ケツァール（2008年生、母アマビリータ）

ケツァール（2008年4月14日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「世界で一番美しいと言われている鳥」。毛色は鹿毛。種牡馬のストラヴィンスキー（当時12歳）と交配したアマビリータが9歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地17戦1勝2着1回、地方5戦0勝。主な勝ち鞍は2011年の3歳未勝利。

経歴

デビュー前

2歳のとき、社台ファームから「千葉サラブレッド・セールサラブレッド2歳」に上場され、魚住啓市によって1,470万円で落札された。

畠山吉宏厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2011年）

2月27日、デビュー戦は柴山雄一騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は480kg。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

4月2日、中4週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で柴山雄一騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は減速してしまい11着に敗れた。

6月4日、中8週で迎えた3戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴山雄一騎手（2戦0勝）。16頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では見せ場なく9着に終わった。

7月16日、中5週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（函館芝1200m 雨/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は4戦連続で柴山雄一騎手（3戦0勝）。15頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線では余力が残っておらず11着に敗れた。

7月30日、中1週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（函館ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で柴山雄一騎手（4戦0勝）。12頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったニチドウレパードに詰め切れず、3馬身差の2着となった。

8月7日、連闘で迎えた6戦目は、3歳未勝利（函館ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で柴山雄一騎手（5戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るウォールストリートをハナ差だけ差し切って未勝利戦を制した。

10月30日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた7戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（新潟ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で柴山雄一騎手（6戦1勝）。15頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では余力が残っておらず13着に敗れた。

11月12日、中1週で迎えた8戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（新潟ダート1200m 晴/不良）に出走。鞍上は8戦連続で柴山雄一騎手（7戦1勝）。15頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚が振るわず7着に終わった。

12月10日、中3週で迎えた9戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（小倉ダート1000m 曇/不良）に出走。鞍上は9戦連続で柴山雄一騎手（8戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず12着に敗れた。

4歳（2012年）

4月14日、約4か月の休み明けで迎えた10戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（福島ダート1150m 雨/良）に出走。鞍上は10戦連続で柴山雄一騎手（9戦1勝）。16頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり4位タイの伸び脚を披露したが上位争いには参加できず最後はイケトップクイーンと並んで6着同着となった。

5月5日、中2週で迎えた11戦目は、4歳以上500万下（新潟ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は11戦連続で柴山雄一騎手（10戦1勝）。15頭立ての9番人気で大外15番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く10着に終わった。

8月19日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた12戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（新潟芝1000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての11番人気で14番ゲートからスタート。17着に終わった。

10月21日、中8週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた13戦目は、3歳以上500万下（新潟ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は柴山雄一騎手（11戦1勝）。10頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。先手を奪い、遅いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では最後まで息が続かず10着に終わった。

11月11日、中2週で迎えた14戦目は、長岡禎仁騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（福島ダート1150m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。先手を取る形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は減速してしまい16着に終わった。

5歳（2013年）

2月9日、約3か月の休み明けで迎えた15戦目は、4歳以上500万下（小倉ダート1000m 曇/重）に出走。鞍上は柴山雄一騎手（12戦1勝）。13頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線では末脚に勢いがなく5着に終わった。

2月23日、中1週で迎えた16戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（小倉ダート1000m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で柴山雄一騎手（13戦1勝）。14頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では決め手に欠いて8着に終わった。

3月26日、中3週で迎えた17戦目は、的場文男騎手を鞍上に迎えて、アーバンステージ花見月賞（大井ダート1200m 曇/良）に出走。14頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では脚を伸ばせず11着に敗れた。

4月7日、中1週で迎えた18戦目は、村田一誠騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/重）に出走。16頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい12着に終わった。

7月20日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から11kg増やして迎えた19戦目は、菅原俊吏騎手を鞍上に迎えて、北上川ゴムボート川下りレース（盛岡芝1000m 晴/良）に出走。8頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり5着に終わった。

8月5日、中1週で迎えた20戦目は、小林俊彦騎手を鞍上に迎えて、ひめゆりレース（盛岡ダート1600m 小雨/良）に出走。6頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では見せ場を作れず6着に終わった。

8月15日、中0週で迎えた21戦目は、一般B1（盛岡ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小林俊彦騎手（1戦0勝）。7頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず5着に終わった。

8月24日、連闘で迎えた22戦目は、高松亮騎手を鞍上に迎えて、刮目相待て!三陸は必ず復興する（水沢ダート1300m 晴/重）に出走。10頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。