スマートコマンダー（2017年生、母スマートアイリス）

スマートコマンダー（2017年3月20日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名+指揮官」。毛色は青鹿毛。種牡馬のワイルドラッシュ（当時23歳）と交配したスマートアイリスが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は静内山田牧場。主な勝ち鞍は2021年のミヤコワスレ賞(C1一)。

経歴

デビュー前

安田隆行厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2019年）

9月15日、デビュー戦は藤井勘一郎騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。馬体重は478kg。13頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では一際目立つ伸び脚で猛進したが、勝ったレーヌブランシュにねじ伏せられて3馬身半差の2着となった。

10月6日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤井勘一郎騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮したが、3着に終わった。

3歳（2020年）

1月5日、約3か月の休養明けで迎えた3戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都ダート1800m 曇/稍重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、少し緩いペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では伸びが甘くなり、5着に終わった。

1月19日、中1週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村友一騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では速い脚を使えず8着に敗れた。

3月14日、中7週で迎えた5戦目は、斎藤新騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京ダート1900m 雨/稍重）に出走。16頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。端に立ち、非常に緩いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚が上がってしまい11着に敗れた。

3月20日、連闘で迎えた6戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で斎藤新騎手（1戦0勝）。13頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚を失くしてしまい7着に敗れた。

7月4日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた7戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（福島ダート1700m 曇/不良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではものすごい伸び脚で猛進したが、マイネルイリャルギに3/4馬身交わされて2着に敗北した。

7月19日、中1週で迎えた8戦目は、3歳未勝利（福島ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（1戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、3着に終わった。

8月15日、中3週で迎えた9戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟ダート1800m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての2番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では伸びあぐねて6着に敗れた。

9月27日、中5週で迎えた10戦目は、上野翔騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（中京障害芝3000m 晴/良）に出走。13頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。12着に終わった。

10月25日、中3週で迎えた11戦目は、伴啓太騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（新潟障害芝2850m 外→内曇/重）に出走。14頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。12着に終わった。

12月10日、中6週で迎えた12戦目は、山本咲希到騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C2二（園田ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線に入ると、前で粘るミッキーラズベリーを上がり1位の末脚で半馬身差し切って待望の初白星を挙げた。

4歳（2021年）

1月2日、中2週で迎えた13戦目は、4歳以上C1（園田ダート1870m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で山本咲希到騎手（1戦1勝）。6頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は失速してしまい5着に敗れた。

1月27日、中3週で迎えた14戦目は、4歳以上C1（姫路ダート1500m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で山本咲希到騎手（2戦1勝）。11頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい5着に敗れた。

2月16日、中2週で迎えた15戦目は、田中学騎手を鞍上に迎えて、4歳以上C1（姫路ダート1500m 晴/稍重）に出走。12頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では見所を作れず5着に敗れた。

3月2日、中1週で迎えた16戦目は、下原理騎手を鞍上に迎えて、4歳以上C1（姫路ダート1400m 曇/不良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では強烈な末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のダイシンクワトロに1馬身半の差をつけて2勝目を奪取した。

4月1日、中3週で迎えた17戦目は、ミヤコワスレ賞（姫路ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で下原理騎手（1戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のセブンマイルを3/4馬身振り切って先頭ゴールを果たした。

7月11日、約3か月半の休養明けで迎えた18戦目は、3歳以上1勝クラス（福島ダート1700m 小雨/重）に出走。鞍上は吉田豊騎手（2戦0勝）。14頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では見せ場を作れず12着に終わった。

8月14日、中4週で迎えた19戦目は、3歳以上1勝クラス（新潟ダート1800m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（3戦0勝）。15頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では速い脚を使えず11着に終わった。

9月20日、中4週で迎えた20戦目は、3歳以上1勝クラス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉田豊騎手（4戦0勝）。16頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では伸びを欠き11着に終わった。

10月19日、本田正重騎手を鞍上に迎えて、マルチフェア特別（浦和ダート1400m 曇/重）に出走。12頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では弾けるような伸び脚で追い上げたが、抜け出したウインプロストに半馬身届かず2着となった。

11月7日、中2週で迎えた22戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず11着に終わった。

12月12日、中4週で迎えた23戦目は、亀田温心騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（中京ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位には食い込めず11着に終わった。

5歳（2022年）

1月18日、中4週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた24戦目は、マルチウイン特別（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は本田正重騎手（1戦0勝）。11頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい5着に敗れた。

3月9日、中6週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた25戦目は、笹田知宏騎手を鞍上に迎えて、4歳以上B2二（園田ダート1400m 晴/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では強烈な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のチェスターコートを半馬身振り切って単勝一倍台の期待に応えた。

3月23日、中1週で迎えた26戦目は、4歳以上B2一（園田ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で笹田知宏騎手（1戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く5着に敗れた。

4月12日、中2週で迎えた27戦目は、4歳以上B2 C1（園田ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で笹田知宏騎手（2戦1勝）。12頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始11番手を追走。直線では超凡な末脚を繰り出し、3着に入った。

5月13日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた28戦目は、新緑特別（園田ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で笹田知宏騎手（3戦1勝）。11頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始8番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず7着に敗れた。

6月1日、中2週で迎えた29戦目は、4歳以上B2（園田ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で笹田知宏騎手（4戦1勝）。12頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位には届かず7着に敗れた。

12月31日、約7か月の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた30戦目は、C1 3歳以上特別（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で笹田知宏騎手（5戦1勝）。12頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では息の長い末脚を披露し、3着に入り込んだ。

6歳（2023年）

1月18日、中2週で迎えた31戦目は、4歳以上C1（姫路ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で笹田知宏騎手（6戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、4着に終わった。

5月2日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から16kg減らして迎えた32戦目は、4歳以上C2一（園田ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は下原理騎手（2戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではきっちりと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のフィールマイヘヴンを半馬身振り切って順当に勝利した。

5月18日、中1週で迎えた33戦目は、4歳以上C1二（園田ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で下原理騎手（3戦3勝）。12頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では矢のように疾駆したが、抜け出したタガノヒモロギを捕まえ切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

6月9日、中2週で迎えた34戦目は、マーガレット賞（園田ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で下原理騎手（4戦3勝）。12頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では卓抜な伸び脚で急追したが、抜け出したイーシャに半馬身届かず2着となった。

6月23日、中1週で迎えた35戦目は、4歳以上C1（園田ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で下原理騎手（5戦3勝）。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では異次元の末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のスーパーアスラーダに1馬身半の差をつけて6勝目を掴み取った。

12月31日、約6か月半の休み明けで迎えた36戦目は、3歳以上C1一（園田ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で下原理騎手（6戦4勝）。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、4着に終わった。

7歳（2024年）

1月16日、中1週で迎えた37戦目は、4歳以上C1一（姫路ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で下原理騎手（7戦4勝）。12頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位には食い込めず5着に敗れた。

2月8日、中2週で迎えた38戦目は、スノードロップ賞（姫路ダート1500m 曇/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で下原理騎手（8戦4勝）。12頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では豪快な末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のキスウマイに1馬身3/4の差をつけて7勝目を挙げた。

2月27日、中2週で迎えた39戦目は、カモミール賞（姫路ダート1500m 晴/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で下原理騎手（9戦5勝）。10頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚が振るわず5着に敗れた。

3月22日、中2週で迎えた40戦目は、4歳以上B2二（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で下原理騎手（10戦5勝）。12頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走し、3着に入り込んだ。