キャッシュグレード（1987年生、母キヤツシユボア）

キャッシュグレード（1987年5月30日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のテリオス（当時6歳）と交配したキヤツシユボアが17歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）ビッグレッドファーム。戦績は、中央平地27戦2勝2着3回、地方21戦4勝2着9回。主な勝ち鞍は1990年の4歳以上500万下。

経歴

デビュー前

小林常泰厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1989年）

12月3日、デビュー戦は鹿戸雄一騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は472kg。11頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

12月24日、中2週で迎えた2戦目は、3歳新馬（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で鹿戸雄一騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には食い込めず7着に敗れた。

3歳（1990年）

1月13日、中2週で迎えた3戦目は、郷原洋行騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（中山ダート1800m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。8頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、やや厳しいペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の強靭な心肺能力でしぶとく走り抜いたが、オザワポリスに交わされて1馬身3/4差の2着に敗北した。

2月3日、中2週で迎えた4戦目は、4歳未勝利（東京ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で郷原洋行騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、少し遅いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうひとつ伸びを欠き、3着に終わった。

2月18日、中1週で迎えた5戦目は、4歳未勝利（東京ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で郷原洋行騎手（2戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るマラヤンキングを上がり1位の末脚で半馬身差し切って初白星を挙げた。

4月1日、中5週で迎えた6戦目は、4歳500万下（中山ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で郷原洋行騎手（3戦1勝）。6頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、若干遅いペースでレースを進める。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚が止まってしまい5着に終わった。

4月22日、中2週で迎えた7戦目は、4歳500万下（東京ダート1400m 小雨/重）に出走。鞍上は5戦連続で郷原洋行騎手（4戦1勝）。7頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではいい脚を見せられず4着に終わった。

7月28日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた8戦目は、伊藤暢康騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。12頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず12着に終わった。

8月11日、中1週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた9戦目は、4歳以上500万下の噴火湾特別（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は郷原洋行騎手（5戦1勝）。6頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではスパッとキレる脚で猛追したが、抜け出したランフォーエバーを差し切れず、1馬身1/4差の2着となった。

8月25日、中1週で迎えた10戦目は、4歳以上500万下の下北半島特別（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で郷原洋行騎手（6戦1勝）。9頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず6着に敗れた。

9月8日、中1週で迎えた11戦目は、4歳以上500万下の湯浜特別（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で郷原洋行騎手（7戦1勝）。13頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

9月22日、中1週で迎えた12戦目は、4歳以上500万下の洞爺湖特別（函館芝1200m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で郷原洋行騎手（8戦1勝）。15頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず7着に敗れた。

10月20日、中3週で迎えた13戦目は、4歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で郷原洋行騎手（9戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一歩一歩着実に差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のイズミタイガーを半馬身振り切って先頭ゴールを果たした。

11月4日、中1週で迎えた14戦目は、4歳以上900万下（東京ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は6戦連続で郷原洋行騎手（10戦2勝）。10頭立ての8番人気で大外10番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始5番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず5着に終わった。

11月24日、中2週で迎えた15戦目は、菅原泰夫騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の’90インターナショナルジョッキーズ1（東京芝1800m 晴/良）に出走。12頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走し、4着に入り込んだ。

12月22日、中3週で迎えた16戦目は、4歳以上900万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は郷原洋行騎手（11戦2勝）。16頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では見所を作れず9着に終わった。

4歳（1991年）

1月20日、中3週で迎えた17戦目は、5歳以上900万下の若潮賞（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で郷原洋行騎手（12戦2勝）。16頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では見せ場を作れず8着に終わった。

2月2日、中1週で迎えた18戦目は、5歳以上900万下の節分賞（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で郷原洋行騎手（13戦2勝）。8頭立ての7番人気で大外8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚を伸ばせず6着に終わった。

2月10日、連闘で迎えた19戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の早春賞（東京ダート1600m 小雨/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で郷原洋行騎手（14戦2勝）。14頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では見所を作れず13着に終わった。

6月22日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた20戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の松島特別（福島芝1800m 曇/良）に出走。7頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では速い脚を使えず5着に終わった。

7月13日、中2週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた21戦目は、4歳以上500万下の新津特別（新潟芝2000m 外回り曇/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（1戦0勝）。10頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では全く伸びず4着に終わった。

7月27日、中1週で迎えた22戦目は、4歳以上500万下（新潟芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は菅原泰夫騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず4着に敗れた。

8月11日、中1週で迎えた23戦目は、坂井千明騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の石打特別（新潟芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。7頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、伸びてきたフジノヒカル決め手に屈して3/4馬身差の2着となった。

9月7日、中3週で迎えた24戦目は、4歳以上500万下（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で坂井千明騎手（1戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

