ジーティーボス（1997年生、母アストレジャー）

ジーティーボス（1997年3月31日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のパラダイスクリーク（当時8歳）と交配したアストレジャーが8歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）グランド牧場。戦績は、中央平地37戦3勝2着4回、地方1戦0勝。2000年の共同通信杯4歳ステークス(G3)で2着に入った他、2001年のメトロポリタンステークス(オープンハンデ)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

吉永正人厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1999年）

8月8日、デビュー戦は吉永護騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（札幌芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は532kg。10頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では目覚ましい伸び脚で急追したが、勝ったダイワミシガンに詰め切れず、3馬身差の2着となった。

8月22日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉永護騎手（1戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

9月12日、中2週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（札幌芝1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で吉永護騎手（2戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では堅実に脚を伸ばしたが、マイネルファラオに交わされて1馬身1/4差の2着に敗北した。

9月25日、中1週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（札幌芝1800m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で吉永護騎手（3戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、ハンモックナップにクビ差交わされて2着に甘んじた。

10月31日、中4週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（東京ダート1400m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は5戦連続で吉永護騎手（4戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のスイートオーキッドに2馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

11月20日、中2週で迎えた6戦目は、2歳G3の東京スポーツ杯3歳ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は6戦連続で吉永護騎手（5戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

12月18日、中3週で馬体重を前走から20kg増やして迎えた7戦目は、3歳500万下（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で吉永護騎手（6戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

3歳（2000年）

1月15日、中3週で迎えた8戦目は、4歳500万下の黒竹賞（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で吉永護騎手（7戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るクイックコンシエロを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身3/4の差をつけて1番人気に応えた。

2月6日、中2週で迎えた9戦目は、3歳G3の共同通信杯4歳ステークス（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で吉永護騎手（8戦2勝）。11頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前のスタミナでしぶとく走り抜いたが、伸びてきたイーグルカフェ決め手に屈してアタマ差の2着となった。

3月19日、中5週で迎えた10戦目は、3歳G2のスプリングステークス（中山芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は10戦連続で吉永護騎手（9戦2勝）。15頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではもうひとつ伸びを欠き、5着に終わった。

5月28日、中9週で迎えた11戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は11戦連続で吉永護騎手（10戦2勝）。18頭立ての15番人気で15番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。最後は脚を失くしてしまい10着に終わった。

7月12日、中5週で迎えた12戦目は、3歳G1のジャパンダートダービー（大井ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で吉永護騎手（11戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。最後は脚が止まってしまい15着に敗れた。

11月18日、約4か月半の休養明けで迎えた13戦目は、ハンデG3の福島記念（福島芝2000m 小雨/稍重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は13戦連続で吉永護騎手（12戦2勝）。15頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり12着に敗れた。

12月9日、中2週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた14戦目は、師走ステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は14戦連続で吉永護騎手（13戦2勝）。13頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では今一つ伸び切れず11着に敗れた。

4歳（2001年）

1月5日、中3週で迎えた15戦目は、ハンデG3の中山金杯（中山芝2000m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は15戦連続で吉永護騎手（14戦2勝）。16頭立ての14番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では決め手が足りず9着に終わった。

1月21日、中1週で迎えた16戦目は、G2のアメリカジョッキークラブカップ（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は16戦連続で吉永護騎手（15戦2勝）。13頭立ての11番人気で大外13番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、平均的なペースで集団を引っ張る。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。最後は力尽きて11着に終わった。

2月3日、中1週で迎えた17戦目は、小野次郎騎手を鞍上に迎えて、白富士ステークス（東京芝2000m 晴/稍重）に出走。10頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず6着に終わった。

3月4日、中3週で迎えた18戦目は、本田優騎手を鞍上に迎えて、仁川ステークス（阪神ダート1800m 晴/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず6着に終わった。

3月18日、中1週で迎えた19戦目は、ハンデ戦でオープンの東風ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は小野次郎騎手（1戦0勝）。14頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚にキレが無く8着に終わった。

