イノセントキャット（2021年生、母イルーシヴキャット）

イノセントキャット（2021年3月21日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「天真爛漫な猫。母名より連想」。毛色は栗毛。種牡馬のシュヴァルグラン（当時9歳）と交配したイルーシヴキャットが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者は追分ファーム。主な勝ち鞍は2024年の3歳以上1勝クラス。

経歴

デビュー前

久保田貴士厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2023年）

9月30日、デビュー戦は田辺裕信騎手を鞍上に据えて、牝馬限定2歳戦のメイクデビュー中山（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は458kg。16頭立ての4番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では目立つような脚を使えず11着に敗れた。

10月22日、中2週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた2戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳戦の2歳未勝利（新潟芝1600m 外回り曇/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。11頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では迫力満点の伸び脚で驀進したが、伸びてきたポエットリー決め手に屈してクビ差の2着となった。

3歳（2024年）

8月17日、約10か月の休み明けで馬体重を前走から24kg戻して迎えた3戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（1戦0勝）。18頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず10着に敗れた。

10月12日、中7週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた4戦目は、永島まなみ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての11番人気で大外13番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で追い上げたが、抜け出したネイトにハナ差届かず2着となった。

10月27日、中1週で迎えた5戦目は、長浜鴻緒騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では異次元の末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のサンライズプルートに3馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

12月8日、中5週で迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（中京ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で長浜鴻緒騎手（1戦1勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。競走中止となった。

4歳（2025年）

2月22日、約2か月半の間隔を開けて迎えた7戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（東京ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。端をきり、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鬼脚を爆発させて楽々と抜け出し、最後は2着のモナコブルに3馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

3月16日、中2週で迎えた8戦目は、4歳以上2勝クラス（中山ダート1200m 小雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で横山武史騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では天稟の勝負根性でゴールまで力走したが、3着に終わった。

5月10日、中7週で迎えた9戦目は、牝馬限定の4歳以上2勝クラス（東京ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で横山武史騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るフラーハを交わし去り、最後は2馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

8月16日、約3か月半の休み明けで迎えた10戦目は、3歳以上3勝クラスの上越ステークス（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（2戦0勝）。15頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では末脚がパッとせず9着に敗れた。

10月19日、中8週で迎えた11戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの京都競馬場開設100周年記念（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は横山武史騎手（3戦2勝）。16頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が悪くなり8着に敗れた。