トミケンウイナー（2001年生、母ヒデノラブリー）

トミケンウイナー（2001年4月25日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋勝利者」。毛色は鹿毛。種牡馬のマジックマイルズ（当時16歳）と交配したヒデノラブリーが17歳のときに産んだ7番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）木戸口牧場。戦績は、中央平地4戦0勝、中央障害1戦0勝、地方18戦3勝2着2回。2004年のブルーバードカップ(地方重賞)に勝利した他、2003年のジュニアグランプリ(地方重賞)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、木戸口牧場から「北海道10月市場サラブレッド1歳」に上場され、富樫賢二によって787.5万円で落札された。

岡林光浩厩舎（船橋）へ入厩。

2歳（2003年）

7月17日、デビュー戦は張田京騎手を鞍上に据えて、2歳（船橋ダート1000m 曇/稍重）に出走。馬体重は454kg。8頭立ての1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。端をきる形となり、やや速いペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のスバルファイターに4馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

8月5日、中2週で迎えた2戦目は、2歳戦の若駒特別（船橋ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で張田京騎手（1戦1勝）。5頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、ニンジャに半馬身交わされて2着に敗れた。

9月21日、中6週で迎えた3戦目は、2歳地方重賞のジュニアグランプリ（盛岡芝1600m 曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は3戦連続で張田京騎手（2戦1勝）。7頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線に入ると、前で粘るシャンハイジャパンを圧倒的な末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて2勝目を獲得した。

11月22日、中8週で馬体重を前走から21kg増やして迎えた4戦目は、2歳G3の東京スポーツ杯2歳ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で張田京騎手（3戦2勝）。16頭立ての13番人気で14番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではいいところがなく14着に終わった。

12月17日、中3週で迎えた5戦目は、桑島孝春騎手を鞍上に迎えて、2歳G1の全日本2歳優駿（川崎ダート1600m 晴/稍重）に出走。G1級競走への出走は初となった。14頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸び、4着に入り込んだ。

3歳（2004年）

1月14日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた6戦目は、左海誠二騎手を鞍上に迎えて、3歳地方重賞のブルーバードカップ（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のエーピーライデンに4馬身の差をつけて3勝目を獲得した。

3月3日、中6週で馬体重を前走から13kg絞って迎えた7戦目は、3歳地方重賞の京浜盃（大井ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で左海誠二騎手（1戦1勝）。12頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走し、3着に入った。

4月21日、中6週で迎えた8戦目は、3歳地方重賞の羽田盃（大井ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で左海誠二騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚勢が衰えて14着に敗れた。

6月3日、中5週で迎えた9戦目は、3歳地方重賞の東京ダービー（大井ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で左海誠二騎手（3戦1勝）。16頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では今一つ伸び切れず9着に終わった。

10月7日、約4か月の休み明けで迎えた10戦目は、ハンデ戦の古都オータムハンデ（川崎ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は張田京騎手（4戦2勝）。12頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚色がやや鈍り、4着に終わった。

10月28日、中2週で迎えた11戦目は、ハンデ戦の神無月特別（船橋ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で張田京騎手（5戦2勝）。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では脚を伸ばせず5着に敗れた。

11月18日、中2週で迎えた12戦目は、ハンデ戦のノベンバー特別（船橋ダート1800m 小雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で張田京騎手（6戦2勝）。13頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では卓抜な伸び脚で驀進したが、伸びてきたユメノジェネラス決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

12月16日、中3週で迎えた13戦目は、ハンデ戦の千葉テレビ放送盃（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で張田京騎手（7戦2勝）。14頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では天稟の闘争心でゴールまで力走したが、5着に終わった。

4歳（2005年）

1月3日、中2週で迎えた14戦目は、ハンデ戦の新春千葉盃（船橋ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で張田京騎手（8戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、馬群に飲まれ4着に沈んだ。

1月27日、中2週で迎えた15戦目は、ハンデ戦でオープンの多摩川オープン（川崎ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は6戦連続で張田京騎手（9戦2勝）。12頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では脚が残っておらず12着に敗れた。

5月6日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から19kg増やして迎えた16戦目は、ハンデ戦の皐月盃（船橋ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は左海誠二騎手（4戦1勝）。8頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい7着に終わった。

5月25日、中2週で迎えた17戦目は、’05スパーキングナイトチャレンジ（川崎ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で左海誠二騎手（5戦1勝）。13頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず10着に終わった。

11月20日、約6か月の休養明けで馬体重を前走から13kg増やして迎えた18戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の神奈川新聞杯（東京芝1800m 晴/良）に出走。12頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、ゆったりとしたペースで集団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚を失くしてしまい12着に終わった。

12月4日、中1週で迎えた19戦目は、丹内祐次騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（中山ダート1200m 雨/良）に出走。16頭立ての15番人気で12番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線では伸びを欠き16着に終わった。

5歳（2006年）

8月19日、約8か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた20戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の驀進特別（新潟芝1000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。9頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。9着に終わった。

9月3日、中1週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた21戦目は、宗像徹騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（新潟障害芝2850m 外→内晴/良）に出走。14頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。10着に終わった。

6歳（2007年）

4月22日、約7か月半の休み明けで馬体重を前走から15kg増やして迎えた22戦目は、大坪慎騎手を鞍上に迎えて、エクセレント（水沢ダート1800m 小雨/不良）に出走。9頭立ての8番人気で大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では上がり0位の伸び脚を披露したが上位には届かず6着に終わった。

5月5日、中1週で迎えた23戦目は、エクセレント（水沢ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で大坪慎騎手（1戦0勝）。10頭立ての7番人気で大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり0位の末脚を見せたが上位には割り込めず9着に終わった。