ファインサイクロン（1986年生、母アミダス）

ファインサイクロン（1986年5月31日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のミシシツピアン（当時15歳）と交配したアミダスが6歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（株）下河辺牧場。戦績は、中央平地27戦3勝、中央障害7戦1勝2着1回。主な勝ち鞍は1990年の米沢特別(900万下)。

経歴

デビュー前

佐々木猛厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1988年）

9月3日、デビュー戦は郷原洋行騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（函館芝1000m 曇/重）に出走。馬体重は426kg。14頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一気に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のポールポジションをハナ差振り切って初勝利を挙げた。

9月25日、中2週で迎えた2戦目は、安田富男騎手を鞍上に迎えて、2歳G3の函館3歳ステークス（函館芝1200m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。11頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く11着に終わった。

3歳（1989年）

2月26日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた3戦目は、4歳400万下（中山ダート1200m 晴/不良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は郷原洋行騎手（1戦1勝）。11頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では見せ場なく11着に終わった。

3月26日、中3週で迎えた4戦目は、4歳400万下（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で郷原洋行騎手（2戦1勝）。9頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい5着に終わった。

5月6日、中5週で迎えた5戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、4歳400万下（東京芝2400m 曇/良）に出走。6頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず4着に終わった。

6月10日、中4週で迎えた6戦目は、大塚栄三郎騎手を鞍上に迎えて、4歳400万下のくちなし賞（東京芝2400m 小雨/不良）に出走。12頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が悪くなり12着に終わった。

8月6日、中7週で迎えた7戦目は、4歳以上400万下（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は郷原洋行騎手（3戦1勝）。12頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では末脚がパッとせず5着に終わった。

8月19日、中1週で迎えた8戦目は、4歳以上400万下（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で郷原洋行騎手（4戦1勝）。10頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して7番手で通過。直線では全く伸びず10着に終わった。

9月2日、中1週で迎えた9戦目は、4歳以上400万下の洞爺湖特別（函館芝1200m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で郷原洋行騎手（5戦1勝）。10頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では伸びが鈍く6着に終わった。

9月16日、中1週で迎えた10戦目は、4歳以上400万下の横津岳特別（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で郷原洋行騎手（6戦1勝）。8頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はタレてしまい6着に終わった。

10月22日、中4週で迎えた11戦目は、横田吉光騎手を鞍上に迎えて、4歳以上400万下の土湯特別（福島芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では圧倒的な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のロングタカラを半馬身振り切って勝利を手中に収めた。

11月12日、中2週で迎えた12戦目は、4歳以上900万下のラジオ福島賞（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で横田吉光騎手（1戦1勝）。12頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら7番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず6着に終わった。

12月23日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた13戦目は、4歳以上900万下（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で横田吉光騎手（2戦1勝）。16頭立ての13番人気で大外16番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では末脚が振るわず9着に終わった。

4歳（1990年）

2月3日、中5週で迎えた14戦目は、5歳以上900万下（東京ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は郷原洋行騎手（7戦1勝）。14頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり7着に終わった。

3月3日、中3週で迎えた15戦目は、5歳以上900万下の潮来特別（中山芝1200m 外回り曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で郷原洋行騎手（8戦1勝）。10頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず7着に終わった。

4月1日、中3週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の香取特別（中山芝1200m 外回り晴/稍重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は横田吉光騎手（3戦1勝）。12頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり7着に終わった。

4月29日、中3週で迎えた17戦目は、5歳以上900万下の米沢特別（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で横田吉光騎手（4戦1勝）。12頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のマチカネヒメギミをアタマ差振り切って3勝目をマークした。

5月19日、中2週で迎えた18戦目は、ハンデ戦の府中ステークス（東京芝1600m 曇/稍重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で横田吉光騎手（5戦2勝）。16頭立ての15番人気で3番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では脚が上がってしまい12着に終わった。

10月20日、約5か月の休養明けで迎えた19戦目は、三浦堅治騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。9頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず8着に終わった。

11月11日、中2週で迎えた20戦目は、4歳以上900万下のラジオ福島賞（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は横田吉光騎手（6戦2勝）。14頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く11着に終わった。

12月15日、中4週で馬体重を前走から22kg増やして迎えた21戦目は、4歳以上900万下（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は三浦堅治騎手（1戦0勝）。11頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では切れる脚を使えず9着に終わった。

5歳（1991年）

1月7日、中2週で迎えた22戦目は、5歳以上900万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で三浦堅治騎手（2戦0勝）。8頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では脚を伸ばせず8着に終わった。

2月9日、中4週で迎えた23戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の帆柱山特別（小倉芝1200m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は横田吉光騎手（7戦2勝）。16頭立ての14番人気で15番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚にキレが無く12着に終わった。

2月25日、中1週で迎えた24戦目は、5歳以上900万下の火の山特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横田吉光騎手（8戦2勝）。16頭立ての15番人気で1番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では伸びあぐねて8着に終わった。

3月9日、中1週で迎えた25戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の宗像特別（小倉芝1200m 小雨/重）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で横田吉光騎手（9戦2勝）。16頭立ての15番人気で大外16番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では今一つ伸び切れず15着に終わった。

4月20日、中5週で迎えた26戦目は、5歳以上900万下の大日岳特別（新潟芝1200m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で横田吉光騎手（10戦2勝）。12頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では伸びを欠き10着に終わった。

5月11日、中2週で迎えた27戦目は、5歳以上900万下の金北山特別（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で横田吉光騎手（11戦2勝）。9頭立ての9番人気で大外9番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。最後は脚勢が悪くなり7着に終わった。

6歳（1992年）

3月29日、約11か月の休養明けで迎えた28戦目は、障害5歳以上未勝利（中山障害芝→ダート2700m 小雨）に出走。鞍上は三浦堅治騎手（3戦0勝）。13頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。11着に終わった。

4月18日、中2週で迎えた29戦目は、障害5歳以上未勝利（中山障害芝→ダート2700m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で三浦堅治騎手（4戦0勝）。14頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。4着を確保した。

5月9日、中2週で迎えた30戦目は、障害5歳以上未勝利（東京障害芝→ダート3100m 曇）に出走。鞍上は3戦連続で三浦堅治騎手（5戦0勝）。9頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。8着に終わった。

6月27日、中6週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた31戦目は、障害4歳以上未勝利（福島障害芝2750m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で三浦堅治騎手（6戦0勝）。9頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。最後は、2着のテキサスブロンコに1馬身3/4の差をつけて久方ぶりに白星を挙げた。

7月18日、中2週で迎えた32戦目は、障害4歳以上400万下（新潟障害芝2800m 外→内曇/不良）に出走。鞍上は5戦連続で三浦堅治騎手（7戦1勝）。5頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。4着に敗れた。

8月15日、中3週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた33戦目は、障害4歳以上400万下（新潟障害芝2800m 外→内晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で三浦堅治騎手（8戦1勝）。9頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。最後は、勝ったユウキラッセルから2馬身半差の2着となった。

8月29日、中1週で迎えた34戦目は、星野忍騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上オープン（新潟障害芝2800m 外→内晴/良）に出走。10頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。競走中止となった。