スキルフリー（1993年生、母ミスティプレジャー）

スキルフリー（1993年5月9日）は、日本の競走馬。牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のビシヨツプボブ（当時10歳）と交配したミスティプレジャーが6歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は山本昇寿。戦績は、中央平地20戦3勝2着2回、中央障害1戦0勝。主な勝ち鞍は1997年の4歳以上500万下。

経歴

デビュー前

福永甲厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1996年）

1月6日、デビュー戦は内山正博騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の4歳新馬（京都ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は418kg。13頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、忙しいペースで一団を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の強靭な心肺能力で最後まで敢闘したが、エイユーヴィーナスに交わされて1馬身半差の2着となった。

1月21日、中1週で迎えた2戦目は、4歳新馬（京都ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で内山正博騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、少し速いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではやや伸びを欠き、4着に終わった。

2月10日、中2週で迎えた3戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（小倉ダート1000m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で内山正博騎手（2戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、やや速いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では猛烈な末脚を弾けさせてあっさりと抜け出し、最後は2着のナイスグリンベルに3馬身半の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

2月25日、中1週で迎えた4戦目は、4歳500万下（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で内山正博騎手（3戦1勝）。11頭立ての7番人気で大外11番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、少々速いペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天賦の敢闘精神でゴールまで勇戦し、4着を確保した。

3月16日、中2週で迎えた5戦目は、4歳500万下（阪神ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は5戦連続で内山正博騎手（4戦1勝）。14頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚勢がやや衰え、5着に終わった。

3月31日、中1週で迎えた6戦目は、4歳500万下（阪神芝1400m 晴/重）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は6戦連続で内山正博騎手（5戦1勝）。16頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は失速してしまい16着に終わった。

4月20日、中2週で迎えた7戦目は、4歳500万下（京都ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で内山正博騎手（6戦1勝）。14頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は失速してしまい8着に終わった。

6月9日、中6週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた8戦目は、清山宏明騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。10頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では見せ場なく6着に敗れた。

6月16日、連闘で迎えた9戦目は、4歳以上500万下（札幌芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で清山宏明騎手（1戦0勝）。15頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。先頭に立ち、タフなペースでレースを引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では生得の持続力で渋太く粘り続けて、最後は2着のエーコーマイティに2馬身の差をつけて制した。

6月29日、中1週で迎えた10戦目は、4歳以上900万下の藻岩山特別（札幌芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で清山宏明騎手（2戦1勝）。12頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。最後は脚色が衰えて8着に終わった。

7月7日、連闘で迎えた11戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の摩周湖特別（札幌芝1500m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で清山宏明騎手（3戦1勝）。9頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は脚色が鈍り8着に終わった。

4歳（1997年）

3月30日、約9か月の休養明けで迎えた12戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の5歳以上900万下の播磨特別（阪神芝1200m 曇/稍重）に出走。14頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚を伸ばせず6着に終わった。

4月13日、中1週で迎えた13戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（阪神ダート1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は減速してしまい13着に終わった。

4月27日、中1週で迎えた14戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の鷹ケ峰特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず10着に終わった。

5月11日、中1週で迎えた15戦目は、5歳以上900万下（京都芝1600m 外回り曇/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は松田大作騎手（1戦0勝）。12頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では鋭い脚を使えず7着に終わった。

6月8日、中3週で迎えた16戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（函館ダート1000m 晴/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。端をきる形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味のスタミナで最後まで奮闘したが、アイネスムギルに交わされて1馬身3/4差の2着に敗北した。

6月21日、中1週で迎えた17戦目は、4歳以上500万下（函館ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（1戦0勝）。11頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて難なく抜け出し、最後は2着のヤマヒサコンコルドに3馬身の差をつけて制した。

7月5日、中1週で迎えた18戦目は、4歳以上900万下の臥牛山特別（函館ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で松永幹夫騎手（2戦1勝）。12頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では全く伸びず8着に敗れた。

12月14日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた19戦目は、北村卓士騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上900万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。9頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、後続との差を2馬身以上確保して、平均的なペースで集団を牽引。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず9着に終わった。

5歳（1998年）

1月11日、中3週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた20戦目は、障害5歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 曇）に出走。鞍上は2戦連続で北村卓士騎手（1戦0勝）。10頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。9着に敗れた。

1月25日、中1週で迎えた21戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の5歳以上900万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての12番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では伸びが鈍く13着に終わった。