カシワズビーナス（1990年生、母スズタカプリンセス）

カシワズビーナス（1990年4月26日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のリアルシヤダイ（当時11歳）と交配したスズタカプリンセスが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地13戦2勝。1992年の阪神3歳牝馬ステークス(牝G1)で3着に入った他、1992年の札幌3歳ステークス(G3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

山内研二厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1992年）

6月14日、デビュー戦は村本善之騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（札幌芝1200m 曇/良）に出走。馬体重は416kg。9頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のサクラポイントオーを3/4馬身振り切って初白星を挙げた。

8月2日、中6週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた2戦目は、柴田政人騎手を鞍上に迎えて、2歳G3の札幌3歳ステークス（札幌芝1200m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。14頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入った。

12月6日、約4か月の休み明けで迎えた3戦目は、P.デイ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳G1の阪神3歳牝馬ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。16頭立ての6番人気で大外16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線ではキレのある末脚を繰り出し、3着に入った。

12月26日、中2週で迎えた4戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳G3のテレビ東京賞3歳牝馬ステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには絡めず8着に敗れた。

3歳（1993年）

1月17日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた5戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳G3の京成杯（中山芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。11頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず5着に終わった。

2月7日、中2週で迎えた6戦目は、田原成貴騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンのエルフィンステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。11頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

3月6日、中3週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳オープンのアネモネステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は村本善之騎手（1戦1勝）。16頭立ての7番人気で大外16番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを14番手で通過。直線では決め手が足りず13着に敗れた。

3月20日、中1週で迎えた8戦目は、橋本広喜騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G3のフラワーカップ（中山芝1800m 曇/良）に出走。14頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず11着に敗れた。

4月11日、中2週で迎えた9戦目は、牝馬限定3歳オープンの忘れな草賞（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は村本善之騎手（2戦1勝）。16頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではグイグイと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のメジロリリーを半馬身振り切って2勝目をマークした。

5月2日、中2週で迎えた10戦目は、牝馬限定3歳G2のサンケイスポーツ賞4歳牝馬特別（東京芝2000m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で村本善之騎手（3戦2勝）。14頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚に勢いがなく7着に敗れた。

5月23日、中2週で迎えた11戦目は、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で村本善之騎手（4戦2勝）。18頭立ての14番人気で2番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では全く伸びず15着に終わった。

10月3日、約4か月半の休養明けで迎えた12戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G3のクイーンステークス（中山芝2000m 雨/良）に出走。14頭立ての8番人気で大外14番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸び、4着を確保した。

10月31日、中3週で迎えた13戦目は、西浦勝一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の古都ステークス（京都芝2000m 曇/良）に出走。11頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら3番手で通過。直線では見せ場なく7着に敗れた。