ヴィオレッタ（2003年生、母コウベッコ）

ヴィオレッタ（2003年5月31日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「ヴェルディ作のオペラ『椿姫』の主人公の名」。毛色は鹿毛。種牡馬のテイエムオペラオー（当時7歳）と交配したコウベッコが13歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）宮内牧場。戦績は、中央平地10戦0勝、地方5戦1勝2着3回。主な勝ち鞍は2006年のサイネリア賞(一般C2-2 牝)。

経歴

デビュー前

ユニオンオーナーズクラブにて総額1,260万円（6.3万×200口）で一口馬主が募集された。

新川恵厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2006年）

2月5日、デビュー戦は高井彰大騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（京都ダート1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。馬体重は440kg。12頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず7着に終わった。

2月26日、中2週で迎えた2戦目は、岩崎祐己騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神ダート1200m 雨/不良）に出走。13頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位には割り込めず8着に終わった。

3月19日、中2週で迎えた3戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/不良）に出走。16頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では鋭い脚を使えず10着に終わった。

4月15日、中3週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1200m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で小牧太騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを12番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず8着に終わった。

9月3日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた5戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。13頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では末脚に勢いがなく12着に終わった。

9月16日、中1週で迎えた6戦目は、五十嵐冬樹騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（札幌芝1200m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。16頭立ての14番人気で1番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では出色の末脚を発揮し、4着に入り込んだ。

9月30日、中1週で迎えた7戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（札幌芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚勢がやや衰え、4着に終わった。

10月29日、中3週で馬体重を前走から13kg増やして迎えた8戦目は、吉原寛人騎手を鞍上に迎えて、一般C3-2（金沢ダート1500m 晴/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したセントレアボスを捕まえ切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

11月19日、中2週で馬体重を前走から7kg絞って迎えた9戦目は、鬼束亮騎手を鞍上に迎えて、（株）三崎ストアー賞（金沢ダート1400m 曇/重）に出走。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したアスキットドリームを捕まえ切れず、クビ差の2着に甘んじた。

12月5日、中1週で迎えた10戦目は、牝馬限定戦のサイネリア賞（金沢ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は吉原寛人騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のリゲルに7馬身の差をつけて待望の初白星を挙げた。

12月17日、中1週で迎えた11戦目は、プロキオン特別（金沢ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は鬼束亮騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。他馬と併走しながらハナに立つ恰好となり、で馬群を引っ張る。道中で単騎先頭に変わり、1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に沈み4着に沈んだ。

12月27日、中0週で迎えた12戦目は、一般C2-2（金沢ダート1500m 曇/不良）に出走。鞍上は吉原寛人騎手（2戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したウインウラカワを捕まえ切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

4歳（2007年）

3月18日、約2か月半の間隔を開けて迎えた13戦目は、柴原央明騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位には割り込めず6着に終わった。

5歳（2008年）

11月9日、約20か月の休み明けで迎えた14戦目は、芹沢純一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（福島芝1200m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての14番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。最後は脚が止まってしまい14着に終わった。

6歳（2009年）

1月10日、中8週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた15戦目は、4歳以上500万下の鞍ケ池特別（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で芹沢純一騎手（1戦0勝）。16頭立ての14番人気で12番ゲートからスタート。競走中止となった。