クリノテイオー（1985年生、母クリノアイバー）

クリノテイオー（1985年4月15日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のモバリツズ（当時14歳）と交配したクリノアイバーが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は茨城県、生産者は栗山道郎。戦績は、中央平地36戦3勝2着2回、地方1戦0勝。1989年の小倉大賞典(ハンデG3)で3着に入った他、1988年の若葉賞(オープン)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

松山康久厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1987年）

7月26日、デビュー戦は竹原啓二騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（新潟芝1000m 曇/不良）に出走。馬体重は438kg。8頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスでしぶとく走り抜いたが、勝ったダビンチにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。

8月8日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（新潟芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で竹原啓二騎手（1戦0勝）。6頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鮮やかな末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のアルボスフォンテンに1馬身1/4の差をつけて初白星を挙げた。

10月3日、中7週で迎えた3戦目は、2歳オープンの芙蓉特別（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で竹原啓二騎手（2戦1勝）。9頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く5着に敗れた。

10月25日、中2週で迎えた4戦目は、3歳400万下のきんもくせい特別（福島芝1700m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で竹原啓二騎手（3戦1勝）。11頭立ての3番人気で大外11番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では終いが甘くなり、3着に終わった。

12月12日、中6週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた5戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳400万下の樅の木賞（中京芝1200m 晴/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線では脚色がやや鈍り、3着に終わった。

12月26日、中1週で迎えた6戦目は、3歳400万下（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は竹原啓二騎手（4戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではきっちりと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のリンドホシに1馬身半の差をつけて優勝

3歳（1988年）

1月10日、中1週で迎えた7戦目は、3歳G3の京成杯（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で竹原啓二騎手（5戦2勝）。8頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では目立つような脚を使えず5着に終わった。

2月14日、中4週で迎えた8戦目は、3歳G3の共同通信杯4歳ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で竹原啓二騎手（6戦2勝）。12頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では決め手に欠いて7着に終わった。

3月6日、中2週で迎えた9戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、3歳G2の弥生賞（東京芝2000m 晴/良）に出走。11頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では脚を伸ばせず8着に終わった。

4月2日、中3週で迎えた10戦目は、安田富男騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの若葉賞（東京芝2200m 曇/稍重）に出走。10頭立ての7番人気で大外10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一歩一歩着実に差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のガクエンツービートをクビ差振り切って優勝

5月29日、中7週で迎えた11戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は竹原啓二騎手（7戦2勝）。24頭立ての17番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。最後はタレてしまい14着に終わった。

7月3日、中4週で迎えた12戦目は、3歳G3のラジオたんぱ賞（福島芝1800m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で竹原啓二騎手（8戦2勝）。9頭立ての3番人気で大外9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では鋭い脚を使えず8着に敗れた。

12月3日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から24kg増やして迎えた13戦目は、ディセンバーステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は安田富男騎手（1戦1勝）。10頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く5着に終わった。

12月24日、中2週で迎えた14戦目は、クリスマスステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で安田富男騎手（2戦1勝）。12頭立ての5番人気で大外12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

4歳（1989年）

1月29日、中4週で迎えた15戦目は、原昌久騎手を鞍上に迎えて、関門橋ステークス（小倉芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では脚勢がやや鈍り、4着に終わった。

2月19日、中2週で迎えた16戦目は、ハンデG3の小倉大賞典（小倉芝1800m 曇/重）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で原昌久騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を繰り出し、3着に入り込んだ。

3月19日、中3週で迎えた17戦目は、ハンデG3の中京記念（中京芝2000m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で原昌久騎手（2戦0勝）。14頭立ての12番人気で大外14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には割り込めず12着に終わった。

4月16日、中3週で迎えた18戦目は、谷川岳ステークス（新潟芝1600m 外回り曇/重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で原昌久騎手（3戦0勝）。9頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びを欠き5着に敗れた。

5月7日、中2週で迎えた19戦目は、ハンデG3の新潟大賞典（新潟芝2200m 外回り小雨/稍重）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は5戦連続で原昌久騎手（4戦0勝）。13頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、4着を確保した。

8月6日、約3か月の休養明けで迎えた20戦目は、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は竹原啓二騎手（9戦2勝）。18頭立ての16番人気で17番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず10着に終わった。

8月19日、中1週で迎えた21戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の苗場特別（新潟芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で竹原啓二騎手（10戦2勝）。7頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では伸びを欠き4着に敗れた。

9月3日、中1週で迎えた22戦目は、4歳以上900万下の日本海ステークス（新潟芝2200m 外回り雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で竹原啓二騎手（11戦2勝）。10頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では脚が残っておらず6着に敗れた。

12月9日、約3か月の休み明けで迎えた23戦目は、田面木博公騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の尾張特別（中京芝2000m 曇/良）に出走。10頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びが劣勢になり6着に終わった。

12月17日、連闘で迎えた24戦目は、4歳以上900万下のクリスマスキャロル賞（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田面木博公騎手（1戦0勝）。11頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では見せ場なく7着に敗れた。

5歳（1990年）

2月3日、中6週で迎えた25戦目は、的場均騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の周防灘特別（小倉芝2000m 曇/重）に出走。11頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では脚が残っておらず5着に敗れた。

2月17日、中1週で迎えた26戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の皿倉山特別（小倉芝2600m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で的場均騎手（1戦0勝）。11頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では末脚を伸ばせず9着に敗れた。

3月11日、中2週で迎えた27戦目は、5歳以上900万下の長良川特別（中京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は竹原啓二騎手（12戦2勝）。13頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず5着に敗れた。

3月25日、中1週で迎えた28戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の中京スポーツ杯（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で竹原啓二騎手（13戦2勝）。16頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では一際目立つ伸び脚で猛追したが、勝ったキーストンホープに詰め切れず、2馬身差の2着となった。

4月8日、中1週で迎えた29戦目は、5歳以上900万下（中山芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で竹原啓二騎手（14戦2勝）。14頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では見せ場を作れず8着に敗れた。

9月1日、約5か月の休み明けで迎えた30戦目は、坂井千明騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の苗場特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。8頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く8着に終わった。

9月30日、中3週で迎えた31戦目は、4歳以上900万下の茨城新聞杯（中山芝1600m 外回り雨/不良）に出走。鞍上は安田富男騎手（3戦1勝）。13頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず9着に敗れた。

10月6日、連闘で迎えた32戦目は、4歳以上900万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で安田富男騎手（4戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では切れる脚を使えず7着に敗れた。

11月25日、中6週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた33戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の中京日経賞（中京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は竹原啓二騎手（15戦2勝）。9頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり最後はドクターシャトルと並んで4着同着となった。

12月1日、連闘で迎えた34戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下の鳥羽特別（中京芝1800m 晴/重）に出走。9頭立ての2番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

12月16日、中1週で迎えた35戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（中山芝2000m 晴/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、粘り切れず4着に沈んだ。

6歳（1991年）

1月15日、中3週で迎えた36戦目は、5歳以上900万下の初春賞（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（1戦0勝）。12頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では鋭い脚を使えず7着に敗れた。

8月13日、約7か月の休養明けで迎えた37戦目は、石崎隆之騎手を鞍上に迎えて、シーサイドカップ（大井ダート1600m 内回り曇/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。14頭立ての3番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。8着に敗れた。