馬（京都ダート1400m 晴/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で湯窪幸雄騎手（1戦0勝）。12頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。先手を取る形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではシャープな伸び脚で猛進したが、ダイナレタキヤに3/4馬身交わされて2着となった。

1月24日、連闘で迎えた3戦目は、牝馬限定の4歳新馬（京都ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で湯窪幸雄騎手（2戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。端を取り切り、落ち着いたペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では堅実な伸びを見せたが、マルブツプラネットにハナ差交わされて2着に甘んじた。

2月7日、中1週で迎えた4戦目は、田原成貴騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳未勝利（京都ダート1200m 晴/重）に出走。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のワイエムローマンに1馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

2月22日、中1週で迎えた5戦目は、4歳400万下のこぶし賞（京都芝1600m 外回り雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で田原成貴騎手（1戦1勝）。15頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では逸出した伸び脚で急追したが、勝ったダイゴアルファに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

3月15日、中2週で迎えた6戦目は、猿橋重利騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンのチューリップ賞（阪神芝1600m 晴/重）に出走。10頭立ての4番人気で大外10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら7番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

4月12日、中3週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で猿橋重利騎手（1戦0勝）。18頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではキレのいい末脚を披露し、3着に入った。

5月3日、中2週で迎えた8戦目は、牝馬限定3歳G2のサンケイスポーツ賞4歳牝馬特別（東京芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で猿橋重利騎手（2戦0勝）。17頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張り、3着に入った。

5月24日、中2週で迎えた9戦目は、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で猿橋重利騎手（3戦0勝）。24頭立ての12番人気で23番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、17番手を追走し、4コーナーは18番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり10着に敗れた。

9月27日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた10戦目は、牝馬限定の4歳以上400万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は田原成貴騎手（2戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では卓抜な伸び脚で猛進したが、タイセイスキーに交わされて1馬身1/4差の2着に敗北した。

10月11日、中1週で迎えた11戦目は、牝馬限定の4歳以上400万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で田原成貴騎手（3戦1勝）。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のプリテーノーザリーに2馬身半の差をつけて圧倒的支持に応えた。

10月25日、中1週で迎えた12戦目は、加用正騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2のローズステークス（京都芝2000m 外回り曇/重）に出走。14頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では脚を伸ばせず7着に敗れた。

11月15日、中2週で迎えた13戦目は、牝馬限定3歳G1のエリザベス女王杯（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は猿橋重利騎手（4戦0勝）。20頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では脚を伸ばせず16着に敗れた。

12月6日、中2週で迎えた14戦目は、C.アスムッセン騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の’87ゴールデンサドルトロフィー（阪神芝1600m 曇/稍重）に出走。10頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るシンウインドをクビ差だけ差し切って制した。

12月27日、中2週で迎えた15戦目は、牝馬限定のハンデG3のサンケイスポーツ杯阪神牝馬特別（阪神芝2000m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は猿橋重利騎手（5戦0勝）。16頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚が残っておらず7着に終わった。

4歳（1988年）

1月31日、中4週で迎えた16戦目は、牝馬限定G3の京都牝馬特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は田原成貴騎手（4戦2勝）。10頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では速い脚を持続できず、3着に終わった。

2月28日、中3週で迎えた17戦目は、岩元市三騎手を鞍上に迎えて、G2のマイラーズカップ（阪神芝1600m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、4着に終わった。

3月27日、中3週で迎えた18戦目は、コーラルステークス（阪神芝1400m 晴/重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で岩元市三騎手（1戦0勝）。15頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では鋭い脚を使えず9着に敗れた。

10月1日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から24kg増やして迎えた19戦目は、丸山勝秀騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の瀬戸内海特別（阪神芝1600m 晴/良）に出走。11頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したエーコーシーザーを捕まえ切れず、半馬身差の2着となった。

10月16日、中1週で迎えた20戦目は、4歳以上900万下（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で丸山勝秀騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を発揮したが、3着に終わった。

11月5日、中2週で迎えた21戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で丸山勝秀騎手（2戦0勝）。17頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、勝ったアンドロジェニーにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

11月13日、連闘で迎えた22戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の御陵特別（京都ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線ではもうワンパンチ足りず、4着に終わった。

12月3日、中2週で迎えた23戦目は、4歳以上900万下（阪神ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上はC.アスムッセン騎手（1戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のスカイジャイアントに3馬身半の差をつけて優勝

12月18日、中1週で迎えた24戦目は、4歳以上900万下の高砂特別（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は田原成貴騎手（5戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、やや速いペースで集団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、一完歩ずつ確実に末脚を伸ばして、最後は2着のカンタービレに1馬身1/4の差をつけて5勝目を手に入れた。

5歳（1989年）

1月13日、中3週で迎えた25戦目は、5歳以上1400万下の門松ステークス（京都ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で田原成貴騎手（6戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、4着に終わった。

1月29日、中1週で迎えた26戦目は、牝馬限定G3の京都牝馬特別（京都芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で田原成貴騎手（7戦3勝）。11頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では終いが甘くなり、4着に終わった。

2月26日、中3週で迎えた27戦目は、G2のマイラーズカップ（阪神芝1600m 晴/重）に出走。鞍上は丸山勝秀騎手（3戦0勝）。11頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚を失くしてしまい9着に終わった。

3月18日、中2週で迎えた28戦目は、ハンデ戦で5歳以上1400万下の武庫川ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は田原成貴騎手（8戦3勝）。16頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚に勢いがなく8着に敗れた。

11月4日、約7か月半の休み明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた29戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、栗東トレーニングセンター開設20周年記念（京都ダート1800m 晴/良）に出走。13頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。競走中止となった。