レースウィング（1999年生、母レース）

レースウィング（1999年3月19日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「レースの様に透き通った羽（クサカゲロウ（昆虫））」。毛色は鹿毛。種牡馬のバブルガムフェロー（当時6歳）と交配したレースが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地16戦5勝2着2回。主な勝ち鞍は2004年の層雲峡特別(1000万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

サンデーサラブレッドクラブにて総額2,400万円（60万×40口）で一口馬主が募集された。

藤沢和雄厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2002年）

9月28日、デビュー戦は田辺裕信騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（新潟芝2000m 外回り曇/稍重）に50kgの軽斤量で出走。馬体重は486kg。18頭立ての12番人気で14番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを18番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず9着に終わった。

10月19日、中2週で迎えた2戦目は、古川吉洋騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（福島芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

12月1日、中5週で迎えた3戦目は、3歳以上500万下（中京ダート1700m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で古川吉洋騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で大外16番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のスズカギフトに5馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

4歳（2003年）

11月9日、約11か月半の休み明けで迎えた4戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（福島ダート1700m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではグングンと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のアルフレンテをクビ差振り切って久方ぶりの一戦をモノにした。

11月22日、中1週で迎えた5戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のストロングドンに6馬身の差をつけて下馬評通りの実力を証明した。

12月14日、中2週で迎えた6戦目は、3歳以上1000万下の香嵐渓特別（中京ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は北村宏司騎手（1戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではいいところがなく6着に敗れた。

5歳（2004年）

7月17日、約7か月の休み明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた7戦目は、D.ホワイト騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の駒場特別（函館ダート1700m 晴/良）に出走。12頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では脚が残っておらず6着に終わった。

8月1日、中1週で迎えた8戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の噴火湾特別（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でD.ホワイト騎手（1戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見事な伸び脚で驀進したが、伸びてきたタマモガルチ決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

8月14日、中1週で迎えた9戦目は、3歳以上1000万下の羊蹄山特別（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続でD.ホワイト騎手（2戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るスパークルキャットを途轍もない末脚で交わし去り、最後は3馬身半の差をつけて先頭ゴールを果たした。

9月5日、中2週で迎えた10戦目は、五十嵐冬樹騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の層雲峡特別（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一歩一歩確実に差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のルポルタージュをクビ差振り切って断トツの支持に応えた。

11月20日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から14kg減らして迎えた11戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのトパーズステークス（京都ダート1800m 晴/稍重）に52kgの軽斤量で出走。14頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は失速してしまい9着に敗れた。

12月12日、中2週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた12戦目は、田中学騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の摩耶ステークス（阪神ダート1800m 雨/良）に出走。14頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず7着に敗れた。

6歳（2005年）

1月10日、中3週で迎えた13戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の雅ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の強い精神力で最後まで敢闘したが、伸びてきたアドマイヤリッチ決め手に屈して3/4馬身差の2着となった。

2月13日、中4週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた14戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の北山ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小牧太騎手（1戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、馬群に飲まれ5着に沈んだ。

2月26日、中1週で馬体重を前走から16kg絞って迎えた15戦目は、D.バルジュー騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の内外タイムス杯（中山ダート1800m 晴/重）に出走。16頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では全く伸びず6着に敗れた。

3月13日、中1週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた16戦目は、4歳以上1600万下の甲南ステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は小牧太騎手（2戦0勝）。16頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。端に立ち、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はガス欠状態になり13着に敗れた。