ハンナローズ（2000年生、母Sweetly Decorated）

ハンナローズ（2000年3月10日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「ハンナ（人名）の薔薇」。毛色は鹿毛。種牡馬のMr. Greeley（当時8歳）と交配したSweetly Decoratedが14歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地12戦2勝2着5回。主な勝ち鞍は2004年の4歳以上500万下。

経歴

デビュー前

15歳のとき、ヒダカファームから「ジェイエス繁殖馬セールサラブレッド繁殖牝馬」に上場されたが主取りとなった。16歳のとき、ヒダカファームから「ジェイエス繁殖馬セールサラブレッド繁殖牝馬」に上場され、Nicksによって64.8万円で落札された。

古賀史生厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2003年）

2月23日、デビュー戦は松永幹夫騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山ダート1200m 曇/稍重）に出走。馬体重は542kg。16頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走し、3着に入った。

3月15日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた2戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山ダート1200m 小雨/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち味の忍耐力で最後まで崩れずに走り抜いたが、勝ったゲイングローリーにねじ伏せられて1馬身差の2着に敗北した。

3月30日、中1週で迎えた3戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではぐんぐんと末脚を伸ばして、最後は2着のイブキパルチザンを3/4馬身振り切って未勝利勝ちを決めた。

4歳（2004年）

1月11日、約9か月半の休養明けで迎えた4戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦1勝）。16頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前のガッツで最後まで敢闘したが、ケンタッキースワンに交わされて2馬身半差の2着となった。

1月31日、中2週で迎えた5戦目は、4歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（2戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では目を引く伸びを見せたが、伸びてきたカフェレインボー決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

2月21日、中2週で迎えた6戦目は、4歳以上500万下（東京ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で横山典弘騎手（3戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、勝ったドリームスペクターに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

3月14日、中2週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた7戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。前に出て、ややハイペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では強烈な末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のメイショウラシャに4馬身の差をつけて断然人気に応えた。

4月11日、中3週で迎えた8戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚が残っておらず8着に敗れた。

5月8日、中3週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた9戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で大外16番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい12着に敗れた。

5月29日、中2週で迎えた10戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の御嶽特別（中京ダート1700m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、スローペースで馬群を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は失速してしまい16着に終わった。

7月10日、中5週で迎えた11戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（1戦1勝）。15頭立ての4番人気で14番ゲートからスタート。ハナを取り切り、後続を2馬身以上離して、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、アグネスウイングに交わされて1馬身1/4差の2着となった。

11月13日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた12戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の赤湯特別（福島芝1200m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。16頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。果敢に端をきり、若干速いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はガス欠状態になり16着に敗れた。