5歳（1992年）

10月25日、約14か月の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた25戦目は、郷原洋司騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/稍重）に54kgの軽斤量で出走。8頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではいいところがなく8着に敗れた。

11月14日、中2週で迎えた26戦目は、4歳以上500万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で郷原洋司騎手（1戦0勝）。18頭立ての16番人気で14番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。最後は脚色が悪くなり17着に終わった。

11月29日、中1週で迎えた27戦目は、水野貴広騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/不良）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では見所を作れず11着に終わった。

6歳（1993年）

2月28日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から28kg増やして迎えた28戦目は、田中守騎手を鞍上に迎えて、一般C4-4（高知ダート1300m 晴/重）に出走。9頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。8着に終わった。

3月29日、中3週で迎えた29戦目は、一般C4-4（高知ダート1300m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で田中守騎手（1戦0勝）。8頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。3着に終わった。

4月25日、中3週で迎えた30戦目は、田中譲二騎手を鞍上に迎えて、一般C4-6（高知ダート1300m 晴/良）に出走。8頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。最後は、勝ったアカツキラビットからクビ差の2着に甘んじた。

5月3日、連闘で迎えた31戦目は、一般C4-4（高知ダート1300m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で田中譲二騎手（1戦0勝）。8頭立ての3番人気で大外8番ゲートからスタート。最後は、勝ったラークブルートから1馬身差の2着となった。

5月24日、中2週で迎えた32戦目は、一般C4-2（高知ダート1300m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で田中譲二騎手（2戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。最後は、勝ったビリーザキッドから1馬身半差の2着に敗北した。

6月20日、中3週で迎えた33戦目は、一般C4-4（高知ダート1300m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で田中譲二騎手（3戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。4着に敗れた。

6月29日、連闘で迎えた34戦目は、一般C4-4（高知ダート1300m 曇/不良）に出走。鞍上は5戦連続で田中譲二騎手（4戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。最後は、勝ったアカツキラビットから1馬身半差の2着に敗北した。

7月28日、中3週で迎えた35戦目は、一般C3-4（高知ダート1300m 曇/重）に出走。鞍上は6戦連続で田中譲二騎手（5戦0勝）。9頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。3着に終わった。

8月11日、中1週で迎えた36戦目は、一般C3-4（高知ダート1300m 晴/重）に出走。鞍上は7戦連続で田中譲二騎手（6戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。最後は、2着のハクサンコーバイに1馬身の差をつけて久方ぶりに勝ち星を挙げた。

9月6日、中3週で迎えた37戦目は、一般C2-4（高知ダート1300m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で田中譲二騎手（7戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、2着のモガミノーザリーに2馬身の差をつけて4勝目を獲得した。

9月26日、中2週で迎えた38戦目は、一般C2-3（高知ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で田中譲二騎手（8戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。6着に敗れた。

10月9日、中1週で迎えた39戦目は、一般C2-4（高知ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は10戦連続で田中譲二騎手（9戦2勝）。10頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。3着に終わった。

11月3日、中3週で迎えた40戦目は、一般C2-3（高知ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で田中譲二騎手（10戦2勝）。9頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。最後は、勝ったスーパーエクシードからクビ差の2着に惜敗した。

11月23日、中2週で迎えた41戦目は、一般C4-2（高知ダート1300m 晴/稍重）に出走。鞍上は12戦連続で田中譲二騎手（11戦2勝）。9頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。4着に敗れた。

12月6日、中1週で迎えた42戦目は、一般C4-2（高知ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は13戦連続で田中譲二騎手（12戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。最後は、勝ったスピークイージーからアタマ差の2着に甘んじた。

12月29日、中2週で迎えた43戦目は、一般C4-2（高知ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は14戦連続で田中譲二騎手（13戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、2着のホマレノエースに2馬身半の差をつけて5勝目を奪取した。

7歳（1994年）

1月16日、中2週で迎えた44戦目は、睦月特別（高知ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は15戦連続で田中譲二騎手（14戦3勝）。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。最後は、勝ったプレジャーランナーからクビ差の2着に甘んじた。

1月29日、中1週で迎えた45戦目は、一般C3-3（高知ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は16戦連続で田中譲二騎手（15戦3勝）。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。最後は、2着のオースミウエストに2馬身半の差をつけて1着ゴールを果たした。

2月21日、中2週で迎えた46戦目は、アメジスト特別（高知ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は17戦連続で田中譲二騎手（16戦4勝）。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。最後は、勝ったロングランナーからクビ差の2着に甘んじた。

2月28日、連闘で迎えた47戦目は、一般C3-1（高知ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は18戦連続で田中譲二騎手（17戦4勝）。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。最後は、勝ったプレジャーランナーからクビ差の2着に甘んじた。

4月30日、中8週で迎えた48戦目は、一般C2-3（高知ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は19戦連続で田中譲二騎手（18戦4勝）。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。競走中止となった。