ウインヴィーナス（2003年生、母レガシーヴィーナス）

ウインヴィーナス（2003年4月14日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋絶世の美人」。毛色は鹿毛。種牡馬のブラックホーク（当時9歳）と交配したレガシーヴィーナスが9歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地12戦1勝2着1回。主な勝ち鞍は2006年の3歳未勝利。

経歴

デビュー前

当歳のとき、社台ファームから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、ティーエムインターナショナルによって1,522.5万円で落札された。9歳のとき、大迫久美子から「冬季ジェイエス繁殖馬セールサラブレッド繁殖牝馬」に上場されたが主取りとなった。同年、大迫久美子から「ジェイエス繁殖馬セールサラブレッド繁殖牝馬」に上場され、新冠タガノファームによって367.5万円で落札された。

ウインレーシングクラブにて総額2,800万円（7万×400口）で一口馬主が募集された。

国枝栄厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2005年）

12月11日、デビュー戦は蛯名正義騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山ダート1200m 曇/良）に出走。馬体重は486kg。12頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず7着に敗れた。

3歳（2006年）

1月5日、中3週で迎えた2戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（中山ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい12着に敗れた。

3月11日、中8週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（1戦0勝）。15頭立ての9番人気で大外15番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後はバタバタになってしまい10着に終わった。

4月9日、中3週で迎えた4戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。12頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったトーセンブレイクにねじ伏せられて4馬身差の2着となった。

5月6日、中3週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（2戦0勝）。15頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚がパッとせず6着に敗れた。

6月11日、中4週で迎えた6戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京芝1800m 雨/稍重）に出走。18頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線ではキレのある末脚を繰り出したが、5着に終わった。

7月1日、中2週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた7戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（函館芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

7月9日、連闘で馬体重を前走から10kg絞って迎えた8戦目は、3歳未勝利（函館芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（1戦0勝）。13頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではぐんぐんと終いの脚を伸ばして、最後は2着のキングトップダンスに1馬身3/4の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

8月13日、中4週で迎えた9戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（札幌芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位には割り込めず8着に敗れた。

4歳（2007年）

7月1日、約10か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた10戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず8着に終わった。

7月29日、中3週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた11戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟芝1800m 外回り曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。17頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では伸びを欠き9着に終わった。

9月1日、中4週で迎えた12戦目は、3歳以上500万下（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（1戦0勝）。18頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が鈍り9着に終わった。