エーシンミラージュ（2008年生、母エイシンワンシャン）

エーシンミラージュ（2008年5月3日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋蜃気楼」。毛色は鹿毛。種牡馬のクロフネ（当時10歳）と交配したエイシンワンシャンが13歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は栄進牧場。戦績は、中央平地26戦5勝2着1回。主な勝ち鞍は2012年のオリオンステークス(1600万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

坂口正則厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2010年）

10月2日、デビュー戦は浜中俊騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。馬体重は504kg。10頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では脚を伸ばせず6着に終わった。

11月6日、中4週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（1戦0勝）。10頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は失速してしまい7着に終わった。

11月27日、中2週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（京都ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で浜中俊騎手（2戦0勝）。14頭立ての4番人気で大外14番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では決め手が足りず6着に敗れた。

12月12日、中1週で迎えた4戦目は、鮫島良太騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（小倉芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての12番人気で大外18番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。最後は脚色が鈍り12着に終わった。

12月26日、中1週で迎えた5戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（小倉芝2000m 雪/良）に出走。18頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では切れ味光る末脚を繰り出し、3着に入り込んだ。

3歳（2011年）

1月22日、中3週で迎えた6戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉芝2000m 晴/良）に出走。18頭立ての3番人気に推されて17番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、17番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを12番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、6着に終わった。

2月14日、中2週で迎えた7戦目は、高倉稜騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉芝2000m 雨/稍重）に出走。18頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のアクアブルーコナーに3馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

4月9日、中7週で迎えた8戦目は、3歳500万下のネモフィラ賞（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で高倉稜騎手（1戦1勝）。13頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり10着に終わった。

4月30日、中2週で迎えた9戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のあやめ賞（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。11頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず6着に終わった。

5月21日、中2週で迎えた10戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の早苗賞（新潟芝2400m 晴/良）に出走。13頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では末脚が冴えず6着に敗れた。

11月26日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から26kg増やして迎えた11戦目は、3歳以上500万下の松浦特別（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で太宰啓介騎手（1戦0勝）。11頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では一歩一歩確実に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のロットネストをクビ差振り切って久々の一戦を制した。

12月18日、中2週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の名古屋日刊スポーツ杯（小倉芝2600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で太宰啓介騎手（2戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではビュッとキレる脚で追い上げたが、抜け出したヒットザターゲットにクビ差届かず2着に甘んじた。

4歳（2012年）

1月8日、中2週で迎えた13戦目は、4歳以上1000万下の許波多特別（京都芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で太宰啓介騎手（3戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線ではキレのある末脚を披露したが、4着に終わった。

2月5日、中3週で迎えた14戦目は、丸田恭介騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の皿倉山特別（小倉芝2600m 曇/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線に入ると、前で粘るスーサングレートを異次元の末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて3勝目をゲットした。

3月10日、中4週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のサンシャインステークス（中山芝2500m 曇/不良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（1戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では異次元の末脚を弾けさせて前にいた8頭を交わし去り、最後は2着のセタガヤフラッグに3馬身の差をつけて4勝目をマークした。

4月8日、中3週で迎えた16戦目は、ハンデ戦でオープンの大阪―ハンブルクカップ（阪神芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（2戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位争いには加われず7着に敗れた。

10月6日、約6か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた17戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のオクトーバーステークス（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は丸田恭介騎手（1戦1勝）。11頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず6着に敗れた。

10月28日、中2週で迎えた18戦目は、3歳以上1600万下の魚沼ステークス（新潟芝2000m 外回り小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で丸田恭介騎手（2戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

11月10日、中1週で迎えた19戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の比叡ステークス（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

12月9日、中3週で迎えた20戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のオリオンステークス（阪神芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は浜中俊騎手（3戦0勝）。14頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では一気に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のカルドブレッサをアタマ差振り切って5勝目を手にした。

5歳（2013年）

2月16日、中9週で迎えた21戦目は、ハンデG3のダイヤモンドステークス（東京芝3400m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は丸田恭介騎手（3戦1勝）。16頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず8着に敗れた。

6歳（2014年）

2月23日、約12か月半の休み明けで迎えた22戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、洛陽ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには絡めず8着に終わった。

3月23日、中3週で迎えた23戦目は、D.バルジュー騎手を鞍上に迎えて、G2の阪神大賞典（阪神芝3000m 晴/良）に出走。9頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では見せ場なく6着に終わった。

4月13日、中2週で迎えた24戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの大阪―ハンブルクカップ（阪神芝2400m 外回り曇/良）に出走。18頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、18番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを15番手で通過。直線では末脚がパッとせず18着に終わった。

5月17日、中4週で迎えた25戦目は、都大路ステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は太宰啓介騎手（4戦1勝）。18頭立ての14番人気で7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始17番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位には届かず11着に終わった。

8月10日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から12kg減らして迎えた26戦目は、札幌日経オープン（札幌芝2600m 曇/良）に出走。鞍上は丸田恭介騎手（4戦1勝）。12頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位には割り込めず8着に終わった。