ベンセルシーダー（1987年生、母フロルクイン）

ベンセルシーダー（1987年3月15日）は、日本の競走馬。牡馬。品種はアングロアラブで、毛色は鹿毛。種牡馬のグリーングラス（当時14歳）と交配したフロルクインが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は白瀬盛雄。戦績は、中央平地5戦4勝2着1回。1989年のアラブ3歳ステークス(アラ系3歳オープン)に勝利した他、1989年のアラブ3歳ステークス(アラ系3歳オープン)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

増本豊厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1989年）

6月18日、デビュー戦は丸山勝秀騎手を鞍上に据えて、アラ系3歳未勝利（中京ダート1000m 曇/稍重）に出走。馬体重は464kg。13頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では矢のような伸び脚で猛追したが、抜け出したトキノテンユウに半馬身届かず2着に敗北した。

7月1日、中1週で迎えた2戦目は、アラ系3歳未勝利（中京ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で丸山勝秀騎手（1戦0勝）。6頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るスリーセントクインを圧倒的な末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

7月30日、中3週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた3戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、アラ系3歳300万下（新潟芝1200m 晴/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。8頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のアップワンに3馬身の差をつけて2勝目を奪取した。

8月19日、中2週で迎えた4戦目は、2歳オープンのアラブ3歳ステークス（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦1勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るバードショーを凄まじい末脚で交わし去り、最後は5馬身の差をつけて断トツの支持に応えた。

9月30日、中5週で迎えた5戦目は、田面木博公騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのアラブ3歳ステークス（福島芝1700m 晴/良）に出走。6頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では総身の力で末脚を持続させて先頭に立ち、最後は2着のビッグママをクビ差振り切って破竹の4連勝を決めた。