エイシンナデシコ（2022年生、母エーシンエムディー）

エイシンナデシコ（2022年3月17日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「冠名+『勇敢、才能、器用』の花言葉を持つ植物名」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のTalismanic（当時9歳）と交配したエーシンエムディーが14歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は山田昇史。2024年のウィナーズチャレンジ6で2着に入った他、2024年のアンバー特別で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

村上正和厩舎（北海道）へ入厩。

2歳（2024年）

5月9日、デビュー戦は黒沢愛斗騎手を鞍上に据えて、牝馬限定2歳戦のフレッシュチャレンジ（門別ダート1100m 晴/稍重）に出走。馬体重は448kg。7頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味のタフさで最後まで奮闘したが、エイシンアザレアに交わされて1馬身差の2着となった。

5月22日、中1週で迎えた2戦目は、2歳戦のアタックチャレンジ（門別ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で黒沢愛斗騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。先手を取る形となり、で馬群を先導。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では豪脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のトレヴェナに2馬身半の差をつけて未勝利戦を制した。

6月19日、中3週で迎えた3戦目は、2歳オープンの栄冠賞（門別ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で黒沢愛斗騎手（2戦1勝）。11頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線では天資の負けん性を発揮してゴールまで力戦し、4着に入り込んだ。

7月18日、中3週で迎えた4戦目は、2歳オープンの強心臓キクチで特別（門別ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で黒沢愛斗騎手（3戦1勝）。11頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚に勢いがなく9着に敗れた。

8月18日、永野猛蔵騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのクローバー賞（札幌芝1500m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。9頭立ての7番人気で大外9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では伸びあぐねて7着に終わった。

9月18日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた6戦目は、阿部龍騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのウィナーズチャレンジ6（門別ダート1200m 晴/稍重）に出走。8頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではものすごい伸び脚で猛追したが、抜け出したワンダーウーマンを捕まえ切れず、半馬身差の2着となった。

10月10日、中2週で迎えた7戦目は、2歳オープンのアンバー特別（門別ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で阿部龍騎手（1戦0勝）。12頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では卓出した伸び脚で急追したが、勝ったハーフブルーに詰め切れず、1馬身半差の2着となった。

11月3日、中2週で迎えた8戦目は、山本政聡騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳M1のプリンセスカップ（盛岡ダート1400m 晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では猛烈な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のスティールブライトをクビ差振り切ってファンの高評価に応えた。

12月31日、中7週で迎えた9戦目は、御神本訓史騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳戦の東京2歳優駿（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。15頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり9着に敗れた。

3歳（2025年）

3月21日、約2か月半の間隔を開けて迎えた10戦目は、本田正重騎手を鞍上に迎えて、3歳戦の若草特別（浦和ダート1500m 晴/重）に出走。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったミーヴァトンにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。

4月30日、中5週で迎えた11戦目は、牝馬限定3歳オープンの東京プリンセス賞（大井ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は御神本訓史騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張り、4着に入った。

7月5日、中8週で迎えた12戦目は、柴田大知騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上2勝クラスの横手特別（福島ダート1700m 晴/良）に出走。15頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを11番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず7着に敗れた。

8月17日、中5週で迎えた13戦目は、横山琉人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの阿賀野川特別（新潟芝2200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。9頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず9着に終わった。

9月21日、中4週で迎えた14戦目は、牝馬限定の3歳以上2勝クラス（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は柴田大知騎手（1戦0勝）。16頭立ての14番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

2024年8月20日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。