3月25日、連闘で迎えた20戦目は、ハンデG3のマーチステークス（中山ダート1800m 小雨/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は吉永護騎手（16戦2勝）。16頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では見所を作れず14着に終わった。

4月22日、中3週で迎えた21戦目は、ハンデ戦でオープンのメトロポリタンステークス（東京芝2300m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は小野次郎騎手（2戦0勝）。12頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。主導権を奪い、リードを2馬身以上キープして、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のファイトコマンダーをクビ差振り切って勝利を手中に収めた。

5月6日、中1週で迎えた22戦目は、オアシスステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は吉永護騎手（17戦2勝）。14頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい10着に終わった。

5月19日、中1週で迎えた23戦目は、K.デザーモ騎手を鞍上に迎えて、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。13頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず8着に終わった。

6月10日、中2週で迎えた24戦目は、G3のエプソムカップ（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は小野次郎騎手（3戦1勝）。18頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では見せ場なく14着に終わった。

7月8日、中3週で迎えた25戦目は、ハンデG3の七夕賞（福島芝2000m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は吉永護騎手（18戦2勝）。16頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚色が悪くなり12着に終わった。

10月21日、約3か月半の休養明けで迎えた26戦目は、3歳以上1600万下のテレビ静岡賞（東京ダート2100m 曇/良）に出走。鞍上は小野次郎騎手（4戦1勝）。9頭立ての8番人気で大外9番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚を伸ばせず4着に終わった。

11月10日、中2週で迎えた27戦目は、3歳以上1600万下のノベンバーステークス（東京芝1800m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で小野次郎騎手（5戦1勝）。15頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと伸びが足りず、5着に終わった。

11月24日、中1週で迎えた28戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のウェルカムステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で小野次郎騎手（6戦1勝）。11頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。最後は減速してしまい8着に終わった。

12月16日、中2週で迎えた29戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の冬至ステークス（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で小野次郎騎手（7戦1勝）。8頭立ての7番人気で大外8番ゲートからスタート。先頭に立ち、後続を5馬身以上離して、落ち着いたペースでレースを引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚勢が衰えて8着に終わった。

5歳（2002年）

1月7日、中2週で迎えた30戦目は、田面木博公騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下のアレキサンドライトステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。15頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では目立つような脚を使えず9着に終わった。

1月20日、中1週で迎えた31戦目は、G2のアメリカジョッキークラブカップ（東京芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は小野次郎騎手（8戦1勝）。12頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は失速してしまい12着に終わった。

2月2日、中1週で迎えた32戦目は、K.ファロン騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の金蹄ステークス（東京ダート2100m 晴/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見せ場を作れず7着に敗れた。

12月1日、約10か月の休養明けで馬体重を前走から16kg減らして迎えた33戦目は、D.バルジュー騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の市川ステークス（中山芝1600m 外回り小雨/良）に出走。16頭立ての14番人気で13番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを15番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず11着に終わった。

12月15日、中1週で迎えた34戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の冬至ステークス（中山芝2500m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続でD.バルジュー騎手（1戦0勝）。13頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではいいところがなく9着に終わった。

6歳（2003年）

1月12日、中3週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた35戦目は、4歳以上1600万下の迎春ステークス（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は小野次郎騎手（9戦1勝）。14頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では見所を作れず13着に終わった。

1月26日、中1週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた36戦目は、G2のアメリカジョッキークラブカップ（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小野次郎騎手（10戦1勝）。13頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では全く伸びず11着に終わった。

2月8日、中1週で迎えた37戦目は、白富士ステークス（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は吉永護騎手（19戦2勝）。9頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚が止まってしまい8着に終わった。

3月8日、中3週で迎えた38戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のサンシャインステークス（中山芝2500m 晴/重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で吉永護騎手（20戦2勝）。10頭立ての8番人気で大外10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。最後はバタバタになってしまい10着に終わった。