フジヤマワイルド（1999年生、母ファーストマイテイ）

フジヤマワイルド（1999年5月30日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のスターオブコジーン（当時11歳）と交配したファーストマイテイが17歳のときに産んだ10番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は泊寿幸。戦績は、中央平地31戦4勝2着2回、地方2戦0勝2着1回。主な勝ち鞍は2004年のコレヒデメモリアル(1000万下)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、泊寿幸から「北海道8月セレクト市場サラブレッド2歳」に上場されたが主取りとなった。同年、泊寿幸から「北海道10月市場サラブレッド2歳」に上場され、藤本龍也によって472.5万円で落札された。

坪憲章厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2001年）

8月11日、デビュー戦は幸英明騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（小倉芝1200m 曇/良）に出走。馬体重は498kg。13頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり6着に敗れた。

9月2日、中2週で迎えた2戦目は、2歳新馬（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位には割り込めず10着に敗れた。

9月30日、中3週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（阪神芝1600m 雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で幸英明騎手（2戦0勝）。13頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では切れ味鋭い末脚を発揮したが、4着に終わった。

10月21日、中2週で迎えた4戦目は、2歳未勝利（京都芝1800m 外回り小雨/良）に出走。鞍上は4戦連続で幸英明騎手（3戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では圧倒的な末脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のヒシミラクルに3馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

11月10日、中2週で迎えた5戦目は、2歳オープンの京都2歳ステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で幸英明騎手（4戦1勝）。9頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず5着に終わった。

12月2日、中2週で迎えた6戦目は、2歳500万下のエリカ賞（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で幸英明騎手（5戦1勝）。11頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら7番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

12月16日、中1週で迎えた7戦目は、大西直宏騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンの中京2歳ステークス（中京芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位には割り込めず6着に終わった。

3歳（2002年）

3月2日、約2か月半の間隔を開けて迎えた8戦目は、3歳500万下のあざみ賞（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（6戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず8着に敗れた。

3月23日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた9戦目は、3歳500万下（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（7戦1勝）。13頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では伸びが鈍く9着に敗れた。

4月6日、中1週で迎えた10戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。13頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位争いには参加できず8着に敗れた。

4月27日、中2週で迎えた11戦目は、3歳500万下（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（1戦0勝）。13頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では見せ場を作れず12着に敗れた。

5月11日、中1週で迎えた12戦目は、南井大志騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（京都芝2000m 曇/稍重）に52kgの軽斤量で出走。14頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず9着に終わった。

9月1日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から28kg増やして迎えた13戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟芝2200m 晴/良）に出走。14頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。端を取り切り、落ち着いたペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が衰えて7着に終わった。

9月15日、中1週で馬体重を前走からさらに10kg増やして迎えた14戦目は、小野次郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟芝2400m 晴/良）に出走。11頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では鋭い脚を使えず7着に終わった。

9月29日、中1週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた15戦目は、村田一誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟芝2200m 曇/良）に出走。14頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。敢然と端をきり、若干緩いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はガス欠状態になり8着に終わった。

11月5日、中4週で迎えた16戦目は、石崎隆之騎手を鞍上に迎えて、フェイスフルステッキ特別（船橋ダート1700m 晴/良）に出走。14頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で急追したが、勝ったレイジングブルを半馬身捉え切れず2着となった。

11月23日、中2週で馬体重を前走から11kg減らして迎えた17戦目は、3歳以上500万下（福島ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は大西直宏騎手（1戦0勝）。13頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚が振るわず7着に敗れた。

12月3日、中0週で迎えた18戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、フェイスフルサドル特別（船橋ダート1800m 晴/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では脚が残っておらず9着に敗れた。

12月22日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた19戦目は、大庭和弥騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の尾張特別（中京芝1800m 曇/良）に出走。16頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では切れる脚を使えず7着に終わった。

4歳（2003年）

4月20日、約4か月の休み明けで迎えた20戦目は、嘉藤貴行騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（福島芝1800m 曇/稍重）に出走。16頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走し、3着を確保した。

5月3日、中1週で迎えた21戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の中ノ岳特別（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。端に立つ形となり、超スローペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走し、3着に入った。

5月25日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた22戦目は、4歳以上500万下（新潟芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線に入ると、前で粘るバンダムタイクーンを強烈な末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて久しぶりに白星を挙げた。

8月10日、約2か月半の間隔を開けて迎えた23戦目は、石神深一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の相川特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。17頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では強靭な末脚を披露し、3着に入った。

8月24日、中1週で迎えた24戦目は、3歳以上500万下（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（2戦1勝）。18頭立ての3番人気に推されて16番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、伸びてきたショウナンバーキン決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

9月7日、中1週で迎えた25戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の新津特別（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。8頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のタイキダイナスティに3馬身半の差をつけて1着ゴールを果たした。

11月2日、中7週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた26戦目は、3歳以上1000万下の精進湖特別（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦1勝）。11頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、抜け出したトレジャーハンターに3/4馬身届かず2着となった。

11月30日、中3週で迎えた27戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下のオリエンタル賞（東京芝2000m 曇/不良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず7着に敗れた。

5歳（2004年）

2月1日、中8週で迎えた28戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下のコレヒデメモリアル（東京芝2000m 曇/良）に出走。14頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではぐいぐいと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のラハイナシチーに1馬身1/4の差をつけて勝利を手に入れた。

4月24日、約3か月の間隔を開けて迎えた29戦目は、4歳以上1000万下の秩父特別（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦1勝）。6頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びを欠き4着に敗れた。

5月23日、中3週で迎えた30戦目は、4歳以上1000万下のエアグルーヴメモリアル（東京芝2000m 小雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（2戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後は勢いを失って12着に敗れた。

6月13日、中2週で迎えた31戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の葉山特別（東京芝1600m 曇/稍重）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（1戦0勝）。9頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では目立つような脚を使えず6着に敗れた。

10月11日、約4か月の休み明けで迎えた32戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の山中湖特別（東京芝1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（2戦1勝）。10頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は脚が止まってしまい10着に終わった。

10月31日、中2週で迎えた33戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下のタマモクロスメモリアル（東京芝2000m 曇/稍重）に出走。13頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。最後はバテてしまい12着に終わった。